JAL国際線特典航空券で燃油サーチャージ金額の値下げが予想される時にそのメリットをしっかり受けるための２つの方法

管理人宅では夏休みを中心とした繁忙期の時期に、貯めたJALマイルで国際線特典航空券の予約を行い、海外個人旅行を楽しむようにしているのですが、この時に残念に感じていることの１つが、燃油サーチャージの支払いです。

この燃油サーチャージは最近まで高騰してきた原油価格の一部を国際線利用者が負担する目的で、運賃に追加されることになっている追加料金なのですが、JALさんを含め、多くの航空会社さんでは、本来はマイルと引き換えに無料で提供される特典航空券を利用した旅行者にも請求しているのが現状になっています。

ただし、この燃油サーチャージ自体は、シンガポールケロシン市況価格2カ月平均といった指標、そして、後になって追加された日本円とアメリカドルの為替レートという２つの数値によって決定されるという性質のものですから、それらの変化によって2ヶ月単位での値上げと値下げがこれまで繰り返されてきました。

実際に、２０１５年１月から11月までの期間の発券を行った場合の燃油サーチャージ金額が、
・最も高額になるヨーロッパ往復
・最も安価になる韓国往復
の大人1人の金額を2ヶ月単位で比べてみると、
・（2014年12月から）2015年1月
　ヨーロッパ：42,000円
　韓国：4,000円
・2015年2月から3月
　ヨーロッパ：28,000円
　韓国：2,000円
・2015年4月から11月（4月から11月発券分まで変更なし）
　ヨーロッパ：21,000円
　韓国：1,000円
という状況になっています。

参考リンク：
2014年12月1日から2015年1月31日発券分までの燃油サーチャージ金額
2015年2月1日から3月31日発券分までの燃油サーチャージ金額
2015年4月1日から11月30日発券分までの燃油サーチャージ金額
米ドル換算額利用から円貨換算額利用への2015年度適用条件変更 
（JALさんより）


つまり、この10ヶ月程度の間でも、ヨーロッパ往復では50％、そして韓国往復では75％も値下げという結果で、その変化量や影響の大きさには管理人も驚くばかりです。

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ちなみに、2015年12月から2016年1月までの発券分の燃油サーチャージ金額が今月の中旬頃に発表されるはずなのですが、その発表の中では、最近の原油安とそれを反映してのシンガポールケロシン市況価格の下落を受けて、燃油サーチャージの値下げが行われるのではないかと管理人は予想しているのも事実です。

そのような発表が行われた時、燃油サーチャージ値下げのメリットを受けるための方法があります。

その方法とは、
１、値下げが行われた後に新規の国際線特典航空券を発券する
２、発券済みの国際線特典航空券の第一国際線区間を変更する
という２つです。

まず、１つめの、燃油サーチャージの値下げが行われてから、新規に国際線特典航空券を発券するという方法は、最も自然な形で値下げのメリットを受けることができます。

特に、値下げされた後の燃油サーチャージ金額の適応開始が予想される2015年12月1日は330日先の2016年10月26日出発分の国際線特典航空券の予約と発券が可能になっていますから、晩秋から、その後の冬休みの時期の旅程で値下げのメリットが受けられるということですね。

参考リンク：
JAL国際線  330日前計算
（JALさんより）


ただし、もうすでに予約の受付が開始されている旅程について、今現在、空席があるからといって、 燃油サーチャージの値下げまで待つというのは、確実性の面からリスクが高くなってしまいますから、空席にかなりの余裕がある場合以外は、管理人自身おすすめできないと感じています。

特に、今現在は、2015年11月1日からのファーストクラスやビジネスクラスのダイナミックな必要マイル数改悪を控えた直前の時期ですから、これら上位クラスの空席状況が厳しい状態になるのはもちろん、それら上位クラスの余波を受ける形で、プレミアムエコノミーやエコノミークラスも例年にない極端な変化が見られる可能性もあります。

