2015年10月28日水曜日

JAL国際線特典航空券の2種類の異なるキャンセル待ち有効期限に注意が必要な理由


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管理人追記:
JAL国際線特典航空券では、2015年と2016年の2年連続でキャンセル待ち改悪が実施されています。
そのため、以下の記事の内容は改悪実施後の状況とは異なるルールを元にしたものです。

改悪そのものや改悪実施後の状況については、2016年6月16日付で管理人が作成した記事、
2年も連続で徹底的にJAL国際線特典航空券のキャンセル待ち(空席待ち)が改悪されることになった最大の理由
が参考になるはずです。
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管理人宅でコツコツと貯めているJALマイルを利用したJAL国際線特典航空券の特長の1つに、キャンセル待ち(空席待ち)と呼ばれるサービスの提供があります。

ちなみに、キャンセル待ちとは、手続きを行う時点で空席がないフライトを対象に、空席が発生した時に優先的に予約できるようにするための便利なサービスと言えます。

しかし、そういった利便性がある一方で、
・上級会員による優先キャンセル待ち
・キャンセル待ち期限の設定
といったいくつかの制限が設定されているなど、注意が必要なのも事実です。

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特に、キャンセル待ち期限には、2種類の異なる有効期限が設定されているため、この期限の違いを意識せずにキャンセル待ちを利用してしまった場合、確保できたはずの特典航空券を失ってしまうようなリスクも十分考えられます。
 
その異なるキャンセル待ち期限とは、
1、発券前のキャンセル待ち期限
2、発券後のキャンセル待ち期限
といった2種類です。

まず、1つめの、発券前のキャンセル待ち期限というのは、往路と復路の両方で空席を確保できた便がないために、特典航空券を発券できていない状況で適応される有効期限のことです。

ちなみに、JAL国際線特典航空券の場合、1つの旅程でのキャンセル待ちは、往路と復路でそれぞれ2便ずつ、最大4便までキャンセル待ちが可能ですから、具体的に発券できていない状況というのは、
・往路のみ確保済みのパターン
 往路第一希望:確保済み 
 往路第二希望:キャンセル待ち
 復路第一希望:キャンセル待ち
 復路第二希望:キャンセル待ち
・復路のみ確保済みのパターン
 往路第一希望:キャンセル待ち 
 往路第二希望:キャンセル待ち
 復路第一希望:確保済み
 復路第二希望:キャンセル待ち
 ・キャンセル待ちのみのパターン
 往路第一希望:キャンセル待ち 
 往路第二希望:キャンセル待ち
 復路第一希望:キャンセル待ち
 復路第二希望:キャンセル待ち
のいずれかということですね。

管理人注意:
上の具体例は、最大4便まで与えられているキャンセル待ちの枠をすべて利用した場合の例です。そのため、第二希望のキャンセル待ちや確保できた区間での追加のキャンセル待ちが不要な場合はキャンセル待ちの枠を無理にすべて使い切る必要はないということに注意が必要です。


この発券前のキャンセル待ち期限について簡単に説明すると、
・複数のキャンセル待ちお預かり期限を設定
・国際線第一区間出発 330日前~90日前の利用時:

 国際線第一区間出発82日前まで。
 その期限経過後は一度すべてキャンセル
・国際線第一区間出発 89日前~8日前:
 予約後7日間か国際線第一区間出発8日前の

 いずれか早い方まで。
 その期限経過後はすべての旅程をキャンセル
・国際線第一区間出発 7日以内:
 キャンセル待ちの利用自体が不可

という状況です。

参考リンク:
JAL国際線特典航空券 発券前のキャンセル待ちお預かり期限
JALさんより)


つまり、出発の直前期にあたる、89日前から8日前までの期間は、最大でも7日間までしかキャンセル待ちができず、それを過ぎてしまった場合、確保できていた区間も含めてすべてキャンセルされてしまうということですね。

その結果、89日前から8日前までの期間で、キャンセル待ちの状態を維持するためには、有効期限切れでキャンセルされてしまった後に、手動でのキャンセル待ち申込手続きを最大10回も繰り返す必要があります。

ちなみに、同じ発券前の空席待ちでも、2015年9月30日までは、
・ 国際線第一区間出発の前日から数えて7日前まで利用可能
・出発7日以内の新規申し込みは不可
・出発7日前までに空席確保が不可の場合、全旅程をキャンセル

といった内容でしたから、今現在のルールでの89日前以降の厳しさが特に際立っていることがわかりますね。


では、2つめの、発券後のキャンセル待ち期限はどういうものかというと、すでに往復の両方で空席が確保できたため、特典航空券として発券済みで、そこからさらに、予約変更を前提としたキャンセル待ちを行う場合に適応される有効期限のことです。

ちなみに、JAL国際線特典航空券では、発券済みの往復便の他に往復で1便ずつ追加でキャンセル待ちの申し込みが可能ですから、それらの枠をすべて活用した具体例としては、
 往路:確保済み1便+キャンセル待ち1便 
 復路:確保済み1便+キャンセル待ち1便
というような状況です。

この発券後のキャンセル待ち期限について簡単に説明すると、
・JALホームページからの申し込み:
 国際線第一区間出発の4日前の午前12時まで
・JALホームページ以外からの申し込み:
 確保済み便とキャンセル待ち便のいずれか早い方の出発前まで
といった形になります。 

参考リンク:
JAL国際線特典航空券 発券後のキャンセル待ちお預かり期限
JALさんより)


発券前のキャンセル待ち期限と比較してみると、この発券後のキャンセル待ち期限の方はとてもシンプルで、さらに条件が大幅に緩やかになっていることが分かりますね。

ちなみに、この発券後のキャンセル待ち期限について、2015年5月15日から9月28日までは、今現在の発券前のキャンセル待ち期限と同様の厳しい条件への改悪が予定されていたものの、直前になって取りやめたという内容がJALさんからのお知らせとして記載されています。

そういったことまで考えてしまうと、例え往路か復路のいずれか1便だけ確保していても、キャンセルを行った時のリスクが全くない発券前のキャンセル待ち利用者と、キャンセルを行う時には未使用特典の払い戻しサービスの利用で必ず3,100円か3,100マイルの払戻手数料が必要な発券後のキャンセル待ち利用者との間で、利便性についてリスクに見合った明確な差をつけた結果が2種類の異なるキャンセル待ち期限と言えるのかもしれませんね。




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