JALマイルを貯めている管理人宅では、2年から3年後にワンワールドに加盟している航空会社を利用した世界一周を計画しています。
ちなみに、今現在はワンワールドエクスプローラーという有償の世界一周航空券を利用する予定ですが、もう1つだけ気になる航空券が存在しているのも事実。
それが、マイルを利用したワンワールド特典航空券です。
そこで今回の記事では、お金で支払う有償航空券のワンワールドエクスプローラーとマイルを利用したワンワールド特典航空券の違いを比べてみたいと思います。
実際に比べる項目はというと、
- 必要コスト
- 対象路線
- 利用可能なクラス
- 利用可能区間数
- 途中降機回数
- 地上区間数
- 出発地と最終期着地の制限
- 予約方法
参考リンク:
oneworld エクスプローラー・世界一周運賃 詳細
ワンワールドエクスプローラー世界一周運賃の最重要ポイント
(ワンワールドさんより)
ワンワールド特典航空券 詳細
ワンワールド特典航空券 必要マイル数一覧
(JALさんより)
まず、1つめの、必要コストは、
ワンワールドエクスプローラー(大陸数制):
- エコノミークラス 335,000円から500,000円
- ビジネスクラス 656,300円から978,200円
- ファーストクラス 955,500円から1,423,900円
ワンワールド特典航空券(総旅程距離制):
- エコノミークラス 25,000マイルから160,000マイル
- ビジネスクラス 48,000マイルから220,000マイル
- ファーストクラス 72,000マイルから330,000マイル
これだけ見てみると、全体の傾向としてはビジネスクラスはエコノミークラスの約2倍、ファーストクラスはエコノミークラスの約3倍というように必要コストが設定されていることが分かりますね。
ただし、ワンワールド特典航空券の長距離利用については、エコノミークラスに比べて、ビジネスクラスやファーストクラスのお得度は上昇していますから、この辺りの利用がおすすめと言えるのかもしれません。
次に、2つめの、対象路線は
ワンワールドエクスプローラー:
- ワンワールド加盟航空会社便
ワンワールド特典航空券:
- ワンワールド加盟航空会社便
しかし、いずれの航空券を利用する場合でも、予約時に、それぞれの航空券で利用可能な空席が残っている必要がありますから、いつでも常に希望する条件での予約ができるわけではないことに注意が必要なはずです。
また、 3つめの、利用可能なクラスは
ワンワールドエクスプローラー:
- エコノミークラス
- プレミアムエコノミー(利用の度に追加料金が必要)
- ビジネスクラス(アメリカ国内線はファーストクラスが利用可)
- ファーストクラス
ワンワールド特典航空券:
- エコノミークラス
- ビジネスクラス(アメリカ国内線はファーストクラスが利用可)
- ファーストクラス
ワンワールド特典航空券にはない特長として、ワンワールドエクスプローラーでは、追加料金を支払った場合にプレミアムエコノミーの利用が可能になっていることは気になります。
しかし、その追加料金は距離によって異なるものの、250USDから1,450USDと手軽とは言えないものですから、基本的に世界一周航空券は、有償でもマイルでもエコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスの3つのみと考えるべきなのかもしれません。
とは言え、この辺りは、ワンワールドに加盟する航空会社の大半がプレミアムエコノミーを運航することになった場合、積極的に変更されるはずですから、今後注目したい部分ですね。
さらに、4つめの、利用可能区間数は
ワンワールドエクスプローラー:
- 最大16区間(地上区間を含む)
- 各大陸内では最大4区間まで
- 北米のみ最大6区間
- 日本国内では最大4区間
ワンワールド特典航空券:
- 最大8区間(地上区間を含まない)
- 日本国内では最大2区間
利用できる区間数だけ見ると、ワンワールドエクスプローラーはワンワールド特典航空券の2倍の16区間も利用できるというのはなかなか驚きですね。
5つめの、途中降機回数は
ワンワールドエクスプローラー:
- 最低でも2回以上必要
- 日本発の場合、アジアでは2回まで
ワンワールド特典航空券:
