JALさんが運航するJL46(JAL46便)ファーストクラスでの帰国は、フランス パリのシャルル・ド・ゴール空港ターミナル2Eから始まります。
JALさんにとっては日本国内の羽田空港や成田空港のような拠点空港ではないため、多くの業務は提携航空会社のエールフランスさんによって提供されていました。
そのため、24時間いつでもチェックイン手続きが可能というわけではなく、
JL46(羽田行き):17:30から19:30
JL416(成田行き):18:55から20:55
といった制限があるのは要注意。
チェックインの手続きが開始されると、
ファーストクラス専用:1
JGC専用:2
ビジネスクラス専用:2
エコノミークラス専用:3
というように、それぞれの専用カウンターがオープンしますから、優先チェックインのサービスは間違いなく受けられます。
チェックインの時に手渡される搭乗券は、エールフランスさんのロゴが印刷されたもの。
チェックインの後は、パスポートチェックによる出国審査と荷物の中身をチェックする保安検査を受けることになります。
この時、出国審査と保安検査の両方で、優先レーンとして設置されているスカイプライオリティ用のレーンの係の方に、この搭乗券を見せた上で、JAL運航のファーストクラス利用者だと告げると、問題なく通してもらえて優先扱いを受けることができました。
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出国審査と保安検査の両方を終えた後は、免税品店やレストラン、航空会社のラウンジのある制限エリアに到着します。
ただし、パリのシャルル・ド・ゴール空港には、JALさんの運営するファーストクラスラウンジはもちろん、ビジネスクラス用のサクララウンジもありません。
そのため、保安検査を通過した後、左側にあるエレベーターで下に降りた先のエールフランスラウンジを利用することになります。
このラウンジは、エールフランスさんのビジネスクラス利用者用のラウンジですが、JALファーストクラス利用者限定の専用エリアが用意され、入り口での手続きを終えるとラウンジの係の方に案内してもらえます。
専用エリアの中は広くはないものの、落ち着いたインテリアと最大でも20人ほどが収容できる程度のスペースに、日本語の雑誌が用意されていました。
食べ物や飲み物は、専用エリアの入り口にアルコールやスナック類があるだけで、それ以外は共用エリアに取りに行く必要があります。
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もちろん、このエールフランスラウンジ自体は時間帯によってはなかなか混みあうラウンジのようですから、その点で静かでしっかりとそれぞれの個人用スペースが確保できる専用エリアの存在は有用です。
しかし、JALさんが羽田空港や成田空港で運用しているファーストクラスラウンジのように、ビジネスクラス用ラウンジとは全く別のラウンジが用意されている場合に比べると、満足度は格段に下がってしまうのは避けられませんね。
また、エールフランスラウンジで忘れずに活用したい無料サービスとして有名なクラランス社によるエステサービスも利用不可。
これは、無料エステサービスの提供時間が、
月、火、木、金:
- ホールK 9:00から16:30まで
- ホールL 08:00から15:40まで
- ホールM 終日休み
- ホールK 09:00から14:40まで
- ホールL 08:10から13:50まで
- ホールM 07:30から1310まで
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一方で、ラウンジらしく、シャワーは無料で利用することができます。
設備としては一般的なものですが、シャワー周辺に待機している係の方に声をかけるだけで利用できるお手軽なもの。
利用時に搭乗券などとの交換で鍵を受け取るタイプを想像していると少し驚く部分です。
バスタオルやフェイスタオル、シャンプー、コンディショナーなどのアメニティもロクシタンブランドを中心に用意済みでした。
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搭乗時間が近づいて指定された搭乗口に向かうと、そこには優先搭乗口の案内がしっかり掲示されていました。
その中でもファーストクラスはさらに優先扱いになっているようで、搭乗前には優先搭乗の列とは別の列が用意されます。
ファーストクラスのあるJAL SKY SUITE 777仕様のボーイング777-300ERには、出発前に2本のボーディングブリッジが装着され、ファーストクラス利用者だけは左側のボーディングブリッジを利用することになります。
通常は飛行機から降りる時だけに利用する最も前方にある左側のドアから機内に。
ファーストクラスのシートは、1つ1つの席に用意された周囲の空間も広く、その使い方が贅沢そのもの。
もちろん、その空間的なゆとりは、足元の広さでも十分に実感できるものです。
実際、機内持ち込み可能なスーツケースを置いてもこれだけのスペースがありますから、自分のシートに座っていながらの荷物の整理もとても快適でした。
さらに、窓側の席では、1席あたり4個もの窓を独占できます。
4つの窓が自由に使えると、楽しめる風景も広さが感じられるものになりますから、北極圏を通過するパリを含めたヨーロッパ線を利用する時に、季節や席の位置をしっかり考えて予約すると、この世のものとは思えないと評される、飛行機からのオーロラを楽しむ最高の観客席に早変わりしてくれるかもしれません。
ファーストクラスのシートは、テーブルを引き出した上で、オットマンを活用することで、同行者と向い合って食事を楽しめるなど、他のクラスにはない自由度があるのも嬉しいですね。
