写真用プリンターとしては、エプソンさんのA3ノビ対応機種、PX-5VとPX-7Vを使い分けているのですが、昨日、2015年4月22日に管理人にとって気になる最新機種が発表されました。
それが、SC-PX3Vというエプソンさんの写真用プリンターの新世代フラグシップモデルです。
このSC-PX3Vについて簡単に説明すると、
・A2ノビ対応の写真用プリンター
・2014年更新の8色顔料インクを採用
・2009年10月に発売されたPX-5002の後継機種
・インクの内訳は
フォトブラックまたはマットブラック、シアン
ビビッドマゼンタ、イエロー、ライトシアン
ビビッドライトマゼンタ、グレー、ライトグレー
の合計9種類
・フォトブラックとマットブラックはインク切り替え式
・ブラックインク切替時には洗浄のため交換後のインク消費が必須
・チルト式の2.7インチタッチ操作対応液晶ディスプレイ搭載
・A3ノビ対応機種よりも大きなサイズのインクカートリッジを採用
・販売価格は十万円台半ば
・発売日は2015年5月14日
といったところでしょうか。
参考リンク:
SC-PX3V製品情報
SC-PX3V仕様概要
PX-5002仕様概要
エプソンプロセレクション『SC-PX3V』新登場 プレスリリース
(エプソンさんより)
EPSON インクジェットプリンター SC-PX3V
(Amazonさんより)
管理人として特に気になる部分はというと、先代機種となるPX-5002はA2サイズまでの対応だったにも関わらず、今回のSC-PX3Vでは、A2ノビサイズまで拡張され、さらに余裕のあるサイズを実現していることです。
また、利用するインク自体も2014年にSC-PX5VIIで更新されたばかりの最新インクを採用されているだけではなく、A3ノビ対応機種よりも大きなサイズのインクカートリッジが使用されていますから、PX-5VやPX-7Vといった機種からの乗り換えでは、大量の連続した印刷時もインクカートリッジ交換のために中断する頻度も大きく軽減されるのは間違いありません。
特に、このインクカートリッジの大容量化は、長い作業時間が必要になる大量印刷時には、プリンター自体に作業をそのままお任せできる余裕が増えることに繋がりますから、作業効率の面ではとてもメリットは大きいはず。
実際、管理人自身も、2011年のA3ノビ機種デビュー前までは、A4対応のPX-G920という機種を大切に使っていたのですが、PX-G920のものよりも大きなインクカートリッジを使用するA3ノビ機種のPX-5Vに切り替えた時に最も感動したのはこの作業効率の大幅な改善でした。
ただし、これまでエプソンさんの写真用プリンターを愛用してきた管理人にとって、残念としか言えない部分がSC-PX3Vでは改善されず、結果的に先送りされてしまうことになりました。
それは、インクチェンジシステムです。
このインクチェンジシステムは、SC-PX3V、SC-PX5VⅡ、PX-5Vではフォトブラックインクとマットブラックインク、PX-7Vではマットブラックインクとブルーインクのそれぞれが、そのまま利用できずに、切り替え作業が必要になるというものです。
つまり、フォトブラックインクとマットブラックインク、マットブラックインクとブルーインクの両方に別々のインク供給用のチューブやインク吐出用のヘッド機能を搭載せず、逆にそれらを共有してしまっているため、インクチェンジシステムでの切り換え時には、前に選択されていたインクの洗浄を、後に選択したインクを大幅に消費して行う必要があるということです。
その結果、インクの切り換え時には、
・インク切り替えのための時間
・洗浄のためだけに消費されるインクコスト
の2つの負担がユーザー側に強いられてしまうことに。
もちろん、このような写真用プリンターの中枢部分の改良には、金型などの更新など、想像以上のコストが必要になるのかもしれません。
しかし、ユーザーとして快適にインクの切り替えができない状態がそのまま長く続いてしまっていること自体、とても残念に感じてしまうのも事実です。
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ただし、管理人としては、今のところ、PX-5VやPX-7VからSC-PX3Vへの乗り換えを前向きに考えています。
その理由は
1、PX-5Vが不調を見せつつある
2、PX-7Vの利用頻度が低い
3、A2ノビの大きなサイズが利用できると嬉しい使い道がある
という3つです。
まず、1つめの、PX-5Vの不調ですが、管理人が2011年のPX-5V発売直後から個人ユーザーとしてはかなり酷使してきたため、時々印刷結果に乱れが生じるようになってきました。
その結果、A3ノビなどの高額な写真用紙を利用している時なども、用紙上の一部にかすれやインクによる汚れが発生し、再印刷が必要になることがあり、コスト面でも不満と不安を感じているのも事実です。
もちろん、PX-5Vのオーバーホールなどのメンテナンスである程度改善する可能性も高いのですが、今後は他の部分の劣化や故障も発生し始めるでしょうから、この機会にメインのプリンターをPX-5Vから新品購入のSC-PX3Vに切り替え、安心して写真印刷に集中するというのも魅力的なプランだと感じています。
次に、2つめの、PX-7Vの利用頻度の問題も管理人にとっては意外に重要な問題です。
というのも、PX-5VとPX-7Vでは、確かに印刷結果に差は存在するのですが、それは2枚を並べて比べた時にはっきりと感じる種類のもので、管理人としてはどちらのプリンターの写真も十分満足を感じる美しさに到達していると感じています。
その結果、管理人自身の写真用プリンターの運用としては、大きなインクカートリッジが搭載されているため、インク交換頻度が少なく、作業効率が高いPX-5Vをメインのプリンターとして利用し、PX-7Vは光沢感や特に深みのある青にこだわりたい時のみ積極的に選択するプリンターという位置づけになってしまいました。
とはいえ、プリンターを維持するためには、予備インクの購入と保管や、インク詰まり防止のためにも一定期間内に電源をオンにして、何らかの印刷作業を行う必要があるなど、ある程度の手間が必要になります。
そうしたことまで考えると、似た系統であるSC-PX3VとPX-5Vの2台構成にして、メインのSC-PX3Vに対して、バックアップや効率性重視の時の助っ人要員としてのPX-5Vといった使い方の方が管理人の用途に合っていると考えるようになりました。
最後に3つめの、A2ノビの大きなサイズが利用できるということも、A3ノビが限界だったこれまでのPX-5VとPX-7V体制からのアップグレードを検討する大きな理由の1つです。
特に、管理人の場合、1年に1回程度ですが、A3ノビではなく、A2サイズ以上での印刷ができると嬉しい使い道があるため、そうした機会の快適さを重視すると、SC-PX3Vへの切り替えもあながち贅沢とは言えないかもしれないと感じているのも正直な部分。
やはり、1枚でA2ノビが実現できるということは、それだけで迫力や作業効率の良さというメリットを持っていますから。
この辺りの計画はPX-7Vの今後やSC-PX3Vの設置場所なども考えた上で2015年5月14日の発売前に決めたい部分ですね。
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追記:続きの記事を書きました
エプソン製写真用プリンターSC-PX3V、PX-5002、SC-PX5VⅡ、PX-5V、PX-7Vの気になる仕様を比較してみる
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