2015年7月8日水曜日
2015年11月からのJAL国際線特典航空券の改悪後はワンワールド特典航空券の改悪も避けられないと考える理由
毎日の生活の中でコツコツとJALマイルを貯めている管理人ですが、せっかく貯めたマイルの利用方法としては、1マイルの価値が高い国際線特典航空券を選択するようにしています。
そんな管理人が今の時期に最も注目しているのが、2015年11月1日からのJAL国際線特典航空券のファーストクラスとビジネスクラスの必要マイル数大幅増加という改悪です。
この改悪について簡単に説明すると、
・ビジネスクラスとファーストクラスの必要マイル数が大幅に増加
・増加率は多くの場合、20%から30%前半
・エコノミークラスやプレミアムエコノミーは対象外
といったところでしょうか。
具体的に見てみると、
○韓国
ビジネスクラス:
30,000マイルから36,000マイル(20%増)
ファーストクラス:
50,000マイルから60,000マイル(20%増)
○アジア1
ビジネスクラス:
40,000マイルから48,000マイル(20%増)
ファーストクラス:
60,000マイルから72,000マイル(20%増)
○グアム
ビジネスクラス:
40,000マイルから45,000マイル(12.5%増)
ファーストクラス:
60,000マイルから72,000マイル(20%増)
○アジア2、オセアニア、ロシア、ハワイ
ビジネスクラス:
60,000マイルから80,000マイル(33%増)
ファーストクラス:
80,000マイルから100,000マイル(25%増)
○ヨーロッパ
ビジネスクラス:
85,000マイルから110,000マイル(29.4%増)
ファーストクラス:
120,000マイルから160,000マイル(33%増)
○北米
ビジネスクラス:
80,000マイルから100,000マイル(25%増)
ファーストクラス:
110,000マイルから140,000マイル(27.3%増)
となっていて、唯一、グアムと北米のビジネスクラスの12.5%の増加を除いて、20%から33%までの増加が多いということがわかると思います。
参考リンク:
JALマイレージバンク リニューアル 国際線
2015年度 JAL国際線 特典航空券 必要マイル早見表
(JALさんより)
特に、ある程度距離が離れた目的地の場合、増加マイル数は数万マイルに達するのですが、東京からかなり離れた沖縄まで有償の航空券を往復で利用した場合でも最大2,000マイル前後が貯まるのみで、さらに、JALマイルが貯まりやすいとされるJALカード利用でも、100円の利用で1マイルが一般的です。
そんな状況での数万マイルの増加ということはかなりのインパクトがある改悪と言っても言い過ぎではありません。
もちろん、こうした改悪への不満や影響を軽減するための対策として、JALさん側でも、出発の曜日による増加前のマイル数で利用可能な曜日限定特典を用意しているのですが、
・2015年11月5日から2016年10月31日までの期間限定で開催
・日本発は火曜日、水曜日、木曜日、金曜日のみ対象
・海外発は月曜日、火曜日、水曜日、木曜日のみ対象
・冬休み、ゴールデンウィーク、夏休みの繁忙期の特典利用は不可
といった条件が設定されていますから、その制限は大きく、お得な利用を目指す時には活用が難しいというのが管理人の正直な感想です。
参考リンク:
曜日限定特典
(JALさんより)
そのため、管理人宅では、改悪前のお得なマイル数で2016年夏休みのビジネスクラスやファーストクラスの予約を330日前の予約受付開始直後に確保するため、今から旅程作りを進めています。
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こういった形で、2015年に予約を行う2016年分の夏休みの国際線特典航空券予約については、方針が決定済みなのですが、少しずつ考え始める必要があると感じているのが、2016年に予約を行う2017年夏休み分の予約戦略です。
この時には、もうすでに、改悪は実施済みで、今現在のようなお得なマイル数でのビジネスクラスやファーストクラスの予約はできない状況になっています。
では、改悪後の大幅に増加された必要マイル数の利用が必要なのかというと、実はそうとは限りません。
