コツコツとJALマイルを貯めている管理人宅では、貯めたマイルを国際特典航空券の予約に活用することにしています。
ただし、マイルを利用して特典航空券予約する場合でも完全に無料でフライトを利用できるわけではありません。
というのも、JALさんでは特典航空券を利用する場合でも燃油サーチャージと呼ばれる追加運賃の負担を必須としているからです。
この燃油サーチャージはジェット燃料の市場価格平均と為替を元に計算され、その金額を特典航空券に含めた国際線航空券の発券時に支払う必要があります。
参考リンク:
国際線「燃油特別付加運賃」「航空保険特別料金」のご案内
国際線「燃油特別付加運賃」 改定の詳細
(JALさんより)
ただし、最近はこれまでは考えられなかったような原油価格の暴落を受けて、ジェット燃料の市場価格も下落しているため、かなり安価に設定されるようになり、ここからさらにもう一歩ジェット燃料価格の下落が発生すると、燃油サーチャージ自体の廃止が行われる水準にまで近づいています。
そのため、管理人が気になったことの1つが、これまでの燃油サーチャージの変動でした。
ちなみに、JALさんのホームページの国際運賃のプレスリリースには、2005年からの燃油サーチャージについてのお知らせが残っていますから、今回の記事ではそれを元にまとめてみることにしたのですが、参照する際には、
- 燃油サーチャージ適応金額の基準
- 目的地ごとの最安と最高の価格帯
- 制度変更
その結果はというと、
2005年6月まで:
- 55米ドル以上基準
- 500円から2,500円
- ブラジルや南米の表記なし
- 60米ドル以上基準
- 700円から5,000円
- ブラジルも5,000円
- 40米ドル以下で廃止
- 65米ドル以上基準
- 1,300円から8,000円
- ブラジルは11,500円
- 80米ドル以上基準
- 2,000円から136,00円
- ブラジルは17,100円
- 75米ドル以上基準
- 1,800円から13,000円
- ブラジルは16,500円
- 75米ドル以上基準
- 1,700円から12,000円
- ブラジルは15,500円
- 45米ドル以下で廃止に変更
- 70米ドル以上基準
- 1,400円から11,000円
- ブラジルは14,500円
- 75米ドル以上基準
- 1,700円から12,000円
- ブラジルは15,500円
- 毎月の改定から3ヶ月間ごとの改定に変更
- 80米ドル以上基準
- 2,000円から13,000円
- ブラジルは17,000円
- 90米ドル以上基準
- 2,400円から17,000円
- ブラジルは21,000円
- 100米ドル以上基準
- 2,500円から20,000円
- ブラジルは24,000円
- 5米ドル間隔の基準から10米ドル間隔の基準へ変更
- 50米ドル以下で廃止に変更
- 120米ドル以上基準
- 3,500円から28,000円
- ブラジルは32,000円
- 140米ドル以上基準
- 4000円から33,000円
- ブラジルは38,000円
- 60米ドル以下で廃止に変更
- 110米ドル以上基準
- 2,500円から22,000円
- ブラジルは26,000円
- 60米ドル以上基準
- 200円から3,500円
- ブラジルは6,500円
- 60米ドル未満基準
- 全区間の燃油サーチャージ廃止
- 70米ドル以上基準
- 300円から7,000円
- ブラジルは10,000円
- 80米ドル以上基準
- 500円から10,500円
- ブラジルは13,500円
- 80米ドル以上基準
- 500円から10,500円
- 2010年9月までにブラジル線は廃止
- 100米ドル以上基準
- 1,500円から17,500円
- 3ヶ月間ごとの改定から2ヶ月ごとの改定に変更
- 120米ドル以上基準
- 2,500円から25,000円
- 100米ドル以上基準
- 3,000円から29,000円
- 120米ドル以上基準
- 2,500円から25,000円
- 120米ドル以上基準
- 2200円から23,500円
- 一部値下げを伴う新適応額基準へ変更
- 130米ドル以上基準
- 2,500円から26,000円
- 120米ドル以上基準
- 2,200円から23,500円
- 110米ドル以上基準
- 2,000円から21,000円
- 130米ドル以上基準
- 2,500円から26,000円
- 120米ドル以上基準
- 2,200円から23,500円
- 110米ドル以上基準
- 2,000円から21,000円
- 120米ドル以上基準
- 2,200円から23,500円
- 120米ドル以上基準
- 2,500円から25,000円
- 一部値上げを伴う新適応額基準へ変更
- 110米ドル以上基準
- 2,000円から21,000円
- 90米ドル以上基準
- 1,000円から14,000円
- 8,000円以上基準
- 500円から10,500円
- 米ドル換算から日本円換算の基準に切り替えを実施
- 7,000円以上基準
- 300円から7,000円
参考リンク:
JAL国際運賃プレスリリース一覧
(JALさんより)
こうして約10年間のJAL国際線燃油サーチャージの変化の歴史を見てみると、最高金額としては2008年10月から12月までの3ヶ月間で、その燃油サーチャージ金額は片道分で、
- 韓国:4,000円
- 中国、台湾、香港:10,500円
- グアム、フィリピン、ベトナム:13,000円
- タイ、シンガポール、マレーシア:20,000円
- インドネシア、インド、ハワイ:22,000円
- 北米、欧州、中東、オセアニア:33,000円
- ブラジル:38,000円
逆に、最低金額は2009年7月から9月までの全区間で燃油サーチャージが廃止されたタイミングです。
参考リンク:
2008年10月から12月までのJAL国際線燃油サーチャージ
2009年7月から9月までのJAL国際線燃油サーチャージ
(JALさんより)
つまり、2008年10月から12月までは、仮にヨーロッパに旅行するだけで、特典航空券予約に必要なマイルの他に、往復で66,000円の燃油サーチャージが必要になっていた一方で、2009年7月から9月まではその負担が0円で旅行が楽しめたということですね。
また、金額以外にも管理人が気になったのは、JALさん側での定期的に行われた細かな基準変更でした。
もちろん、2015年4月に実施された米ドル換算から日本円換算の基準に切り替えは特に影響の大きなものですが、それ以外にも、
- 2007年4月:廃止基準を変更
- 2007年7月:改定頻度を変更
- 2008年4月:基準の間隔と廃止基準の両方を変更
- 2008年10月:廃止基準を変更
- 2011年4月:改定頻度を変更
- 2012年4月:適応金額基準を変更
- 2014年4月:適応金額基準を変更
それらを参考にすると、新年度になる4月には、意外にインパクトの大きな変更が行われている傾向も見られますから、2016年4月も大規模なルール変更の実施に注意が必要かもしれないと管理人自身、警戒しているのも事実です。
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