2016年9月9日金曜日
繁忙期にはヒルトンダイヤモンドでもアップグレードが厳しいトリアノンパレス・ヴェルサイユのデラックスパレスパークビュー宿泊記
管理人宅が2016年夏のパリでの滞在先の1つとして選んだトリアノンパレス・ヴェルサイユ ア ウォルドルフ アストリアは、予約時からキングデラックスパレスパークビュー(KING DELUXE PALACE PARK VIEW ROOM)と呼ばれる、下から5つ目に高い部屋を確保しました。
もちろん、ヒルトンのダイヤモンド会員の特典の1つ、ルームアップグレードに期待して、もう少し安価な部屋を予約するという選択肢があったのも事実です。
しかし、このホテルはヒルトンの最上級ブランドのウォルドルフ アストリアを冠していることもあってアップグレード特典の適用が厳しいことが予想されましたから、アップグレードされないリスクよりも確実な安全策を優先することに。
そうした理由から結果的に予約時から希望の景色が確保できるキングデラックスパレスパークビューを予約しました。
さて、そうなると気になるのは実際にホテルでチェックインする時のアップグレード対応ですが、残念ながら予想通り、全くアップグレードされず、4階(日本式では5階)のキングデラックスパレスパークビューを利用することに。
管理人も少しだけもし可能ならという切り口でダイヤモンド会員の特典でのアップグレードをリクエストしてみたのですが、チェックインの係の方からは、申し訳なさそうに空席状況から厳しいという返答で交渉の余地はあるようには思えませんでした。
実際、同じタイミングでチェックイン手続きをしていた何らかのヒルトン上級会員資格を保有してる方も強めのアップグレードのリクエストを出したもののしっかりと断られている姿やレストラン、バー、朝食会場などが少し混雑していた状況から考えると、夏など混み合っている時期のアップグレードはやはり期待薄で厳しいホテルなのかもしれません。
こうして元々の予約のキングデラックスパレスパークビューに宿泊することになった管理人ですが、チェックインを終えた後は、エレベーターを利用して歴史的建造物をホテルとして利用した本館4階に上り、廊下を部屋まで進んでいくことになります。
部屋自体は、エントランスと寝室とバスルームがそれぞれドアで隔てられたオーソドックスなタイプでした。
面積も特段広いというわけではありません。
しかし、管理人が嬉しいと感じたのは、バスルームに用意されていたカーテン。
このカーテンの先には自由に出入りできるバルコニーが用意され、寝室のバルコニーと合わせると合計2つのバルコニーが利用できます。
特に、部屋で過ごしている時はもちろん、浴槽にのんびり入りながらでも、ヴェルサイユ宮殿のとてもきれいに整えられた庭が時間帯ごとに美しく変化していく様子を楽しめるのはとても幸せな瞬間になりました。
用意されたベッド自体はキングベッドながら内部では2つに分かれているタイプ。
ベッドの感触もヒルトンさんなどで利用されているものとは個性も大きく変わらず、ぐっすり眠れる品質のものです。
バルコニーの出入り口に近くにはコンパクトなサイズの椅子が用意されていて、独特なデザインが部屋で過ごす時はもちろん、バルコニーの外を眺める時にも快適に過ごせる優れものとして活躍してくれました。
コーヒーは最近良く見かけるネスプレッソ。
その近くには、シルバー会員以上で無料提供されるペットボトル入りの水も用意されています。
ちなみに、バスルームにはしっかりとした浴槽が用意され、床はきれいなモザイク模様のタイル敷き。
しかも、このタイルは裸足で触れてもひんやりとした感触ではなく、自然なあたたかさを感じる不思議な質感のものでした。
洗面台も2人分の鏡とボウルが用意され、快適に利用できます。
もちろん、バスアメニティーはウォルドルフ アストリアらしくサルバトーレフェラガモ。
また、浴槽の他にシャワーブースがバスルーム内に用意され、ハンドシャワーとレインシャワーの両方が利用できます。
この流れでトイレもバスルーム内にあるものの、これはバスルームの外でも良かったと管理人は感じてしまいました。
クローゼットはエントランスに用意されていますが、ドライヤーやアイロン、電気ポット、各種お茶、グラス、金庫といった内容のコンパクトでオーソドックスなもの。
こういった形で歴史的建造物の中のホテルということで、部屋の面積はそれほど広いというものではないのですが、景色を中心に元々の建物の特長を活かしながら、様々な部分でしっかりと使いやすく快適に過ごせるように工夫された最新のリノベーションが実施されていることは実感できる滞在になりました。
また、予約するタイミングによっては、管理人が今回宿泊したこの上にはスイートしかないデラックスパレスパークビューでも、パリ中心部から離れていることが原因なのか、それらのエリアにある同レベルのホテルと比べて相当リーズナブルに感じる料金が提示されることもありますから、手軽に快適なウォルドルフ アストリアでのステイを楽しむチャンスとしてもおすすめなホテルです。
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