歴史的な原油価格の下落を受けて、JALマイルを貯めている管理人が注目していることの1つが国際航空券を発券する時に請求されてしまう燃油サーチャージです。
というのも、これまでには日本からヨーロッパまでの往復で最大66,000円もの金額が有償の航空券代金や特典航空券での必要マイル数、さらには空港税などの他に請求されていたものが、今現在は同じ条件でも14,000円ほどの負担で済むなど、状況は大きく変化しているからです。
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さらに、直近の原油価格とそれに左右されるジェット燃料価格は、燃油サーチャージ自体が廃止される水準へと近づいていることもあって、2016年4月発券分からの廃止も可能性として考えているのも事実です。
実際、ジェット燃料価格と米ドルの2つだけを元に燃油サーチャージを計算することになっている海外発の国際線航空券では燃油サーチャージはしっかり廃止されています。
参考リンク:
日本発以外の国際線「燃油特別付加運賃」「航空保険特別料金」のご案内
日本発の国際線「燃油特別付加運賃」「航空保険特別料金」のご案内
(JALさんより)
そのため、ジェット燃料価格と米ドル、そして日本円の3つの数字を元に計算され、結果的に燃油サーチャージ金額が追加されてしまう日本国内発の国際線航空券に比べると、海外発の国際線航空券は価格的に有利になるのは避けられません。
では、どの程度お得なのかということを調べるために、具体的な例としては、
国内発:東京-ニューヨーク
海外発:ソウル-東京-ニューヨーク
という2つの旅程について、特典航空券で予約した際の税金額等を比べてみることにしました。
その結果は、
国内発:24,120円
海外発:14,070円
となり、差額は10,050円というものでした。
ちなみに、 国内発の旅程で必要になる燃油サーチャージ金額は東京-ニューヨーク間の場合で、往復14,000円ですから、10,050円という差額はその割引分よりも少ないことになり、びっくりする方もいらっしゃるかもしれません。
参考リンク:
国際線「燃油特別付加運賃」「航空保険特別料金」のご案内
国際線「燃油特別付加運賃」 改定の詳細
(JALさんより)
しかし、海外発の旅程では、国内発と比べて、ソウル-東京の間の移動が1つ追加された形になりますから、その移動に必要な空港税や航空保険料などが追加されたことが理由です。
そのため、海外発の旅程を選択したからといって、燃油サーチャージ分の金額全てが割り引きされないことには注意が必要かもしれません。
また、海外発の特典航空券を利用する場合には、出発地と目的地の組み合わせによって異なるものの、日本発の必要マイル数に加えて1万マイルから2万マイルほど多く必要になり、さらに最初に日本国内から海外の出発地に向かうための飛行機などの移動コストが必要になります。
参考リンク:
JAL国際線特典航空券必要マイル早見表
(JALさんより)
とは言え、海外発の国際線特典航空券には、日本国内の24時間以上の滞在条件などで多くの優遇が残されているため、そうしたメリットを活用することも可能になります。
さらに、最初に必要な日本国内から海外の出発地までの移動コストは、海外発の国際線航空券を利用し続ける限りは一度のみの負担になり、具体例でも取り上げた韓国のソウルやその他のアジアの国々を海外発の出発地として活用する場合には、安価な価格設定で注目されるLCC(格安航空会社)さんの片道チケットを利用することで、意外に低コストに抑えることも十分現実的です。
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そのため、管理人自身は、燃油サーチャージが廃止されるまでの期間の選択肢として、海外発の国際線特典航空券は意外に優れていると感じています。
ちなみに、JALさんのホームページのオンライン予約システムで燃油サーチャージを含めた税金等の金額を調べる時には、実際に必要マイル数を用意した上で、発券手続きを途中まで進める必要があることには注意が必要です。
というのも、空席検索の設定や操作のタイミングによっては、正しい金額が表示されていないケースもあるからです。
また、出発する空港によっては、利用するクラスによって空港税の金額を変えているケースもあります。
具体的には、エコノミークラスとビジネスクラス利用時の税金等の金額を、
東京-ニューヨーク
東京-ロンドン
の2つの路線で比べてみると、
東京-ニューヨーク
- エコノミークラス:24,120円
- ビジネスクラス:24,120円
- エコノミークラス:37,260円
- ビジネスクラス:50,050円
つまり、東京-ニューヨーク間ではクラスによって金額の差は発生しないのですが、東京-ロンドン間では、12,790円もの誤差とはいえないレベルの差額が必要ということに。
このことも正しい金額を調べる上での注意点になってしまうかもしれませんね。
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