JALマイルをコツコツと貯めている管理人にとって、2015年は怒涛の一年と言っても言い過ぎではないほど変化の大きな一年になりました。
というのも、2015年11月1日から、JALマイルを利用したファーストクラスやビジネスクラスといった上位クラスの国際線特典航空券の予約に必要なマイルが最大で33％もの増加となる改悪が行われるからです。
そのため、管理人宅でも、2016年8月の夏休みの時期にファーストクラスを利用してヨーロッパ個人旅行を楽しむために、その旅程の予約受付が開始される330日前、つまり2015年9月をタイムリミットに管理人と管理人の家族の合計2名分のJAL国際線特典航空券ファーストクラスの必要マイルを貯めてきました。
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そういった改悪が実施される直前期にあたる今の時期だからこそ、注意しなくてはいけないことがあります。
それは、JAL国際線特典航空券 上位クラスへのクラス変更サービスを利用する場合、想像以上に多くの必要マイル数が追加されてしまう可能性があるということです。
というのも、JAL国際線特典航空券の上位クラスへのクラス変更について簡単に説明すると、
・JAL国際線特典航空券のみを対象としたサービス
・発券後の同一区間上位クラスへの変更が3,100円または3,100マイルの
払戻手数料不要で可能
・申し込みは電話のみ
・利用時は上位クラスとの差額マイルと電話発券手数料2,160円が必要
というものなのですが、この説明からも分かるように、このサービスはあくまで
今現在予約済みの特典航空券を払い戻し
↓
新規に上位クラスを含む特典航空券を予約
という手順で、特典航空券の払い戻しを伴う種類のサービスということになるからです。
参考リンク：
JAL国際線特典航空券 上位クラスへのクラス変更
未使用特典の払い戻しサービス
国際線特典航空券発券手数料の導入について
（JALさんより）
つまり、その過程で必要になるはずの3,100円または3,100マイルの払戻手数料が不要になる一方で、940円ほど安価な電話での発券手数料2,160円が請求されるという一種の割引サービスということですね。
そのため、2015年10月31日までに予約した上位クラスを含む国際線特典航空券で、2015年11月1日以降、このクラス変更サービスを利用してしまうと、払い戻し後の新規発券によって、改悪によって増加してしまった必要マイル数が差額として請求されてしまうのは避けられません。
具体例としては、2015年10月31日までに、東京とパリ間を
・往路：ビジネスクラス
・復路：エコノミークラス
という形で予約し、実際に発券していたJAL国際線特典航空券を2015年11月1日以降に
・往路：ビジネスクラス
・復路：ビジネスクラス
というように、上位クラスへのクラス変更サービスを利用して復路をエコノミークラスからビジネスクラスにアップグレードした場合、
・アップグレード前
改悪前ビジネスクラス片道分：42,500マイル
エコノミークラス片道分：27,500マイル
合計：70,000マイル
となっていたものが、アップグレード後には、実際にアップグレードを行った復路だけではなく、本来は変更していないはずの往路も改悪後のビジネスクラス必要マイル数が適応されてしまい、
・アップグレード後
改悪後ビジネスクラス片道分：55,000マイル
改悪後ビジネスクラス片道分：55,000マイル
合計：110,000マイル
電話での発券手数料：2,160円
というように、片道分のエコノミークラスをビジネスクラスにアップグレードするためだけに、差額の追加マイルとして40,000マイルが請求される事態になってしまうということです。
参考リンク：
2015年度 JAL国際線 特典航空券 必要マイル早見表
（JALさんより）
ちなみに、ビジネスクラスよりもファーストクラスの方が改悪による必要マイル数増加の悪影響はダイナミックですから、アップグレード元とアップグレード先のクラスの組み合わせや同行者の人数によっては、気軽に依頼したはずの上位クラスへのクラス変更自体が利用できないほど多くの差額マイルが必要になる可能性もあります。
そういったことまで考えると、今現在、そしてこれから改悪前までの時期に、お得な必要マイル数で発券した上位クラスのJAL国際線特典航空券を確保しているという方にとって、JAL国際線特典航空券の上位クラスへのクラス変更サービスの実質的な利用締め切りは、改悪が実施される前の2015年10月31日だと管理人自身は考えています。
それ以降の変更は、必要マイル数改悪の影響をしっかり受けてしまい、せっかく改悪前に予約を確保した意味がなくなってしまいますから。
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