毎日の生活でコツコツとJALマイルを貯めて、国際線特典航空券の予約に活用している管理人ですが、その特典航空券もマイルだけで予約できるものではなく、燃油サーチャージや空港などの追加費用の支払いが必要になります。
この追加費用の中で、燃油サーチャージは移動距離に比例する形での請求となるため、ある程度の目安があるのですが、空港税についてはそれぞれの国や空港運営会社によって決定されているため、良い意味でも悪い意味でも特色のある値付けになっています。
そのため、管理人自身、これまで4回の記事では発着空港と利用クラスによって、どのように空港税が変化をするのかを実際に比べてみました。
管理人作成の関連記事:
ヨーロッパと北米の空港税をJAL国際線特典航空券利用時のクラスごとで比べてみた(2016年1月19日分)
オセアニアとロシア、中距離アジアの空港税をJAL国際線特典航空券利用時のクラスごとで比べてみた (2016年1月20日分)
韓国や東南アジアなど日本から近距離の空港税をJAL国際線特典航空券利用時のクラスごとで比べてみた (2016年1月21日分)
ホノルル(ハワイ)とグアムの空港税をJAL国際線特典航空券利用時のクラスごとで比べてみた(2016年1月23日分)
ただし、これまでの記事ではすべての目的地を一度に比較することが難しく、さらに、異なるタイミングで調べたため、為替の影響を受け、金額に小さいとはいえ差が発生してしまう可能性がありました。
その部分の改善と最終回のまとめ目的として、今回の記事では分割されていた空港税の金額情報を1つに編集し、さらにすべての金額を同じ日に調べることで、為替などの変動の影響を受けずに金額同士を比較できるようにしてみました。
その結果はというと、
○韓国
(ソウル、プサン)
- 韓国国内でも発着空港で空港税は異なる
- 利用クラスでの空港税の増額なし
- ビジネスクラス、エコノミークラスで運航中
羽田-金浦発着:5,890円
成田-インチョン発着:5,930円
プサン
成田発着:5,450円
○中国
(大連、上海、天津、北京、広州)
- 異なる発着空港でも空港税は同じ
- 利用クラスでの空港税の増額なし
- ビジネスクラス、エコノミークラスで運航中
成田発着:4,820円
○台湾
(台北、高雄)
- 異なる発着空港でも空港税は同じ
- 利用クラスでの空港税の増額なし
- ビジネスクラス、エコノミークラスで運航中
成田発着:4,950円
○香港
- 利用クラスでの空港税の増額なし
- ビジネスクラス、プレミアムエコノミー(羽田発着のみ)、エコノミークラスで運航中
成田発着:5,210円
○グアム
- 利用クラスでの空港税の増額なし
- ビジネスクラス、エコノミークラスで運航中
○フィリピン
(マニラ)
- 利用クラスでの空港税の増額なし
- ビジネスクラス、エコノミークラスで運航中
○ベトナム
(ホーチミン、ハノイ)
- ベトナム国内でも発着空港で空港税は異なる
- 利用クラスでの空港税の増額なし
- ビジネスクラス、プレミアムエコノミー(羽田-ハノイ発着のみ)、エコノミークラスで運航中
羽田発着:5,700円
成田発着:5,740円
ハノイ
成田発着:6,320円
○タイ
(バンコク)
- 利用クラスでの空港税の増額なし
- ビジネスクラス、プレミアムエコノミー(羽田発着のみ)、エコノミークラスで運航中
成田発着:5,720円
○シンガポール
- 利用クラスでの空港税の増額なし
- ビジネスクラス、プレミアムエコノミー(羽田発着のみ)、エコノミークラスで運航中
成田発着:6,000円
○マレーシア
(クアラルンプール)
- 利用クラスでの空港税の増額なし
- ビジネスクラス、エコノミークラスで運航中
○インドネシア
(ジャカルタ)
- 利用クラスでの空港税の増額なし
- ファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミー、エコノミークラスで運航中
○インド
(デリー)
- 利用クラスでの空港税の増額なし
- ビジネスクラス、プレミアムエコノミー、エコノミークラスで運航中
○ハワイ
(ホノルル)
- 利用クラスでの空港税の増額なし
- ビジネスクラス、プレミアムエコノミー(羽田発着のみ)、エコノミークラスで運航中
成田発着:9,990円
○ロシア
(モスクワ)
- 利用クラスでの空港税の増額なし
- ビジネスクラス、プレミアムエコノミー、エコノミークラスで運航中
○オーストラリア
(シドニー)
- 利用クラスでの空港税の増額なし
- ファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミー、エコノミークラスで運航中
