2016年-2017年の年末年始ヨーロッパ旅行で、イタリアのベネチアを訪れた管理人宅では、少しだけ不安がありました。
それは、冬の時期のベネチアを観光で訪れても楽しめるのかというもの。
なぜなら、管理人宅ではこれまでの海外個人旅行でかなりの回数ベネチアを訪れているものの、そのすべてが初夏から真夏の観光シーズン真っ只中だったからです。
実際、ベネチアへの鉄道での玄関口にあたるサンタルチア駅に降り立った時にも、夏に来た時とは明らかに人の密度が少ないなど、そうした部分で観光シーズンとオフシーズンのはっきりとした違いを感じてしまいました。
さて、そんな管理人が最も気になっていたことの１つが、ベネチアで有名な観光名所の１つ、サンマルコ広場のカフェで演奏されている生演奏は冬でも楽しめるのかということ。
というのも、サンマルコ広場周辺で営業している４つの有名なカフェでは、その屋外で楽団による演奏が提供されていて、カフェ利用者はもちろんのこと、その近くを散策する観光客もその音色を楽しむことができるからです。
上の写真はカフェ利用者の服装からも分かるように、夏に訪れた時に撮影したものですが、ゆったりと広場に反響する音楽を聞きながら、ベネチアの持つ魔法の国のような独特の世界観や空気感に浸るのはとても幸福な瞬間で、管理人のお気に入りの１つになっています。
そういったこともあって、実際に冬のサンマルコ広場のカフェで楽団による生演奏が楽しめるのかどうか、確かめてみることにしました。
その結果はと言うと、４つあるすべてのカフェで生演奏は行われていないというもの。
特に、こうして写真に撮ると、冬の寒さで誰も座ることのないカフェの席だけがどこか寂しげです。
夏の時期なら広場に流れているバイオリンを中心とした音色が全く聞こえず、静けさが感じられます。
広場を歩いている人の数自体も少ないものですから、これではカフェとしても楽団を確保して生演奏を行うだけの集客は難しいということなのかもしれません。
ただし、観光客の数は少ないと言っても、清掃係や警察官などの公共サービスはしっかり機能しているようで、治安面での不安を感じることはありませんでした。
また、管理人が訪れたのはクリスマスが終わってすぐの年末年始ということもあってか、クリスマスツリーが設置されていました。
周辺の歴史的な建造物との相性もよく考えられたきれいなイルミネーションでした。
そう考えると、生演奏が聴けないのは残念ですが、観光客に埋め尽くされている時期とは全く違うサンマルコ広場をゆったりしみじみと楽しむのも冬のベネチアらしい貴重な楽しみ方といえるのかもしれませんね。
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