管理人宅が2年から3年先に予定している海外旅行の１つに、ファーストクラスかビジネスクラスを利用した世界一周があります。
ちなみに、ファーストクラスやビジネスクラスでの世界一周と聞くと、費用負担がとんでもないことになりそうですが、その価格は意外にリーズナブル。
実際に、最大16区間利用できる日本発の料金を調べてみても、
ファーストクラス
955,500円（3大陸）
1,126,100円（4大陸）
1,304,900円（5大陸）
1,423,900円（6大陸）
ビジネスクラス
656,300円（3大陸）
780,400円（4大陸）
895,200円（5大陸）
978,200円（6大陸）
エコノミークラス
335,000円（3大陸）
369,600円（4大陸）
433,800円（5大陸）
500,000円（6大陸）
となっていて、旅行可能な大陸数や利用するクラスによって金額は増減するものの、全体的にお得度は高いものになっています。
参考リンク：
ワンワールド ・エクスプローラー 予約と料金計算
ワンワールド・エクスプローラー 世界一周運賃詳細
（ワンワールドさんより）
特に、JALさんでは通常100万円台から200万円台の普通運賃しか設定されていないファーストクラスを旅程の中に組み込んでも、半額以下で利用できますから、管理人宅がファーストクラスやビジネスクラスの利用を前提としている理由はここにあります。
管理人作成の関連記事：
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JALマイルを利用したファーストクラスやビジネスクラスはエコノミークラスの何倍のマイルが必要なのか
さて、世界一周でたくさん飛行機を利用する機会が増えると気になるのが、世界一周後に獲得できる上級会員資格です。
というのも、JALさんやANAさんでは、一度でも一定レベル以上の上級会員資格を獲得すると、クレジットカード年会費を支払い続ける限り上級会員資格を維持できるサービスに申込可能になっているからです。
特に、管理人がメインの航空会社として利用しているJALさんの場合、JALグローバルクラブ（JGC）という無期限の資格獲得には、上級会員資格用のポイント、FOP（FLY ON ポイント）を50,000ポイント獲得することと、その50,000ポイントのうちJALさん運航便で25,000ポイントの獲得が必要になります。
参考リンク：
JALマイレージバンク サービスステイタス一覧
JALグローバルクラブ サービス詳細
（JALさんより）
ANAマイレージクラブ ステイタス別プレミアムメンバーサービス一覧
スーパーフライヤーズカード
（ANAさんより）
ちなみに、最もシンプルな世界一周の１つとして、アジア大陸、北アメリカ大陸、ヨーロッパ大陸を対象に、3大陸のワンワールドエクスプローラーで
東京→サンフランシスコ→ニューヨーク→ロンドン→香港→東京
という旅程を旅した場合、
東京
↓（5,130マイル）
サンフランシスコ
↓（2,572マイル）
ニューヨーク
↓（3,463マイル）
ロンドン
↓（5,965マイル）
香港
↓（1,823マイル）
東京
となって合計飛行距離は18,953マイル。
そして、獲得できるFLY ON ポイントはそれぞれのクラスごとの積算率をかける必要がありますから、
ファーストクラス（飛行距離の1.5倍）：
約28,429ポイント
ビジネスクラス（飛行距離の1.25倍）：
約23,691ポイント
エコノミークラス（飛行距離の1倍）：
18,953マイル
という結果になります。
参考リンク：
距離制特典区間マイル計算機
（JALさんより）
こうして数字だけ見ると、最もFLY ON ポイントが貯まるファーストクラスでさえ、30,000ポイントに届かないという結果ですが、今回の具体例の旅程では世界一周と言っても、あまり寄り道もせずにシンプルに主要都市を最短距離で移動したものですから、加算されるポイントが少ないのはある程度仕方のない部分です。
逆に、同じような主要都市を軸にしながらも、大陸内を行ったり来たりする旅程を選択すると、大幅に飛行距離を増やすことも十分可能。
実際に、管理人が観光を前提に、あまり無理のない範囲内で3大陸を対象に飛行距離を増やした旅程を作成してみても、合計飛行距離は40,000マイル以上になり、ファーストクラスやビジネスクラスでは、1回の世界一周で50,000ポイント分のFLY ON ポイントも十分可能な範囲ということがわかります。
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管理人追記＆注意：
以下にはJALさん運航便のみを利用したFLY ONポイント25,000ポイント分の獲得が不可能と記載されているものの、コードシェア便として他の航空会社運航でJALさんの便名がつけられている便を利用する場合は全く異なる結果になります。
詳しくは、
ワンワールドエクスプローラー 世界一周航空券でJMBサファイアやJGCを目指す時に思い出したい３つの注意点（2016年6月8日）
の記事内のコメント欄をご覧ください。
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では、気になるのは、その世界一周だけで、JALさんのJMBサファイアやJGCが獲得できるのかということですが、結論としては、残念ながらそれは不可能です。
なぜなら、FLY ON ポイントを50,000ポイント分という条件はクリアできるものの、もう1つの条件、その50,000ポイントのうちJALさん運航便で25,000ポイントの獲得が達成できないからです。
具体的には、世界一周では、日本を出発すると日本に帰ってくる時の2回のみJALさんの運航する便を利用することができるのですが、日本を含むアジア大陸から、北アメリカ大陸とヨーロッパ大陸のそれぞれに運航されているJALさん運航便の飛行距離は最長でも、
北アメリカ： 東京-ニューヨーク 6,737マイル
ヨーロッパ： 東京-ロンドン 6,214マイル
となり、合計飛行距離は12,951マイル。
管理人作成の関連記事：
JAL国際線特典航空券で予約可能な全目的地の距離、必要マイル数、燃油サーチャージを比べてみた
この距離を元にそれぞれのクラスで獲得できるJAL運航便由来のFLY ON ポイントを計算してみると、
ファーストクラス：約19,426ポイント
ビジネスクラス：約16,188ポイント
エコノミークラス：12,951ポイント
ですから、最も加算率が大きなファーストクラスでさえ、25,000ポイントへの到達は不可能ということがわかります。
ちなみに、3大陸から4大陸、4大陸から5大陸というように、利用できる大陸数を増やしても、日本を出発するワンワールドエクスプローラーでの世界一周では、JALさん運航便は出発する時と帰ってくる時の合計2回のみの利用に制限されたままですから、解決策にはなりません。
さらに、FLY ON ポイント優先で東京、ニューヨーク、ロンドン間を移動するということは、アジア大陸内では国際線区間を全く利用しないということになりますから、世界一周としての魅力が大きく減ってしまうような旅程を選択しても無理ということですね。
一方で、アジア内で最もFLY ON ポイントが獲得できるのは東京-デリー（インド）間ですが、この場合、デリー以外にもアジア大陸内を旅行できる一方で、東京とデリーの飛行距離は3,656マイルと少なく、ニューヨークやロンドンの6,000マイルを越える飛行距離にはとても及びません。
つまり、 日本発のワンワールドエクスプローラーの世界一周航空券だけを利用してのJALのJMBサファイアやJGCの獲得は不可能という結論になりますね。
追記1：続きの記事を書きました
ワンワールドエクスプローラー 世界一周航空券修行でJMBサファイアやJGCに到達するためのテクニック
追記2：さらに続きの記事を書きました
ワンワールドエクスプローラー 世界一周航空券でJMBサファイアやJGCを目指す時に思い出したい３つの注意点
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