- 旅程全体で7回まで
- 日本発の場合、日本国内での途中降機は不可
6つめの、地上区間数は、
ワンワールドエクスプローラー:
- 利用可能な区間数内で利用可能
- 最大16区間の区間数に含む
ワンワールド特典航空券:
- 1回のみ地上区間の設定可能
- 最大8区間の区間数には含まない
つまり、路線の集約に成功しているハブ空港を利用できない時には、地上移動区間を自由に利用できる有償のワンワールドエクスプローラーの方が利用しやすいと言えるのかもしれません。
7つめの、出発地と最終期着地の制限を見てみると、
ワンワールドエクスプローラー:
- 出発地への最終目的地を経由しての到着が必要
ワンワールド特典航空券:
- 片道のみの旅程も予約可能など、自由度の高い利用も可能
特に、海外発の特典航空券を利用する場合など、出発地までしっかり戻ることが必要なワンワールドエクスプローラーは本来は海外に戻る必要がない時でも、出発地に戻る旅程以外では予約できないなどの制限がありますから、とても使いにくく感じる特徴のひとつだと管理人は考えています。
最後に、8つめの、予約方法は、
ワンワールドエクスプローラー:
- 電話や公式ホームページ
ワンワールド特典航空券:
- 電話
この場合、ワンワールドエクスプローラーの方が、公式ホームページで、気軽に自分自身の好きなタイミングでいろいろと旅程を試せるようになっていますから、なかなかお手軽というのが管理人の正直な感想です。
逆に、ワンワールド特典航空券では、希望する旅程をJAL国際線予約の担当オペレーターさんに電話での確認をしてもらうことからスタートする必要がありますから、その1回1回に手間を感じる結果になってしまうはず。
もちろん、予約手続きの時には、電話で確認しながらというのは安心ですが、もう少しオンライン上での機能充実を期待したい部分ですね。
以上、8つが、管理人自身も気になる、ワンワールドエクスプローラーとワンワールド特典航空券の気になる違いです。
全体的な傾向としては、有償の航空券だけあって、ワンワールドエクスプローラーの方が優遇されている印象も感じるのですが、すべての面でワンワールド特典航空券が負けているというわけではないのが面白い部分ですね。
ちなみに、管理人宅の場合、ワンワールドエクスプローラーの最大16区間もの利用可能区間数を最大限活用できる3大陸のビジネスクラスの利用を考えています。
この場合、旅行後には、5万マイル以上のマイルが貯まるはずですから、次はマイルを利用してワンワールド特典航空券を楽しむなど、積極的に使い分けてみるのも魅力だと感じました。
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昨年、ワンワールドエクスプローラーの3大陸をビジネスクラスで利用しました。アメリカ国内はファーストクラス適用と聞いて喜んでいたのですが、国内線扱いなのでシートも食事も「なんちゃって」な感じな上、上級会員のステータスがないとラウンジすら使えなかったのは残念でした。マイルはファーストクラスの換算で積算されますが。また、予約は実質的には電話でのみ可能なようです。HPからシミュレーションするところまではできるのですが。特典航空券の方も利用してみたいと思っていますが、一番のネックはやはり空席がどのぐらいあるかかなと思っています。
返信削除おとひめ さん
返信削除コメントありがとうございます。
気になっていたアメリカ国内での国内線の満足度やラウンジの実質的な冷遇など、知りたいと思っていたことを具体的に教えてもらえたので嬉しいコメントになりました。
特に、ラウンジは上級会員資格なしではプライオリティパスで補う必要がありそうですね。
管理人宅の場合、日本を出発した後は、お得に旅行しやすいアジアと飛行距離を上積みしやすい北米は少し急ぎ足で移動する形でどんどん飛行機に乗り、最終版のヨーロッパを中心にのんびり観光を楽しみたいと考えています。
また、このワンワールドエクスプローラーの利用で貯まったマイルは可能ならファーストクラスやビジネスクラスでの世界一周や周遊に必要なマイルの一部として利用したいと思うのですが、ちょうどその旅行を計画する時に空席があるのかは大きな問題ですよね。
今回のコメント、本当にありがとうございました。
とても嬉しかったです。
管理人@スタ好き