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そのため、国際線特典航空券の場合、発券から1年間の自由度の高い予約変更が可能で、さらに3,100円または、3,100マイルの払戻手数料を支払ってのキャンセルも可能ですから、予約できる特典航空券は予約できる時に確保するという方針がおすすめかもしれません。

参考リンク：
JAL国際線特典航空券 マイル引き落とし後の変更
未使用特典の払い戻しサービス
（JALさんより）


次に、２つめの、もうすでに発券済みの国際線特典航空券の第一国際線区間を変更するという方法は、最初に日本国外に出発する旅程を変更することに伴う燃油サーチャージの再計算を利用して、燃油サーチャージの値下げ分を払い戻してもらうというものです。

というのも、JALさんの国際線航空券の燃油サーチャージでは、第一国際線区間について、
・異なる日にちへの変更
・異なる時間帯の便への変更
を伴う予約変更が行われた場合、差額調整が行われるというルールがあるからです。

参考リンク：
国際線「燃油特別付加運賃」「航空保険特別料金」のご案内
（JALさんより）


そのため、2015年12月1日に予想される燃油サーチャージの値下げ前の2015年11月30日以前に発券した国際線航空券であっても、値下げ後の2015年12月1日以降に第一国際線区間の予約を別の日にちや時間帯の便に変更することで、差額調整として燃油サーチャージの値下げ分の払い戻しが受けられます。

この第一国際線区間の予約変更は、実際に必要に迫られて、変更後の便を実際に利用するために行うのであれば問題はまったくありません。

しかし、その一方で、燃油サーチャージ値下げ分の払い戻しを目的に別の旅程に予約変更をした後で、再び変更前の旅程に予約変更を行う場合、大きなリスクが発生するため、特に注意が必要です。

というのも、第一国際線区間の変更にともなって、燃油サーチャージの値下げ分の払い戻しなどの差額調整が行われる場合、eチケットの航空券情報の更新が必要になるため、オンラインの予約表示では、
「特典予約です。
航空券情報が確認できません*ので、予約変更をご希望の場合はお電話で承ります。
*予約変更してすぐであれば、eチケットの航空券情報が更新中であることを意味します。その場合は数日後にはこのメッセージは消え、「eチケットお客様控を表示・印刷」ボタンが表示され、操作できるようになります。
JALホームページではこの予約は変更できません。変更をご希望の場合はお電話で承ります。」
というエラーメッセージが表示され、すぐにもう一度予約変更が行えるわけではないからです。

管理人のこれまでのJALさんの国際線航空券の利用経験では、多くの場合、このエラーメッセージは十数時間から最大24時間程度で自然に解消されるのですが、その間はオンラインでのスムーズな予約変更手続きはできないため、せっかくの特典航空券を失う可能性もあります。

また、確保していた第一国際線区間に対して、キャンセル待ち（空席待ち）がちょうど行われていた場合も同様に確保していた予約を失ってしまう可能性があるため、注意が必要ですね。

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ちなみに、オンラインでの手続きは諦め、電話での予約変更手続きを行う方法もあるのですが、この場合、電話での発券になりますから、特典航空券1冊につき2,160円の電話発券手数料が必要になってしまいます。

この時点で、手数料2,160円のコスト負担が求められるだけではなく、その後も、電話での発券が行われた特典航空券として扱われてしまうため、日にちや時間帯を含めた予約変更を行う際もその度に電話発券手数料が必要になり、結果的に、国際線特典航空券として提供されていた予約変更の自由度は完全に失われてしまうのは避けられません。

参考リンク：
国際線特典航空券発券手数料の導入について
（JALさんより）


そのため、管理人としてはこうした燃油サーチャージの差額払い戻しを目的とした予約変更は、JALさん側の心象が悪くなり、アップグレードを含めた特別な対応への悪影響が心配なことと、希望する予約を失うリスクや電話発券手数料とその後の特典航空券としての自由度激減を考えると、あまり積極的におすすめできるものではないというのが正直な感想です。




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