これまでにも、エプソンさんの販売するGPSウォッチのSF-810BやSF-710S、さらには、海外企業のMioさんが販売する腕時計型心拍計Mio Alphaを購入し、ランニングで利用してきた管理人ですが、それらに追加する形で、ソニーさんのSmart B-Trainer SSE-BTR1を購入しました。
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そんな管理人にとって、購入後、実際に試してみたいと感じていたことがありました。
それは、Smart B-Trainer SSE-BTR1のGPS測位機能や心拍測定機能は、SF-810BやSF-710S、そしてMio Alphaと比較して、どういった性能になっているのかということです。
そこで今回、管理人が比べてみることにしたのは
1、GPS測位完了までの必要時間
2、GPS測位の精度
3、心拍測定開始までの必要時間
4、心拍測定の精度
の4つ。
まず、1つめの、GPS測位完了までの必要時間は、SF-810B、SF-710S、SSE-BTR1の3種類を比べてみることに。
ちなみに、SF-810BとSF-710Sはトレーニング開始時にGPS測位を開始する仕様なので、トレーニング開始のボタン操作後からGPS受信完了表示が出るまでを必要時間として計測しました。
しかし、 SSE-BTR1はスマートフォンのアプリのデバイス情報から読み取る限り、電源をオンにした段階でGPS測位を開始する仕様になっているため、電源オン直後からGPS受信を示す、「GPS受信しました」というアナウンスやスマートフォンアプリのデバイス情報でのGPS受信完了表示を元に必要時間を計測することに。
その結果はというと、
○SF-810B
・電源オフ状態から電源オン直後:30秒台から40秒台
・測位完了し電源オフ後に再度測位:8秒から10秒前後
・AGPS機能利用後:8秒から10秒前後
○SF-710S
・電源オフ状態から電源オン直後:30秒台から40秒台
・測位完了し電源オフ後に再度測位:8秒から10秒前後
・AGPS機能利用後:8秒から10秒前後
○SSE-BTR1
・電源オフ状態から電源オン直後:40秒台から50秒台
・測位完了し電源オフ後に再度測位:20秒台から30秒台
といったものでした。
数字だけ見ると、SF-810BとSF-710SのGPS測位スピードが優れている感じてしまうのですが、SSE-BTR1は電源オン時には常にGPS測位を行っているという仕様上、一度電源をオフにした状態から必要時間を計測していることも忘れてはいけないはずです。
つまり、SSE-BTR1自体の起動時間も含まれていることを前提に考えると、なかなか高速なGPS測位スピードで、実際管理人が利用していても、GPS測位に関してストレスを感じることは全くありませんでした。
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次に、2つめの、GPS測位の精度ですが、これもSF-810B、SF-710S、SSE-BTR1の3種類を比べてみることになります。
その結果はというと、
○SF-810B
高い建物の周囲でも走ったコースにほぼ大きな乱れが発生しない
細い道でも、道のどちらを走ったのかさえもはっきり捕捉
スーパーなどの平屋建ての建物の中でも測位を継続することも多い
○SF-710S
高い建物の周囲でも走ったコースに大きな乱れが発生しない
細い道でも、道のどちらを走ったのかさえもはっきり捕捉
通常時の利用ではSF-810Bとほぼ同等の性能
厳しい状況で、細かく見ると弱さを感じる部分もごくわずかにあり
○SSE-BTR1
高い建物の周囲を走るとコースに乱れが発生
細い道などでは建物の中を走っていると認識されることも
SF-710Sよりも精度的にはやや低い
2012年モデルのSS-700S/Tよりは高精度
というものでした。
この辺りは、センサーとしての性能だけではなく、実際に受信したGPS信号の処理方法や地図への表示方法によっても大きく変化するため、今後のアップデートでも変化する可能性もあります。
しかし、SF-810BとSF-710Sの実際の利用時には全く不満のないほぼ完璧なレベルのGPS測位性能に比べると、SSE-BTR1は少し性能に差が生まれていると感じてしまう結果でした。
