2015年10月23日金曜日

MUFGプラチナとSPGアメックスのどちらがお得なJALマイル還元率を持つ決定版のクレジットカードなのか


コツコツとJALマイルを貯めている管理人宅ですが、その主な原動力は有償の国際線特典航空券利用時のフライトマイルとクレジットカード利用で付与されるマイルの2つという状況です。

特に、クレジットカードで付与されるマイルは毎日の生活の中でコンスタントに貯まっていくため、 中長期的にどの程度のマイルを貯めることができるのかを判断するための基礎の部分になっているのも間違いありません。

ちなみに、管理人宅では、JALマイルを効率的に貯めることと、海外旅行を快適なものにするという目的で、JALカードとMUFGプラチナという2枚をメインのクレジットカードとして愛用し続けています。

特に、MUFGプラチナは年会費が21,600円と高額ながらも、プライオリティパスや国内外の無料旅行保険、家族会員年会費が1名まで無料などの特典が充実していて、さらに最大1.36%もの高いJALマイル還元率も特長として併せ持つため、JALマイルを貯めている管理人宅になくてはならないカードになってしまいました。

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実質年会費10,500円のプラチナカード?海外旅行用にMUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードを申し込んでみた

プラチナカードなのに自分で申し込めるMUFGプラチナのメリットをしっかり活用するためのQ&A


ただ、管理人宅で高いJALマイル還元率目的にMUFGプラチナを保有しようと考えた時、悩むことなくMUFGプラチナを選んだわけではなく、1枚だけ悩むことになるクレジットカードがありました。

それが、SPGアメックスと呼ばれるカードです。

というのも、このSPGアメックスは、保有するだけでSPGというホテルグループの上級会員資格が付与されるという特長の他に、100円のクレジットカード利用で最大1.25マイル、つまり1.25%という高いJALマイル還元率を誇るカードという一面も持ち合わせているからです。


そうなると、気になるのはMUFGプラチナとSPGアメックスのどちらが、どちらのカードがJALマイル還元率でお得なのかということです。

このお得度を計算する時に忘れてはいけない条件は、
・JALマイル還元率
・カード年会費
・JALマイル交換手数料
の3つです。

それぞれの条件について、2枚のカードを比べてみると、
○JALマイル還元率
・MUFGプラチナ:
 最大1.36% 
・SPGアメックス:
 最大1.25%
○カード年会費(税込)
・MUFGプラチナ:
 本会員は21,600円。
 家族会員は1名まで無料。2名以上の追加は1人3,240円
・SPGアメックス:
 本会員は33,480円
 家族会員は16,740円
○JALマイル交換手数料
・MUFGプラチナ:
 交換サービス加入用の年会費が3,240円。
 最大15,200マイルまでの交換1回毎に6,480円
・SPGアメックス:
 不要
という形になっています。

つまり、MUFGプラチナはJALマイル還元率が最大1.36%とかなり高く、カード年会費もSPGアメックスに比べ安価なのですが、その一方で、JALマイルへ交換を行うための年会費負担に加え、15200マイル分を交換する度に安価とはいえない手数料の支払いが必要。

逆に、SPGプラチナは、JALマイル還元率が最大1.25%とMUFGプラチナには劣るものの十分高く、それでいて、交換時に手数料負担も不要ですが、相対的に見ても年会費負担は大きいということですね。

参考リンク:
MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード 
三菱UFJニコスさんより)

スターウッド プリファード ゲストアメリカン・エキスプレス・カードの特長
アメリカン・エキスプレスさんより)


特に、管理人が気になるのは、MUFGプラチナを利用して、15,200マイルを交換するごとに必要な6,480円の交換手数料を支払う価値があるのかということでした。

そこで、実際にこの2枚のカードのお得度を計算してみることにしました。

方法としては、それぞれのカードで、100万円分、200万円分、300万円分といった金額を利用した時の
・獲得したJALマイル数
・獲得したマイル数の差
・必要な年会費と手数料の合計金額
・合計金額の差
と調べてみるというものです。

つまり、最後の段階で、「獲得したマイル数の差」「合計金額の差」を比べることで、MUFGプラチナの利用ではSPGアメックスよりも多く獲得したマイルのためにどれだけの金額が必要だったのかが分かることになりますから、そこからお得度を判断できるはずです。

ただし、注意点としては、MUFGプラチナには15,200マイル、SPGプラチナにも25,000マイルというように、JALマイル還元率が最大になる交換タイミングがあるのですが、今回の計算では、どちらも長い期間の利用を続ける中で、それぞれ最適なタイミングでの交換が行われると考え、交換タイミングは計算から除外して同じ利用金額同士で比較することにしました。

そのため、MUFGプラチナの交換手数料も
6,480円 ÷ 15,200マイル = 0.4263158 円/マイル
として、1マイルあたりの交換手数料を計算したものを利用しています。

それでは実際に見ていくことにしましょう。

○100万円を利用した場合
・獲得したJALマイル数
 MUFGプラチナ:13,600マイル
 SPGプラチナ:12,500マイル
・獲得したマイル数の差
 1,100マイル
・必要な年会費と手数料の合計金額
 MUFGプラチナ:(年会費+交換年会費+交換手数料)
  21,600円+3,240円+(0.4263158×13,600マイル)
  合計 約30,638円 ( ≒ 30637.895円)
 SPGアメックス: (年会費のみ)
  33,480円
・合計金額の差
  MUFGプラチナの方がSPGアメックスよりも2,842円安い
 
