2015年2月8日日曜日

JAL燃油サーチャージの2015年度版の改定と2015年4月1日から5月31日までの燃油サーチャージ金額はどういったものになったのか

毎日の生活でコツコツとJALマイルを貯めて、夏休みなどの繁忙期に国際線特典航空券の予約に利用している管理人宅にとって気になるニュースが発表されました。

それが、JAL国際線航空券予約発券時に必要になる、燃油サーチャージ額の変更です。

参考リンク:
国際線「燃油特別付加運賃」の改定を申請 ~2015年度の適用条件を決定~
JALさんの国際運賃プレスリリースより)


というのも、ここ最近の原油価格の急激な低下に伴って、特典航空券を含む、JALさんで国際線航空券を発券する時に支払う必要のある燃油サーチャージ金額は値下げが継続してきました。

具体的には、燃油サーチャージが高額になりやすい日本とヨーロッパ間往復の燃油サーチャージ金額で見てみると、
2014年4月1日から9月30日までの発券で50,000円
 ↓
2014年10月1日から2015年1月31日までの発券で42,000円
 ↓
2015年2月1日から3月31日までの発券で28,000円
という形で変更され、
2014年9月30日までに発券した場合と、2015年2月1日以降に発券した場合とでは、大人1人の日本とヨーロッパ間の往復で、22,000円もの違いが生まれてしまう結果です。

管理人作成の関連記事:
4ヶ月で約50%割引の衝撃?JAL国際線特典航空券の燃油サーチャージは2014年度にどんな変化をすることになったのか

燃油サーチャージが下がった直後だからこそ、特典航空券だけではなく有償の国際線航空券もお買い得なチャンスだと感じた理由

参考リンク:
2014年4月1日から9月30日発券分までの燃油サーチャージ金額
2014年10月1日から2015年1月31日発券分までの燃油サーチャージ金額
2015年2月1日から3月31日発券分までの燃油サーチャージ金額
JALさんの国際運賃プレスリリースより)


すでに2015年2月の段階でこのような状況ながら、原油価格の低下はさらに進んでいるのが今の現状ですから、管理人同様、2015年4月1日から5月31日までの燃油サーチャージ金額の変化に強い関心を持っているJALマイルユーザーも多くいらっしゃったはずです。

さて、その2015年4月1日から5月31日までの燃油サーチャージ金額の変更のニュースでは、大きく分けて2つの変更が発表されることになりました。

その変更とは、
1、アメリカドル換算から円貨換算で燃油サーチャージ金額を決定
2、2015年4月からの燃油サーチャージは1段階のみ値下げ
というものです。

まず、1つめの変更の、アメリカドル換算から円貨換算で燃油サーチャージ金額決定というのは意外に大きな変化といえるかもしれません。

というのも、これまでは、シンガポールケロシン市況価格というアメリカドル基準のジェット燃料の取引価格の2カ月平均を元に、目的地毎に往復で
ゾーンA:60ドル以上70ドル未満 400円から7,000円
ゾーンB:70ドル以上80ドル未満 600円から14,000円
ゾーンC:80ドル以上90ドル未満 1,000円から21,000円
ゾーンD:90ドル以上100ドル未満 2,000円から28,000円
といった形で、10ドルずつのゾーン毎に燃油サーチャージ金額を設定したのですが、今後はアメリカドルを日本円に換算した上で、
ゾーンA:6,000円以上7,000円未満 400円から7,000円
ゾーンB:7,000円以上8,000円未満 600円から14,000円  
ゾーンC:8,000円以上9,000円未満 1,000円から21,000円
ゾーンD:9,000円以上10,000円未満 2,000円から28,000円
といった形でのゾーンに変更するというものだからです。


この変化によって、為替変動がよりリアルタイムで燃油サーチャージ金額に反映されるようになり、さらに、直近の急激な円安も2015年4月1日から5月31日までの燃油サーチャージ金額に初めて織り込まれることになりました。


