2015年7月7日火曜日

通常15,000マイルが5,000マイルに割引?JALマイルを使った提携航空会社特典航空券ディスカウントマイルキャンペーンは本当にお得なのか


コツコツと毎日の生活の中でJALマイルを貯めている管理人宅ですが、せっかく貯めたマイルをよりお得に利用するための具体策としては、航空券の価格が高騰しやすいゴールデンウィーク、夏休み、冬休みなどの繁忙期に国際線特典航空券の予約を行うようにしています。

では、それ以外に、お得なマイルの利用方法がないのかというと、そんなことはありません。

というのも、繁忙期の予約とは全く別のアプローチとして、少ない必要マイル数で特典航空券予約が可能なディスカウントマイルキャンペーンを活用するという方法があるからです。

ちなみに、すべてのケースで当てはまるものではないのですが、ディスカウントマイルキャンペーンは普段はあまり人気のない路線を対象に、旅行者数の減少する時期に需要調整を目的に行うことも多く、ゴールデンウィークや夏休み、冬休みといった繁忙期以外の時期に設定される傾向もあるため、多くの方が簡単に利用できるとはいえないのも事実。

しかし、利用時期などによっては、複数のキャンペーンの併用が可能などの理由で、どう考えてもお得という条件が提供されることもあります。

具体的には、「国際線特典航空券ディスカウントマイルキャンペーン」と「東京(成田)-パリ線 特典航空券 マイルバックキャンペーン」を併用すると、実質35,000マイルの負担で、日本国内の国内線往復と成田空港とパリのシャルル・ド・ゴール空港との間の往復が利用可能という、大盤振る舞いもあったくらいですから。

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そうした事情もあって、管理人自身も注目しているディスカウントマイルキャンペーンですが、今現在、特に気になっているのが、 フィンエアーさん、スリランカ航空さん、USエアウェイズさん、ラン航空さん、TAM航空さん、S7航空さんの合計6社の提携航空会社特典航空券を対象に開催している提携航空会社特典航空券ディスカウントマイルキャンペーンです。

このキャンペーンは、通常15,000マイルが必要な旅程が10,000マイルや5,000マイルのみといった大幅に少ないマイル数で利用可能だったり、ラン航空さんとTAM航空さん、そしてS7航空さんの3社に至っては、通常キャンペーン対象外としてキャンペーンから除外されてしまうことの多い繁忙期も利用可能など、思わずびっくりしてしまうようなメリットが提供されています。

参考リンク:
フィンエアー(AY)ディスカウントマイルキャンペーン
スリランカ航空 ディスカウントマイルキャンペーン
USエアウェイズ ディスカウントマイルキャンペーン
ラン航空 ディスカウントマイルキャンペーン
TAM航空 ディスカウントマイルキャンペーン
S7航空(S7)ディスカウントマイルキャンペーン
JALさんより)


では、管理人宅でも、すぐにこのキャンペーンを活用して特典航空券を発券したのかというと、残念ながらそうではありませんでした。

なぜなら、詳しくキャンペーン内容を確認してみると、
・日本への直行便が存在しないため、一枚の航空券で利用できない
航空会社さんごとのキャンペーン対象の旅程距離制限が大きい
キャンペーン対象期間が短く、繁忙期を含まない
というような利用時の難しさが隠されていることがわかったからです。

特に、影響の最も大きい制限は、そもそも日本へ直行便を就航していないため、単独の特典航空券だけでは利用できないというものです。

というのも、USエアウェイズさん、ラン航空さん、TAM航空さんの3社は主に南北アメリカ大陸の各都市に就航している一方で、日本への自社運航便としての就航はありません。

そのため、ディスカウントマイルキャンペーンを利用して発券した特典航空券の他にもう1冊、日本からそれぞれの航空会社さんが就航している都市までの国際線航空券を追加で用意する必要があるということです。

ちなみに、キャンペーン対象になる総旅程距離を見てみると、
・フィンエアーさん:
 最長20,000マイル
(東京からヘルシンキ経由マドリード往復など)

・スリランカ航空さん:
 最長12,000マイル
(パリからコロンボ経由モルディブ往復など)

・USエアウェイズさん:
 最長6,000マイル
(西海岸のサンフランシスコから東海岸のフィラデルフィア往復など)

・ラン航空さん:
 最長14,000マイル
(ロサンゼルスからリマ経由ブエノスアイレス往復など)

・TAM航空さん:
 最長10,000マイル
(ニューヨークからサンパウロ往復など)

・S7航空さん:
 最長4,000マイル
(モスクワからミュンヘン往復など)
となっていて、意外に大きな差が生じていることが分かるのですが、せっかく日本への就航便のあるS7航空さんでも、キャンペーン対象となる総旅程距離が4,000マイルまでに制限され、日本から首都モスクワまでの距離はカバーされません。

そのため、S7航空さんを選ぶ場合でも、日本からロシア極東のウラジオストクやハバロフスクまでの特典航空券を単独で利用する以外では、それ以上先に進む場合、地上移動やその後の別切りで発券した複数の特典航空券が必要など、なかなか活用が難しいというのが管理人の正直な部分です。

そういったこともあって、管理人がディスカウントマイルキャンペーン対象の航空会社さんの中で、現実的に活用しやすいと感じているのが、フィンエアーさんとスリランカ航空さんです。

特に、フィンエアーさんは、最長20,000マイルまでの総旅程距離がキャンペーン対象ですから、日本から利用する場合でも、乗り継ぎに便利なヘルシンキを経由して、ヨーロッパ各地を目的とした特典航空券が発券可能な状況です。

また、スリランカ航空さんは、最長12,000マイルまでという制限がありますが、ヨーロッパに比べて距離的には日本に近い場所にありますから、日本からのスリランカまでの直行便に加え、モルディブなどの周辺国を訪れるには十分な総旅程距離になっています。

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ただし、条件的にはとても良好なフィンエアーさんとスリランカ航空さんも、キャンペーン対象期間が
フィンエアーさん:
2015年6月3日から2015年7月16日まで(搭乗日)
スリランカ航空さん:
2014年11月1日から2015年11月30日まで(搭乗日)
ただし、2015年8月1日から2015年8月31日までの期間は除く
といった形で設定されていて、繁忙期の利用が制限されているディスカウントマイルキャンペーンとしての特長を強く感じるというのが管理人の正直な感想です。

とはいえ、スリランカ航空さんの場合、2015年7月20日(月曜日)の海の日を含む7月18日(土曜日)からの3連休や、7月末までの夏休み前半部分は、かろうじてディスカウントマイルキャンペーンとしての利用が可能ですから、直前にキャンセルが発生する可能性に期待して、チャレンジしてみるというのも、面白い選択かもしれないと管理人自身考えています。




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