管理人宅で愛用している写真用プリンターはPX-5VとPX-7Vという機種なのですが、2011年から愛用していることもあって、PX-5Vに最近トラブルが発生してしまいました。
そのトラブルとは、印刷した写真の一部分にかすれたような帯状の縞が発生してしまうというものです。
特に、空のように単色を背景にした時など目立ちやすく、正常な印刷結果と言えないレベルの写真が出来上がってしまいます。
こういった症状が見られる場合、管理人自身も、インクジェットプリンター特有のトラブル、インクヘッドの詰まりが原因と考えて、ヘッドクリーニングを行いたいのですが、ここは少しだけ慎重になるべきです。
というのも、ヘッドクリーニングでは、印刷を行うわけでもないのに、コストにして数百円単位でインクが消費されてしまうため、手軽に何度も行うべきものではないからです。
また、トラブルの原因によっては、ヘッドクリーニングでは解決しないケースもあり、その場合は、何度も何度もヘッドクリーニングを行ってしまった結果、高価なインクカートリッジをそのまますべてヘッドクリーニングだけに使ってしまうというような悪夢に陥ることも。
そういった悪い状況にならないためにも、ヘッドクリーニングの前に一手間かけて、2つのテストを行ってみることを管理人はおすすめしたいと考えています。
そのテストとは
1、ノズルチェック
2、ギャップ調整
の2つです。
まず、1つめの、ノズルチェックは、プリンターのヘッドが本当に詰まっているのかどうかを調べるために行うテストです。
テスト方法はというと、電源オン状態のプリンターをPCに接続し、メンテナンス機能用のユーティリティータブを開くところから始める必要があります。
具体的には、
Windowsの「スタートボタン」を左クリック
↓
「デバイスとプリンター」を左クリック
↓
「ノズルチェックするプリンター」を右クリック
↓
「印刷設定」を左クリック
↓
「ユーティリティータブ」を左クリック
というものです。
その後、「ノズルチェック」をクリックすると、「A4の普通紙」をセットするように指示され、それに従うと、自動的にノズルチェックパターン普通紙上に印刷されて、ノズルチェックは終了です。
参考リンク:
ノズルチェック・ヘッドクリーニングの手順について教えてください
(エプソンさんより)
上の写真はトラブルが発生してしまった管理人のPX-5Vのノズルチェックパターンですが、綺麗な状態が維持されているようで、プリンターのヘッド自体には詰まりなどのトラブルが発生していないことが分かります。
ちなみに、このノズルチェックパターン上に異常が発生している場合は、ヘッドクリーニングによって詰まりなどを解消する必要がありますから、この結果が分かった時点で実行するべきでしょう。
一方で、実際の管理人同様、ノズルチェックでの異常が見つからなかった場合、ヘッドクリーニングを行ったとしても、トラブルは解消されずにインクだけが無駄になってしまう可能性が高くなります。
管理人自身も、プリンターに関するトラブルで、どんなにヘッドクリーニングを行っても、インク詰まりが解消しないといったケースを耳にすることがあるのですが、管理人の予想では、プリンターのヘッド自体には問題がないにも関わらず、ヘッドクリーニングだけが解決方法と考えてしまっているというトラブルもそれなりに含まれているのではないかと考えているのも事実です。
では、そういったケースでは、どういった解決方法があるのかというと、2つめの、ギャップ調整というテスト機能を利用するというものです。
ちなみに、このギャップ調整とは、印刷時のプリンターのヘッドの基準位置にズレが発生し、縞などが発生してしまった時のズレを調節する機能のことです。
このテストの利用方法自体は、ノズルチェックと同様にユーティリティータブ上から行いますから、ユーティリティータブを開くまでは、ノズルチェックテストと同様の手順になります。
そして、ユーティリティータブを開いた後、最後の部分で、「ギャップ調整」を選ぶというものです。
実際のテストとしては、A4サイズのスーパーファイン用紙や普通紙をセットするように指示され、その指示に従うと、いくつかの数字と一緒にテストパターンが印刷されることに。
その後、最も縞の少ないテストパターンの番号を画面上で選択することになります。
参考リンク:
ギャップ調整の手順について教えてください
(エプソンさんより)
上の写真は、管理人が愛用しているPX-5Vのギャップ調整時のテスト結果ですが、4年間の使用中にズレが生じてきたのか、調整完了状態では最も縞の少ないはずの5番のテストパターン上にも多くの縞が見られ、数回の「再調整」が必要になるほどでした。
ただ、再調整を繰り返した結果、最初に印刷されたテストパターンとは見違えるような状態に改善できました。
また、その後、縞の目立つような写真を印刷してみても、これまでのように縞で悩まされることはなくなりました。
つまり、ヘッドクリーニングで大量のインクを消費することなく、トラブルが解決できたということです。
もちろん、ギャップ調整では解決できない場合や、さらにはヘッドクリーニングでの解決もできないトラブルが発生してしまう可能性もあり、こうしたセルフメンテナンスが万能でお得というわけではありません。
しかし、プリンター利用時に遭遇する可能性のあるトラブル原因として覚えておくと、利用する度に悲しくなるヘッドクリーニングでインクを無駄にしてしまうリスクを下げることができるかもしれませんよ。
管理人も注目のお手軽価格プリンター購入リンク:
Canon インクジェットプリンタ PIXUS IP2700 文字がキレイ 顔料ブラック+3色染料の4色インク エントリーモデル Not Machine Specific キヤノン 売り上げランキング : 29 Amazonで詳しく見る |
EPSON インクジェット複合機 Colorio EP-707A 無線 スマートフォンプリント Wi-Fi Direct Not Machine Specific エプソン 売り上げランキング : 169 Amazonで詳しく見る |
管理人作成の関連記事:
PX-5Vユーザーが考えるEPSON PX-7Vを買うべき理由/買わない理由
PX-7Vは光沢顔料ユーザーの希望になるか?PX-5V&PX-G920ユーザーが真剣に分析してみる
PX-5V&PX-7V vs お店プリント!最新プリンターとカメラのキタムラさんのA3ノビプリントコストと比べてみる
Amazonでプリンターインクを1個注文した時、宅急便で届けられるのか?
A3ノビのインクコストは一枚何円?エプソンさんの数字を使って計算してみる
PX-5V&PX-7VユーザーがEPSON PX-3VとCanon PIXUS PRO-1に大きな期待をする理由
Canon PIXUS PRO-1(PIXMA PRO-1)は全部入りの12色A3顔料プリンターと言えるか?EPSON PX-5V&PX-7Vとじっくり比べてみる
高性能写真用プリンターに5年間長期保証は必要か?PX-5V&PX-7VユーザーがエプソンGo-PACKを考えてみる
おまけつきだから意外にリーズナブル?エプソンさんのプリンターを修理に出してみた
管理人がプリンターインク購入時、多色パックではなく単色購入を継続する2つの大きな理由
0 件のコメント:
コメントを投稿