管理人が気に入っているクレジットカードのメリットの1つに、無料で付帯する旅行保険があります。
なぜなら、クレジットカードに付帯する旅行保険では、保険料としての追加料金を支払うことなく保険のメリットを受けられるからです。
その結果、旅行の度に個別の保険に加入するコストを節約できるだけではなく、申込手続きの手間自体も削減できますから、旅行回数が多いという場合は特に、とりあえず十分な補償内容のクレジットカード保有が最優先事項としておすすめなのは間違いありません。
そんなお得度や利便性の面で便利なクレジットカードに付帯する旅行保険の補償内容の中で、管理人が特に要注意と感じている項目が1つあります。
それが、航空便遅延保険です。
この航空便遅延保険とは、飛行機が遅延や欠航などで、予定通りに運航されなかった時に利用可能な保険として設定されているのですが、内容や条件の把握が難しいという大きな問題があるため、保険をせっかく利用できる場面でも活用が難しい保険になっています。
特に、どんなトラブルの時にどんな種類の出費を行った場合に、航空便遅延保険の補償対象になるのか、すぐに分かるようには案内されていません。
実際、管理人宅で愛用しているMUFGプラチナの航空便遅延保険のインターネット上での内容説明ページを確認してみても、補償内容の項目や補償額は記載されているものの、より具体的な条件などはありません。
参考リンク:
MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード 5つのプロテクション
国内・海外渡航便遅延保険
(三菱UFJニコスさんより)
また、紙に印刷されたパンフレットやサービス内容案内用の冊子などにも、インターネット上と同程度の説明しかないのは驚きでした。
そんな時に頼りになるのが、MUFGプラチナ入会時や別途送付を依頼した時などに届けられるカード付帯保険のご案内という冊子です。
この中を確認してみると、MUFGプラチナの航空便遅延保険は、
乗継遅延費用保険金:
- 1回の遅延毎に2万円限度の保険
- すでに搭乗した航空便の遅延で予定の航空便に搭乗できず、4時間以内に代替便の利用ができなかった場合に利用可能
- 対象になる負担金額はホテルの宿泊料金と食事代
出航遅延費用等保険金:
- 1回の遅延毎に1万円限度の保険
- 搭乗予定の航空便の出航遅延や欠航、運休などで出航予定時刻から4時間以内に代替便の利用ができなかった場合に利用可能
- 対象となる負担金額は食事代のみ
寄託手荷物遅延費用保険金:
- 1回の遅延毎に1万円限度の保険
- 搭乗した航空便に預けた手荷物が航空便到着後6時間以内に到着しなかった場合に利用可能
- 対象になる負担金額は空港に到着してから48時間以内の旅行中に負担した衣類購入費用または生活必需品購入費用
寄託手荷物紛失費用保険金:
- 1回の遅延毎に2万円限度の保険
- 寄託手荷物遅延費用保険金の保険金を超える部分が対象
- 搭乗した航空便に預けた手荷物が航空便到着後48時間以内に到着しなかった場合に利用可能
- 対象になる負担金額は空港に到着してから96時間以内の旅行中に負担した衣類購入費用または生活必需品購入費用
つまり、乗継遅延費用保険金と出航遅延費用等保険金の4時間という時間や、寄託手荷物遅延費用保険金と寄託手荷物紛失費用保険金のそれぞれ6時間と48時間という時間は、補償対象になるのか、それともならないのかをはっきり分けてしまう重要な基準ですが、この部分がアクセスの容易な、分かりやすい形での案内はされていません。
そのため、トラブルに遭遇する前の段階から、この部分を詳しく確認しているという方以外は、せっかく補償対象になるようなケースでも必要以上に我慢して出費を減らすなどして、せっかく航空便遅延保険を活用できるチャンスを無駄にしてしまう可能性も高くなります。
また、航空便遅延保険という同じような名称でも、提供している保険会社によっては、
- 対象になる遅延時間
- 保険限度額
- 補償対象になる負担金額の内容
というのも、MUFGプラチナの乗継遅延費用保険金や出航遅延費用等保険金では、ホテルの宿泊料金と食事代のみが補償対象ですが、年会費面や特典面でもMUFGプラチナと似ているセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード(セゾンプラチナビジネス)の場合は、ホテルまでの交通費や、その他の交通機関を利用してなんとか目的地にたどり着いた時の交通費も、3万円まで補償の対象にしているなどのはっきりした違いがあります。
参考リンク:
海外・国内旅行傷害保険
保険内容詳細(PDF注意)
(セゾンさんより)
こうした違いがある場合、空港でただ待つことしかできないMUFGプラチナに対して、セゾンプラチナビジネスでは、航空会社都合による払い戻しを行った後、3万円までを限度に別の航空会社や、別の種類の交通機関のチケットを新たに購入して、積極的に移動を行うことが可能など、トラブル時の対応は大きく異るのは間違いありません。
こういった事例がある以上、これら2つを全く同じような保険として扱うこと自体に無理があると管理人自身感じているのも正直な部分です。
そのため、旅行前には、多少面倒でも今保有しているクレジットカードに無料で付帯している航空便遅延保険の条件などを一度しっかり確認しておくのはとても大切でおすすめだと思いますよ。
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