2016年8月7日日曜日

2016年11月まで8ヶ月連続のJAL国際線燃油サーチャージ廃止が決定



JALマイルを国際線特典航空券予約に活用している管理人宅にとって気になる発表が、JALさんから2016年8月5日に行われました。

それが、2016年11月30日までの燃油サーチャージ廃止の継続です。

この結果、2016年4月から開始された燃油サーチャージの廃止は少なくとも8ヶ月間続けられることが決定したことになります。

参考リンク:
2016年4月から11月までのJAL国際線燃油サーチャージ
JALさんより)


この燃油サーチャージの影響力は大きなものでした。

実際に、廃止される前の2015年度について、最も安価な韓国と最も高額な北米、欧州、中東、オセアニアの金額への往復金額を見ても、
4月から11月
 最安値:1,000円
 最高値:21,000円
11月から3月
 最安値:600円
 最高値:14,000円
となっていますから、今はこれだけの金額負担が抑えられた状態で国際線を利用できるわけです。

また、この燃油サーチャージの歴史を紐解いてみると、 2008年10月から12月までは、北米、欧州、中東、オセアニアへの往復で66,000円の燃油サーチャージが必要だった、とんでもないとしか言いようのない時期もありました。

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そうした経緯から、管理人としてはこのまま廃止期間が継続がされることばかり願ってしまいます。

 
その希望はともかく、気になるのは現実的に2016年12月1日以降の燃油サーチャージはどのようになるのかということです。

今現在のルールで燃油サーチャージが復活するための条件は、2015年4月に改定されたシンガポール市場における航空燃料の2ヶ月間の平均価格に、同じ2ヶ月間の米ドルと日本円の為替レートをかけて計算された金額が6,000円を越えた時、最も安価な価格帯の燃油サーチャージを示すZoneA(6,000円以上7,000円未満)になるというものです。

参考リンク:
国際線「燃油特別付加運賃」「航空保険特別料金」のご案内
国際線「燃油特別付加運賃」 改定の詳細
JALさんより)


ちなみに、2015年4月からの2ヶ月ごとの航空燃料×為替レートの計算結果を見てみると、
2015年4月から5月
  • 1バレルあたり71.02米ドル×1米ドル118.85円
  • 8,441円:Zone C(8,000円以上9,000円未満)
2015年6月から7月
  • 1バレルあたり71.45米ドル×1米ドル119.54円
  • 8,541円:Zone C(8,000円以上9,000円未満)
2015年8月から9月
  • 1バレルあたり74.76米ドル×1米ドル120.10円
  • 8,979円:Zone C(8,000円以上9,000円未満)
2015年10月から11月
  • 1バレルあたり70.17米ドル×1米ドル123.49円
  • 8,665円:Zone C(8,000円以上9,000円未満)
2015年12月から2016年1月
  • 1バレルあたり57.92米ドル×1米ドル121.80円
  • 7,054円:Zone B(7,000円以上8,000円未満)
2016年2月から3月
  • 1バレルあたり58.37米ドル×1米ドル121.24円
  • 7,077円:Zone B(7,000円以上8,000円未満)
2016年4月から5月
  • 1バレルあたり42.98米ドル×1米ドル120.14円
  • 5,163円:燃油サーチャージ廃止(6000円未満)
2016年6月から7月
  • 1バレルあたり44.44米ドル×1米ドル114.00円
  • 5,066円:燃油サーチャージ廃止(6000円未満)
2016年8月から9月
  • 1バレルあたり52.28米ドル×1米ドル109.52円
  • 5,726円:燃油サーチャージ廃止(6000円未満)
2016年10月から11月
  • 1バレルあたり56.57米ドル×1米ドル104.74円
  • 5,925円:燃油サーチャージ廃止(6000円未満)
となっています。

この数字の中で管理人が気になっているのは、確かに2016年4月からは燃油サーチャージが必要のない6,000円未満を維持しているものの、継続している航空燃料の価格の上昇をイギリスのEU離脱決定を原因とした急激な円高によってかろうじて打ち消すことで、燃油サーチャージ廃止の継続が実現している状況です。

実際、もし仮に円高になる前の1米ドル110円の状況で、1バレルあたり56.57米ドルまで航空燃料価格が上昇していた場合、計算結果は6,222.7円。

その結果、2016年10月から11月までの燃油サーチャージは最も安価なZone Aとは言え復活していたはず。


また、航空燃料価格の平均自体は2016年4月から一貫して上昇傾向ですから、このままでは余程のさらなる円高が発生しないかぎり、少なくとも2016年12月から2017年1月分は燃油サーチャージの負担が必要になると管理人は考えています。

もちろん、その時の負担額はZone Aの大きくはない金額で済むため、利用者としての燃油サーチャージの復活自体に感じる抵抗感は少ないかもしれません。

しかし、そのまま航空燃料価格の上昇が続いてしまった場合、数カ月後には北米、欧州、中東、オセアニアを訪れるために、往復1万円以上の金額負担が増える可能性も十分予測しておく必要はあるはずです。

そういったことまで考えてしまうと、可能ならば2017年の国際線予約も、より燃油サーチャージ廃止継続が確実な今年の11月末までに完了しておくのがお得でおすすめということになりそうですね。




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