2015年7月10日金曜日
JAL国際線特典航空券が対象のディスカウントマイルやJALカード割引は本当にお得なキャンペーンなのか
管理人宅でコツコツと貯めているJALマイルですが、1マイルの価値を高めた状態で利用する目的で国際線特典航空券予約に活用するようにしています。
その国際線特典航空券予約に必要なマイル数も、実は常に同じというわけではなく、ゴールデンウィークや夏休み、年末年始を含む冬休みの時期といった繁忙期以外の時期に、より少ないマイル数で国際線特典航空券が利用できるキャンペーンが毎年開催されています。
そのキャンペーンが、ディスカウントマイルやJALカード割引と呼ばれる割引キャンペーンです。
この2つのキャンペーンについて、簡単に説明すると、
・路線ごとに一定のマイルが割引になる期間限定キャンペーン
・JALカード割引はディスカウントマイルの必要マイル数から
一律でさらに1,000マイルを割引
・2015年度後半の対象期間は
韓国、アジア1、アジア2、ロシア、ヨーロッパ、:
搭乗日で2015年12月1日~2016年2月29日
(2015年12月19日~2016年1月3日は対象外)
ハワイ、北米:
搭乗日で2016年1月4日~2016年2月29日
・グアムやオセアニアは2015年後半に対象期間なし
・必要マイル数は、
○韓国
通常マイル:15,000マイル
ディスカウントマイル:12,000マイル(20%割引)
JALカード割引:11,000マイル(26%割引)
○アジア1
通常マイル:20,000マイル
ディスカウントマイル:17,000マイル(15%割引)
JALカード割引:16,000マイル(20%割引)
○アジア2
通常マイル:35,000マイル
ディスカウントマイル:30,000マイル(14%割引)
JALカード割引:29,000マイル(17%割引)
○ロシア
通常マイル:40,000マイル
ディスカウントマイル:30,000マイル(25%割引)
JALカード割引:29,000マイル(27.5%割引)
○ヨーロッパ
通常マイル:55,000マイル
ディスカウントマイル:38,000マイル(31%割引)
JALカード割引:37,000マイル(32%割引)
○ハワイ
通常マイル:40,000マイル
ディスカウントマイル:35,000マイル(12.5%割引)
JALカード割引:34,000マイル(15%割引)
○北米
通常マイル:50,000マイル
ディスカウントマイル:35,000マイル(30%割引)
JALカード割引:34,000マイル(32%割引)
・JALホームページでの申し込みのみ対象
・片道での利用は不可
・予約変更は不可
・キャンセルは3,100円、または3,100マイルで可能
といったところでしょうか。
参考リンク:
JAL国際線特典航空券
国際線特典航空券 ディスカウントマイル
2015年度 JALカード割引 国際線特典航空券
JAL国際線 - 330日前計算
(JALさんより)
管理人として面白いと感じるのは、冬の時期を対象としたキャンペーンのためか、目的地毎に割引率が異なるだけではなく、基本的に赤道に近く温かい気候の場所ほど、割引率が低下している傾向がはっきり表れていることです。
特に、冬のハワイよりさらに安定して温暖とされるグアムや、季節が反対の南半球で夏真っ盛りのオーストラリアを含むオセアニアは、キャンペーン対象外になっていて、割引自体が提供されていませんから。
この辺りは、ディスカウントマイルやJALカード割引といった割引キャンペーンが、閑散期の需要調整を目的にしていることを考えると納得の結果といえるかもしれません。
ただ、それ以上に管理人が気になるのは、特典航空券なのに予約変更ができないという大きすぎる制限が付け加えられていることです。
というのも、通常の特典航空券では、国内線と国際線問わず、搭乗者や路線の変更はできないものの、有効期限内で、さらに空席がある限り、同じ路線の異なる便へは無料で自由に変更できるという特長を持っているのですが、ディスカウントマイルやJALカード割引で発券した特典航空券では、こうしたメリットは完全に失われてしまっています。
もちろん、予約変更は不可能でも、一度キャンセルを行い、その後、新たに再度予約を行うことで、結果的には予約の変更自体は可能ですが、変更を行う度に払い戻し手数料として、3,100円か3,100マイルの支払いが必要になってしまいますから、自由度は大きく制限されているのは間違いありません。
参考リンク:
国際線特典航空券マイル引き落とし後の変更
国内線特典航空券マイル引き落とし後の変更
未使用特典の払い戻しサービス
(JALさんより)
つまり、予約変更が自由に行える通常の特典航空券では、時間の経過で変化する空席状況に応じて、よりベストな旅程へアレンジしていくことも可能ですが、一方のディスカウントマイルやJALカード割引を利用した特典航空券では、予約を行う時の段階で、これ以上ない好条件の旅程を確保してしまうことが必要になり、もし仮に何らかの理由で予約変更が必要になる場合はコストがどんどん上昇してしまうデメリットがあるということですね。
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また、2ヶ月前に予約受付が始まる国内線特典航空券の場合、受付開始直後に予約を行っても、ディスカウントマイルやJALカード割引の活用が可能ですが、330日前から予約受付が開始されてしまう国際線特典航空券の場合、受付開始直後に、キャンペーン割引が適応されないことを覚悟の上で、予約を完了してしまうようなケースも多く見られます。
そのため、年度が変わってしまってからようやく利用可能になるディスカウントマイルやJALカード割引を活用して、人気の高い日程を確保するのはかなり難易度が高いというのが正直な管理人の感想です。
さらに、国内線特典航空券のディスカウントマイルやJALカード割引では、お得に利用可能だった片道での利用も、国際線特典航空券のディスカウントマイルとJALカード割引では、制限されてしまっていますから、他の格安航空会社(LCC)さんのセールなどで購入した安価な片道航空券とお得な組み合わせるといった使い方も難しい状況になってしまっています。
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そういったことまで考えてしまうと、国際線特典航空券のディスカウントマイルやJALカード割引の割引マイル数は、見かけほどお得なものではないと管理人自身感じているのも事実です。
ただ、国際線特典航空券のディスカウントマイルやJALカード割引が行われる時期には、想定よりもかなり低いレベルでの需要しか満たせないなどの理由があるのか、 追加でのテコ入れと呼べるようなキャンペーンが開催されることもあるのですが、そうした時に利用できるのであれば、1マイルの価値はかなり高いものになるのは間違いありません。
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参考リンク:
JAL・JMB マイルを使うキャンペーン
(JALさんより)
そうしたチャンスが突然訪れる可能性もないわけではありませんから、ディスカウントマイルやJALカード割引対象期間の空席状況とキャンペーンの開催状況を時々でもチェックしてみるというのもなかなかおすすめだと管理人自身も考えています。
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