とはいえ、SF-810B、SF-710S、SSE-BTR1のいずれを選択した場合でも、ランニングでの利用にはそれほど大きな影響はないと管理人自身は感じています。
また、3つめの、心拍測定開始までの必要時間は、SF-810B、Mio Alpha、SSE-BTR1の3種類を比べることにしました。
この時、SF-810BとMio Alphaは、心拍測定開始ボタンを押す操作を行ってから、実際に心拍数が表示されるまでの時間を必要時間として測定し、SSE-BTR1は、心拍センサーが搭載されているヘッドホンの右側部分を耳に装着した時から、スマートフォンアプリのデバイス情報での心拍数表示完了を元に必要時間を計測することに。
その結果はというと、
○SF-810B:約9秒
○Mio Alpha:約10秒
○SSE-BTR1:約6秒から13秒
ものでした。
SF-810BとMio Alphaに関しては、常にある程度一定した必要時間を示したのですが、SSE-BTR1の場合は、大きく変化する結果に。
ただ、これは、SF-810BとMio Alphaの場合、心拍を製品本体の液晶画面上にそのまま表示する一方で、SSE-BTR1は、一度Bluetoothによる無線通信によって、スマートフォンに送信する必要もあるなど、送信するタイミングによっては、心拍数更新までのタイムラグが発生するといったことが理由かもしれないと管理人は感じています。
とはいえ、心拍計測までに必要な時間については、SF-810B、Mio Alpha、SSE-BTR1のいずれも、数秒から十数秒ですから、実際の利用でストレスに感じることはありませんでした。
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最後に、4つめの、心拍測定の精度ですが、管理人がSF-810B、Mio Alpha、SSE-BTR1の3種類を同時に利用した限りでは、
○SF-810B:Mio Alphaと同様の数値をほぼ同時に表示
○Mio Alpha:SF-810Bと同様の数値をほぼ同時に表示
○SSE-BTR1:他の2機種より3から8程度高い心拍数を表示
表示は2秒から3秒遅れ
という結果でした。
管理人が特に気になったのは、SSE-BTR1での数値が他の2機種とは意外に異なる結果になったことです。
ちなみに、管理人よりもかなりシリアスなアスリートといえる管理人の家族でも、同様の傾向が結果として見られました。
この辺りは、SF-810BとMio Alphaは、ある程度これまでの実績があり、センサー自体の面積が確保できる腕時計タイプの心拍センサーを利用している一方で、右側のヘッドホンのごくわずかな面積にセンサーを詰め込んだSSE-BTR1の違いがあらわれた結果なのかもしれないとは考えています。
しかし、SSE-BTR1では、心拍センサー調整カバーによる微調整も可能で、さらに装着位置によっても感度や精度は変化する印象がありますから、もう少しこの部分の試行錯誤は行ってみたいと感じているのも事実です。
また、SSE-BTR1の心拍数表示がSF-810BとMio Alphaに比べ、数秒遅れることについては、一度Bluetoothによる無線通信によって、スマートフォンに送信する必要があるため、避けられないのですが、その差は2秒から3秒程度ですから、より厳密にトレーニングを行うという方以外は影響を感じるものではないはずです。
以上4つの項目について、SONY Smart B-Trainer SSE-BTR1、EPSON WristableGPS SF-810B、SF-710S、Mio ALPHAの4種類を比べてみました。
結果的には、それぞれの機能に特化した製品と比べると、多少差を感じるというものでしたが、GPS測位機能と心拍測定機能を搭載し、さらに音楽再生が可能な製品という総合的な個性はなかなかのものだと感じているのも正直な部分です。
特に、雨が降っている時のランニングなどでは、水没リスクを心配しなくてはいけないiPhoneなどのスマートフォンの持ち運び負担から開放されながら音楽を楽しむことができるメリットはかなり快適なのは間違いありませんから。
これ1台で快適にランニングを楽しみたいという方には、なかなかおすすめできる面白い製品と言えるはずですよ。
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