2015年8月26日水曜日
LCC全盛時代にあえてマイルを使ったエコノミークラス特典航空券を利用するメリット
日本国内でもLCC(格安航空会社)さんが一般的なものになった現在、JALマイルを貯めている管理人自身、あえて特典航空券を利用する価値があるのか、考えてしまう瞬間があります。
その最大の理由は、多くのLCCさんでは通常時の価格が安価なだけではなく、セールと称して、日本国内線はもちろん、アジア周辺の国際線も含め、往復数千円から1万数千円ほどの安価な価格の航空券をかなり頻繁に提供しているからです。
実際、そうしたLCCさんが販売する航空券と特典航空券を価格面だけで比較してしまうと1マイルの価値は暴落してしまうのは避けられません。
では、LCCさんが存在する現在、マイルを貯めて、特典航空券を利用するのは無意味なことなのかというと、管理人自身はそこまで考えていません。
というのも、すべてのLCCさんのフライトが当てはまるわけではないものの、LCCさんの提供する航空券には、多くの場合、
1、空港への移動コスト
2、発着する時間帯
3、機内持ち込み荷物や預け入れ荷物
4、キャンセルや予約変更
といった部分で、条件や制限が設けられているため、そうした部分の目には見えにくいコスト増が必要になることも多いからです。
1つめの、空港への移動コストは、具体例として、羽田空港と成田空港の関係が挙げられるのですが、都心からのアクセスの便利な羽田空港に比べ、千葉県の成田市に立地し、多くのLCCさんが利用する成田空港は、交通費だけではなく、空港までの移動時間も多く必要とするなど、多少の不便は覚悟する必要があります。
2つめの、発着する時間帯も、早朝や深夜などに設定されるケースがあることも注意が必要です。
実際、公共交通機関の始発が動き始める前や運行の終わってしまった後のフライトを利用する場合、空港周辺のホテルでの前泊後泊や深夜早朝料金が適応されるバスやタクシーの利用が必須になるなど、思わぬコスト増の原因になってしまいますから。
3つめの、機内持ち込み荷物や預け入れ荷物もLCCさんを利用する場合には、実質、預け入れ荷物は有料サービスという考え方が一般的ですから、コスト増の原因として注意が必要ですね。
特に、比較的長期間やお子さんを連れての旅程などでは、どうしても着替えなども含めた荷物は大きく重い状態になってしまいますから、荷物だけで航空券代金を超えてしまうなんてことも十分考えられます。
4つめの、キャンセルや予約変更についても、基本的にLCCさんの安価な航空券はキャンセルや予約変更は、手数料金額額の大きさや実際に手元に戻ってくる金額を考えても、実質的に不可能と考えるべきです。
そのため、当初の予定に変更が発生してしまった時には、せっかくLCCさんから購入した航空券はあきらめて、新たに全く別の航空券を購入する必要に迫られることも。
もちろん、こうした条件が制限が設定されるからこそ、LCCさんの提供する航空券は、従来の航空会社さんが提供する航空券に比べて安価なのですが、そうしたメリットとデメリットのバランスを理解した上で、少し慎重に利用する必要があると感じているのも事実です。
一方で、特典航空券はというと、
・多くのケースで移動コストの低い空港を利用
・発着する時間帯も多様で便利
・機内持ち込み荷物も預け入れ荷物も基本的に無料で利用可能
・キャンセルや予約変更も少ないコスト負担や無料で対応
という状況ですから、LCCさんの航空券に比べると、追加の負担増無しで利便性が高められていることが分かりますね。
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参考リンク:
国内線お手荷物について
国際線お手荷物について
未使用特典の払い戻しサービス
(JALさんより)
さらに、こうした特長に加えて、
・直前期の予約でも通常の必要なマイル数で利用可能
・国際線特典航空券に限り、国内線の追加が可能
といったメリットもあります。
実際、直前期の予約は、特典航空券自体、キャンセルや予約変更の制限が緩やかなこともあってか、念のためとりあえず予約だけは入れておくという利用者の方も一定数いるようで、そういった方のキャンセルや予約変更が原因なのか、直前期に空席が発生することも想像以上に多く遭遇します。
そのため、直前期に特典航空券予約を行うことも意外に可能ですが、出発直前だからといって通常の航空券のように割高になることもなく、必要なマイル数が増加することはありませんから、直前期の空席状況を見た後、思い立ってすぐに旅行したいという方には嬉しいメリットですね。
ただ、直前期にはホテルなどの宿泊費は高騰する傾向がありますから、その点だけは注意して旅程を組み立てる必要があるかもしれません。
また、JAL国際線特典航空券に限り、JALさんの運行する国内線の追加が無料で可能ですから、国際線が発着する空港から離れた地域に住んでいる方には、大きなコスト削減につながるメリットと言えるはずです。
具体的には、札幌と台湾間の特典航空券を利用する場合、
羽田→台湾→羽田
という国際線区間に加えて、
札幌→羽田と羽田→札幌
という乗り継ぎ用の国内線区間も往復分を無料で追加できるため、結果的に、
札幌→羽田→台湾→羽田→札幌
という旅程を羽田と台湾の単純往復と同じ必要マイル数で予約可能ということになります。
さらに、国際線が発着する空港に、国内線の乗り継ぎなしでアクセス出来る方も、JAL国際線特典航空券ではなく、提携航空会社特典航空券を利用することで、渡航先の国内線を無料、またはわずかなマイルの追加負担で利用できます。
そのため、そうした国内線利用のメリットまで考えると、コスト面での特典航空券とLCCさんの航空券との価格面やお得度での差が意外に小さくなってしまうケースもあるはずです。
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参考リンク:
JAL国際線特典航空券
JAL国際線特典航空券 マイル早見表
JMB提携航空会社特典航空券
JMB提携航空会社特典航空券 マイル早見表
(JALさんより)
もちろん、LCCさんの航空券と特典航空券のそれぞれにメリットとデメリットがあり、常にそのどちらか一方が完全に優れているというわけではありません。
実際に、管理人も目的やタイミングによって、このどちらの航空券も使い分けるようにしていますから。
ただ、それぞれの航空券の特長やルール、制限、そして余り知られていないお得な使い方などは、一度調べておいて頭の片隅に置いておくというのは、お得に旅を楽しむ可能性を高めるためにも、大切なことだと思いますよ
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