○200万円を利用した場合
・獲得したJALマイル数
 MUFGプラチナ:27,200マイル
 SPGプラチナ:25,000マイル
・獲得したマイル数の差
 2,200マイル
・必要な年会費と手数料の合計金額
 MUFGプラチナ:(年会費+交換年会費+交換手数料)
  21,600円+3,240円+(0.4263158×27,200マイル)
  合計 約36,436円 ( ≒ 36,435.79円)
 SPGアメックス: (年会費のみ)
  33,480円
・合計金額の差
  MUFGプラチナの方がSPGアメックスよりも2,956円高い

○300万円を利用した場合
・獲得したJALマイル数
 MUFGプラチナ:40,800マイル
 SPGプラチナ:37,500マイル
・獲得したマイル数の差
 3,300マイル
・必要な年会費と手数料の合計金額
 MUFGプラチナ:(年会費+交換年会費+交換手数料)
  21,600円+3,240円+(0.4263158×40,800マイル)
  合計 約42,234円 ( ≒ 42,233.685円)
 SPGアメックス: (年会費のみ)
  33,480円
・合計金額の差
  MUFGプラチナの方がSPGアメックスよりも8,754円高い

これを言い換えると、
○100万円利用時:
MUFGプラチナが2,842円安い費用負担でSPGアメックスよりも1,100マイル多く獲得

○200万円利用時:
MUFGプラチナが2,956円高い費用負担でSPGアメックスよりも2,200マイル多く獲得

○300万円利用時:
MUFGプラチナが8,754円高い費用負担でSPGアメックスよりも3,300マイル多く獲得
という結果になります。

つまり、15,200マイルを交換するごとに6,480円交換手数料が必ず追加されてしまうMUFGプラチナは、100万円を超えるあたりまでは、SPGプラチナよりも、年会費と手数料負担の合計金額とマイル還元率の両方でお得になりますが、利用金額が大きくなるにつれて、費用負担から見たお得度は急激に低下してしまうということですね。

では、MUFGプラチナは利用金額が100万円を超える辺りまでの用途でのみお得で、それ以上の利用金額の場合、無条件でSPGアメックスの方がお得なのかというと、管理人自身はそう考えていません。

なぜなら、本会員に加え、家族会員と合計2人でマイルを貯める場合、MUFGプラチナのお得度は別物になってしまうからです。

というのも、カード年会費を比べてみると、
・MUFGプラチナ:
 本会員は21,600円。
 家族会員は1名まで無料。2名以上の追加は1人3,240円
・SPGアメックス:
 本会員は33,480円
 家族会員は16,740円
となっていますから、MUFGプラチナは本会員の21,600円だけで本会員と家族会員の合計2名での利用が可能です。

一方のSPGアメックスは、大人2人が本会員として利用する場合は66,960円、本会員に家族会員を1名追加する場合で50,220円の年会費負担が必要になってしまいます。

そこで、まず「MUFGプラチナ本会員1名+家族会員1名利用」「SPGアメックス本会員2名利用」を比べた場合で計算してみると、
○100万円利用時:
MUFGプラチナが約36,322円安い費用負担でSPGアメックスよりも1,100マイル多く獲得

○200万円利用時:
MUFGプラチナが約30,524円安い費用負担でSPGアメックスよりも2,200マイル多く獲得

○300万円利用時:
MUFGプラチナが約24,726円安い費用負担でSPGアメックスよりも3,300マイル多く獲得
という結果になります。

同様に、「MUFGプラチナ本会員1名+家族会員1名利用」「SPGアメックス本会員1名+家族会員1名利用」を比べた場合で計算してみると、
○100万円利用時:
MUFGプラチナが約19,582円安い費用負担でSPGアメックスよりも1,100マイル多く獲得

○200万円利用時:
MUFGプラチナが約13,784円安い費用負担でSPGアメックスよりも2,200マイル多く獲得

○300万円利用時:
MUFGプラチナが約7,986円安い負担でSPGアメックスよりも3,300マイル多く獲得
という結果です。

つまり、この傾向から考えて、2名で同じクレジットカードを利用してJALマイルを集中的に貯めるという条件では、少なくとも400万円を超えるまでは、MUFGプラチナの方が、年会費と交換手数料の負担が少なく、それでいて、より多くのマイルを貯めることができるということですね。

実際、管理人宅の場合は、管理人と管理人の家族の2人で、協力してJALマイルを貯めているため、JALマイル還元率とお得度の両方でお得なMUFGプラチナを選択することにしました。

ただし、注意点としては、MUFGプラチナとSPGアメックスのJALマイル還元率と年会費や交換手数料の負担とのバランスから計算したお得度はあくまで実際の利用状況に大きく左右されてしまうということ。

そして、この2枚のカードは、ただ単にJALマイルの還元率に優れたカードではなく、それぞれ際立った特長を持つ優れたカードだということは忘れるべきではないはずです。

管理人作成の関連記事:
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それだけではなく、家族カードを利用する場合、利用店舗や利用日、利用金額等は家族間で共有されることは避けられませんから、その部分も問題ないか、あらかじめ考える必要はあります。

そのため、今回計算したお得度も含めた特長が自身のライフスタイルにあっているのかをしっかり考えた上で、長く付き合えるクレジットカードを選択してみるというのもおすすめだと思いますよ。




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