2016年7月15日金曜日

JAL国内線特典航空券の2ヶ月以上先の空席情報を調べる3種類の方法の使い分けの目安


JALマイルを利用した特典航空券のうち、JAL国内線特典航空券は少し変わった制限があるため、扱いの難しい航空券として管理人は警戒しています。

というのも、JAL国内線特典航空券の予約受付が開始される2ヶ月前の午前9時30分には、あるはずの空席が1つもなくなっていて、全く予約できない可能性があるからです。

それはJAL国内線特典航空券の予約受付開始は搭乗日2ヶ月前午前9時30分からと決まっているものの、お帰り確約サービスや上級会員向け先行予約サービスとして2ヶ月+2週間前から予約が受け付けられているだけではなく、各種国際線特典航空券の国内線区間としての予約が330日も前から受け付けられていることが原因のもの。

つまり、純粋に2ヶ月前の午前9時30分のタイミングというのは、そういった先行予約で自由に予約されてしまった後の残りの中から選ぶしかないわけですから、すべての席が空席のまま存在していると考えて争奪戦に参加するのはリスクとしては避けるべきです。

その結果、とても重要になるのが国内線特典航空券として予約受付が開始される前のタイミングでの空席情報の確認だと管理人が考えています。


ちなみに、2ヶ月以上先の国内線特典航空券の空席情報を調べる方法としては、
1、お帰り確約サービスの復路活用
2、JAL国際線特典航空券の片道検索の活用
3、ブリティッシュ・エアウェイズの特典予約検索の活用
といった3種類が存在するのですが、それぞれメリットとデメリットの両方を持ち合わせていますから、予約のタイミングや条件によって使い分ける必要があります。

まず、1つめの、お帰り確約サービスの復路活用というのは、お帰り確約サービスの利用を前提にした場合に復路のみ、2ヶ月+2週間まで空席情報を確認できる機能を活用する方法です。

この場合、往復分の空席を確認する場合、2回に分けて作業を行う必要があるものの、JAL国際線特典航空券で利用可能な希望する区間と日程のすべての便に対して残りの空席数も含めた情報を確認できる優れた方法です。

しかし、2ヶ月+2週間より先の日程の空席情報は全く確認できませんから、その場合は他の方法を利用する必要があるのは要注意ですね。

管理人作成の関連記事:
予約受付開始前で調べられないはずのJAL国内線特典航空券で2ヶ月以上先の空席情報を調べる方法


2つめの、JAL国際線特典航空券の片道検索の活用というのは、国際線が発着する主要国際空港とそこに接続するための地方空港発着する国内線を片道のJAL国際線特典航空券として検索することで、最大330日先の国内線特典航空券としての空席情報を確認する方法です。

この場合、往復分の空席を確認するために片道ずつ2回に分けて作業を行う必要があるものの、2が月+2週間前を大きく上回る330日先まで確認できる点でとても優れたメリットを持っているのは間違いありません。 

ただし、この方法は、羽田空港や成田空港、中部国際空港、関西国際空港などの主要な国際空港への接続として利用できる国内線のみが対象になることには注意が必要です。

つまり、札幌や福岡といったJAL運航の国際線が発着していない主要地方空港と他の地方空港感を結ぶ国内線、さらには沖縄周辺の離島を結ぶような国内線もルール上調べることはできません。

管理人作成の関連記事:
2ヶ月+2週間の限界を越えてJAL国内線特典航空券の空席情報を調べる方法


3つめの、ブリティッシュ・エアウェイズの特典予約検索の活用というのは、ブリティッシュ・エアウェイズの特典航空券予約機能をシンプルに利用して、JAL国際線の空席情報を調べる方法です。

この方法では、330日前から地方空港間の発着も含めたJAL運航の国内線特典航空券の空席情報を、往復でそのまま快適に調べることができるため、とても強力な方法と言えます。

参考リンク:
Book flights with Avios
ブリティッシュ・エアウェイズさんより)


これまでの2つの方法の場合、往路と復路を別々に調べる必要があったことに比べると、その使いやすさはケタ違いと言っても言い過ぎではないほど。

ただし、この方法では、離島路線などを中心に、JAL運航ではない便の空席情報は確認できないため、本来はJAL国内線特典航空券として利用できる、ジェイ・エア(J-AIR)、日本トランスオーシャン航空(JTA)、日本エアコミューター(JAC)といった航空会社運航便はすべてエラー表示になってしまうことは忘れるべきではないはずです。

それ以外にも、運航されている便数が多く8便前後を越える選択肢が存在する路線ではすべての便の空席情報が確認できないといった制限があることにも要注意。

特に、羽田空港などの1つの路線での便数が極端に多い空港では、午後出発の便が軒並み表示されないこともあるのですが、それを午後の便は空席なしで全滅と考えてしまうと、予約戦略が大変なことになってしまう可能性があるということですね。


この3つの方法のメリットとデメリットをまとめてみると、
○メリット
1、お帰り確約サービスの復路活用
  • 実際に運航されているすべての便に対して空席状況を正確に確認できる

2、JAL国際線特典航空券の片道検索の活用
  • 最大330日先の空席情報を確認できる
  • 国際線へ接続する限り、JAL運航以外の国内線も空席情報確認の対象

3、ブリティッシュ・エアウェイズの特典予約検索の活用
  • 最大330日先の空席情報を確認できる
  • 往復をシンプルに1回の操作で確認できる
  • 地方空港間を結ぶ国内線の空席情報も確認可能

○デメリット
1、お帰り確約サービスの復路活用
  • 2ヶ月+2週間よりも先も日程の空席情報の確認は不可
  • 往路と復路の合計2回の操作が必要

2、JAL国際線特典航空券の片道検索の活用
  • 国際線と接続する国内線のみの空席情報のみ確認可能
  • 往路と復路の合計2回の操作が必要

3、ブリティッシュ・エアウェイズの特典予約検索の活用
  • JAL運航便以外は本来JAL国内線特典航空券として利用できる便でも確認対象外
  • 運航便数が多い路線ではすべての便の空席情報が確認できないこともあり
といったところでしょうか。

管理人の場合、2ヶ月+2週間より前の時期に、全体の傾向をさっと知りたい時には、扱いやすいブリティッシュ・エアウェイズの特典予約検索、同じような時期でも、より詳細で正確に調べたい時には、JAL国際線特典航空券の片道検索。

さらに、2ヶ月+2週間より後の時期になった後は、お帰り確約サービスの復路というように、使う時期や目的によって使い分けるようにしています。




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