というのも、JALマイルを利用したファーストクラスやビジネスクラスを予約する方法としては、JAL国際線特典航空券の他に、JMB提携航空会社特典航空券やワンワールド特典航空券といった異なる種類の特典航空券が提供されているからです。
さらに、これらの特典航空券のビジネスクラスやファーストクラスの必要マイル数は、改悪前の必要マイル数に比べると、同等か多少割高なものの、改悪後の必要マイル数と比べた場合、お得に設定されています。
参考リンク:
JAL国際線特典航空券
JAL国際線特典航空券 マイル早見表
JMB提携航空会社特典航空券
JMB提携航空会社特典航空券 マイル早見表
ワンワールド特典航空券
ワンワールド特典航空券 マイル早見表
JAL国際線区間マイル表
(JALさんより)
一例として、ビジネスクラスだけではなく、ファーストクラスも多く運行されているヨーロッパで比べてみると、
○ビジネスクラス
改悪前:85,000マイル
改悪後:110,000マイル(29.4%増)
提携航空会社:
フランクフルト、ヘルシンキの場合80,000マイル(6%減)
ロンドン、パリの場合85,000マイル(増減なし)
ワンワールド:
フランクフルト、ヘルシンキの場合90,000マイル(5.8%増)
ロンドン、パリの場合100,000マイル(11.7%増)
○ファーストクラス
改悪前:120,000マイル
改悪後:160,000マイル(33%増)
提携航空会社:
フランクフルト、ヘルシンキの場合115,000マイル(4.2%減)
ロンドン、パリの場合135,000マイル(12.5%増)
ワンワールド:
フランクフルト、ヘルシンキの場合120,000マイル(変化なし)
ロンドン、パリの場合140,000マイル(16.6%増)
となっていて、目的地までの距離によってお得度は変化するものの、基本的にはJMB提携航空会社特典航空券やワンワールド特典航空券を利用した方が、改悪後のJAL国際線特典航空券でビジネスクラスやファーストクラスを予約するよりもお得だということが分かります。
管理人注:
JMB提携航空会社特典航空券やワンワールド特典航空券では、必要マイル数にファーストクラスの設定がある場合でも、実際には運行されていないため利用できなかったり、運行されている場合でも、JALマイルを利用した特典航空券としては開放されていないなどの理由で予約できないケースもあるため注意が必要です。
また、ワンワールド特典航空券の場合、1社のみ利用することになる単純往復での利用は不可とされ、2社以上の利用が求められますから、日本国内や目的地の国での国内線利用などを組み合わせるなどのちょっとした工夫は必要になる点も忘れるべきではないと考えています。
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こうした改悪後の必要マイル数と比べた時、お得度が得られるJMB提携航空会社特典航空券やワンワールド特典航空券ですが、本来はJAL国際線特典航空券よりも自由度が高いのと引き換えに、必要マイル数は高く設定されている特典航空券ですから、こうした状況は不自然なのは間違いありません。
そのため、遅かれ、JMB提携航空会社特典航空券やワンワールド特典航空券の2つの特典航空券にも、2015年11月1日からのJAL国際線特典航空券と同等の必要マイル数増加による改悪が行われると管理人は考えています。
ただ、JALさんの改悪スケジュールを振り返ってみると、
2014年11月26日:約1年後の改悪実施予定を発表
↓
2015年11月1日:改悪実施
↓
2016年10月31日: 曜日限定特典の優遇終了
という形になっていますから、JMB提携航空会社特典航空券とワンワールド特典航空券の改悪が行われる場合でも、少なくとも1年以上の猶予が設けられるのではないかと管理人自身は予想しているのが正直な部分です。
そうしたことから、管理人宅では、
2015年:
2015年11月改悪前の必要マイル数で2016年分のJAL国際線特典航空券を予約
↓
2016年:
予想される改悪の前にJMB提携航空会社特典航空券やワンワールド特典航空券を利用して2017年分を予約
という予約戦略を今後の予定として考え始めています。
追記:続きの記事を書きました
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