○カナダ
(バンクーバー)
- 利用クラスでの空港税の増額なし
- ビジネスクラス、エコノミークラスで運航中
○フィンランド
(ヘルシンキ)
- 利用クラスでの空港税の増額なし
- ビジネスクラス、プレミアムエコノミー、エコノミークラスで運航中
○ドイツ
(フランクフルト)
- 利用クラスでの空港税の増額なし
- ビジネスクラス、プレミアムエコノミー、エコノミークラスで運航中
- ファーストクラスは2016年現在休止中
○フランス
(パリ)
- ビジネスクラス以上の上位クラスで空港税の増額あり
- ファーストクラス(羽田発着のみ)、ビジネスクラス、プレミアムエコノミー、エコノミークラスで運航中
ファーストクラス、ビジネスクラス:
15,110円
プレミアムエコノミー、エコノミークラス:
9,940円
成田発着
ビジネスクラス:
15,150円
プレミアムエコノミー、エコノミークラス:
9,980円
○イギリス
(ロンドン)
- プレミアムエコノミー以上の上位クラスで空港税の増額あり
- ファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミー、エコノミークラスで運航中
ファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミー:
34,340円
エコノミークラス:
22,220円
○アメリカ
(ニューヨーク、ボストン、ダラス・フォートワース、シカゴ、サンディエゴ、ロサンゼルス、サンフランシスコ)
- 異なる発着空港でも空港税は同じ
- 利用クラスでの空港税の増額なし
- ファーストクラス(ニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルス、サンフランシスコ発着のみ)、ビジネスクラス、プレミアムエコノミー(ニューヨーク、ダラス・フォートワース、シカゴ、ロサンゼルス、サンフランシスコ発着のみ)、エコノミークラスで運航中
成田発着:9,990円
というものです。
管理人注:
上記の空港税の金額は、2016年1月24日にJAL国際線特典航空券の申込で発券直前の画面まで手続きを進めた時に表示される金額からそれぞれの目的地ごとに請求される往復の燃油サーチャージを差し引いたものです。
燃油サーチャージとは異なり、空港税等は為替や税率の変動などの影響を受けて、その都度増減されるため、確認するタイミングによっては多少の違いが発生する可能性もあります。
参考リンク:
JAL国際線特典航空券
国際線「燃油特別付加運賃」「航空保険特別料金」のご案内
(JALさんより)
こうして見ると、空港税と言っても、空港ごとにかなり大きな金額差があることがわかります。
実際に、金額の高い順番に上位10位を比べてみると、
1位
ロンドン(プレミアムエコノミー以上)
34,340円
2位
羽田-ロンドン(エコノミークラス)
22,220円
3位
成田-パリ(ビジネスクラス以上)
15,150円
4位
羽田-パリ(ビジネスクラス以上)
15,110円
5位
成田-フランクフルト(全クラス共通)
13,930円
6位
成田-シドニー(全クラス共通)
12,500円
7位
成田-デリー(全クラス共通)
10,320円
8位
成田-アメリカ(ハワイも含む)
9,990円
9位
成田-パリ(ビジネスクラス未満)
9,980円
10位
羽田-アメリカ(ハワイも含む)
9,950円
という結果になります。
特に金額だけに注目すると、1位のロンドンは軒並み7位以下の空港税の3倍以上という状況ですから、上位クラス利用時のロンドンは要注意と警戒するには十分な理由です。
また、トップ5がヨーロッパの都市に独占される状況などを見ても、ヨーロッパ行きの海外旅行は燃油サーチャージや運賃以外の部分でも高コストになりやすい原因を持ち合わせていることが分かりますね。
ちなみに、空港税が安い上位5位を比べてみると、
1位
成田-ジャカルタ(全クラス共通)
4,480円
2位
成田-マニラ(全クラス共通)
4,560円
3位
成田-グアム
4,690円
4位
羽田-中国
4,780円
5位
成田-中国
4,820円
という結果ですから、金額の高い順ほどの極端でインパクトのある金額は見らず、管理人自身、同じような金額でかなり密集している印象を強く感じました。
そのため、5,000円以下という金額が日本を発着する国際線を利用する時のコストなども含めて最低限必要な空港税と考えるべきなのかもしれませんね。
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