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さて、JALさんのファーストクラスで特長と言えるのが、幻のシャンパンと言われるサロンの提供です。
さすがに離陸前のウェルカムドリンクでのオーダーは不可ですが、シートベルトサインが消えた後は、食前酒としての提供が開始されます。
また、サービスが開始されてから早い段階であれば、担当の客室乗務員の方に問い合わせてみると、通常提供されているサロン 2004に加えて、在庫僅少のサロン 2002や少し珍しいロゼなどワインリストに記載するだけの分量のない種類のものも案内もしてもらえますから、少しずつ飲み比べを楽しんでみるのもおすすめです。
サロンなどを食前酒に始まるファーストクラスの食事は1品1品が料理としての丁寧な仕事と素材の良さが感じられ、満足度が高いものでした。
特に、ファーストクラスではビジネスクラスに先駆けて、メインディッシュの選択を中心とした事前予約サービスも提供されていますから、希望するメニューを楽しむためには、しっかり利用したいサービスの1つです。
この他に、お腹がいっぱいなどの事情でコース料理の中の一部の料理を後で食べたいなどのリクエストも可能な範囲であらかじめ受け付けてもらえますから、アラカルトと合わせて活用すると、食事の楽しみの幅は広がります。
ちなみに、こうしたリクエストを行わなかった場合、搭載されたものの乗客に選択されなかったファーストクラス用の料理は担当の客室乗務員の方が機内食として食べることになりますから、早めのリクエストが重要かもしれません。
ファーストクラス利用者限定のサービスとしては、リラクシングウェア(パジャマ)の提供もあります。
このリラクシングウェアは客室乗務員の方に声をかけて用意してもらうもので、持ち帰りも可能。
また、管理人宅では食事の後に着替えましたが、希望すると離陸前から利用することもできるなど、自由なタイミングで活用できます。
着替えは、飛行機前方の車椅子に対応している広いトイレで行います。
このトイレには、 腰を掛けるための椅子と足元用の着替え用台が専用に用意され、快適に着替えられるように工夫済み。
また、着替えた服は客室乗務員の方がもう一度着替えるまで預かってくれますから、身軽な状態でシートに戻ることになります。
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リラクシングウェアへの着替えを希望すると、同時に案内されるのが、シートのベッドメイキング。
具体的には、シートをフルフラット状態にした上で、エアウェーブ製のマットレスを敷いてもらうことになるのですが、この際に、マットレスの表裏で分かれている、固めと柔らかめのどちらの面を利用するのか、決める必要があります。
どちらも利用した管理人の正直な感想としては、普段から高反発タイプのマットレスを利用している方は固め、そうではない方は柔らかめが、大きな違和感を感じることなく、ファーストクラスでのぐっすり睡眠を楽しめるかもしれません。
ちなみに、食事が終わった後は、アラカルトとして好きな料理やスイーツなどを好きなタイミングで楽しめるサービスが始まります。
このアラカルトのサービスは、確かに離陸後に提供された食事に比べると、質の部分を中心に少し差を感じるものですが、十分においしいと感じるだけの品質は確保されていました。
上の写真のご飯も機内で炊いたとは思えないほどの仕上がりです。
こうして、機内での時間が経過し、到着時間が近づくと、ある案内が届けられます。
それが、JAL中・長距離線の機内販売限定で提供されている珍しい焼酎、森伊蔵の購入可能本数です。
この森伊蔵は対象の路線に搭乗したファーストクラスとビジネスクラスを利用した方が1人1本限定で購入可能な機内販売商品ですが、
- ファーストクラス利用者は注文の段階で最優先での購入確定が可能
- ビジネスクラスのみで運航される便の場合は基本的に早い者勝ち
- 2本以上の複数本購入を希望の場合は、ファーストクラスや上級会員などの優遇あり
管理人も搭乗時点で複数本を希望した結果、最終的には到着が近くなったタイミングで、レシートにもあるように合計3本の森伊蔵を購入が決定しました。
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機内販売で手にしたこれらの森伊蔵は自分で飲んでもおいしいのはもちろん、焼酎をよく知っている方へのちょっとした贈り物としても喜ばれるものですから、複数本の購入には無理のない範囲で挑戦する価値はあります。
こうして過ごしている間に日本の空に入り、あっという間と感じるほど快適だったファーストクラスでの旅行の終わりも近づきます。
ちなみに、機内でも前方に位置しているファーストクラスは着陸の衝撃やゆれも大きく感じるものではなく快適。
着陸後も広い窓からボーディングブリッジがゆっくりと飛行機に接続する様子が楽しめます。
ドアが開き、シートベルトサインが消え、ファーストクラス利用者から降りることに。
その時も、着陸タイミングで安全のために一度開け放たれたファーストクラスとビジネスクラスを分けるためのカーテンが、着陸完了後はわざわざもう一度閉じられ、基本的にファーストクラス利用者全員が降機するまで、開けられることはありません。
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その優先サービスの結果、ファーストクラス利用者は、ビジネスクラス利用者よりも格段に早く焦ることもなく飛行機の外へ出ることになり、最後の最後でもファーストクラスらしいゆとりを感じるはずです。
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