その直接的な影響が、2つめの変更の、2015年4月1日から5月31日での燃油サーチャージの値下げ金額は1段階の値下げに限定されるという結果です。

というのも、2014年度までのアメリカドル換算での燃油サーチャージ金額の計算では、2014年12月から2015年1月のシンガポールケロシン市況価格2カ月平均は、1バレルあたり71.02アメリカドルということで、70ドル以上80ドル未満のゾーンBが適応され、目的地毎に往復の利用で、600円から14,000円の燃油サーチャージの支払いになるはずでした。

それが、実際の2015年4月1日からの発券では、2014年12月から2015年1月のシンガポールケロシン市況価格2カ月平均は円貨換算で8,441円ですから、従来のルールよりも1段階高額なゾーンCが適応されることになり、燃油サーチャージも目的地毎の往復利用で1,000円から21,000円の支払いが必要ということになってしまいました。

具体的に管理人宅が特に利用する日本とヨーロッパ間の往復利用の燃油サーチャージ金額で比較してみると、
○新年度も従来ルールを継続
 2015年2月1日から3月31日までの発券:28,000円(ゾーンD)
  ↓
 2015年4月1日から5月31日までの発券:14,000円(ゾーンB)
 差額は14,000円(値下げ率50%)

○新年度から円貨換算の新ルールに変更
 2015年2月1日から3月31日までの発券:28,000円(ゾーンD) 
  ↓
 2015年4月1日から5月31日までの発券:21,000円(ゾーンC)
 差額は7,000円(値下げ率25%)
となっていて、金額はもちろん、値下げ率から見た影響もとても大きなものになっていることがわかります。

この点はとても残念だと感じるのも正直な部分ですが、最近の為替や原油価格の変動を見ると、その乱高下とさえ言える変化は極端で、1年毎に為替基準を改定するという形では様々な利用者とJALさんとの間だけではなく、それぞれの利用者間でもあまりに大きな不公平が生まれる可能性が高いということもあっての変更なのかもしれないと管理人は感じています。

ちなみに、国際線特典航空券をすでに発券し、値下げ前の価格で支払いを完了しているという場合でも、国際線第一区間を変更することによって、燃油サーチャージの再計算と、それに伴う返金などが行われます。

管理人作成の関連記事:
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そのため、2015年4月1日以降に、国際線第一区間の変更を行う場合、
・2014年9月30日までの発券:
 目的地毎に往復で4,000円から29,000円の返金
・2014年10月1日から2015年1月31日までの発券:
 目的地毎に往復で3,000円から21,000円の返金
・2015年2月1日から3月31日までの発券:
 目的地毎に往復で1,000円から7,000円の返金
といった形で燃油サーチャージ金額変更の恩恵を受けることが可能になります。

ただし、仮に燃油サーチャージ金額の返金目的に国際線第一区間変更後、さらに元の予約の状態に戻すというのはおすすめできないというのが管理人の正直な考えです。

というのも、いくら国際線特典航空券の予約変更が無料で可能とはいえ、注意しなくてはいけないことの1つに、予約変更後にさらに変更を行うためには、eチケットの発行を待つ必要があるなどの思わぬ制限があるからです。

実際、今現在は2015年2月1日からの燃油サーチャージ金額変更もあってJALさんの発券部門が混み合っているのか、燃油サーチャージ値下げとは無関係に管理人がお仕事関係で変更と発券を依頼している有償の国際線航空券のeチケットの発券に通常の発券予定の24時間を越える遅れが生じている状況ですから、即座に希望通り元の予約の状況に戻すことが難しい可能性も高くなることになります。

その結果、こうした通常時とは異なるタイムラグによって、第一希望で確保していた空席が失われてしまうリスクも想像以上に高くなる結果に。

そのため、予約変更によって  燃油サーチャージ金額変更の恩恵を受ける場合でも、1回のみの変更を前提に手続きを行う方が安心なのは間違いないはずです。

特に、ゴールデンウィークや夏休み、年末年始を含んだ冬休みなどの繁忙期には、空席待ちのフライトも増えていますから、せっかくそうした貴重なフライトを確保している方は慎重に判断するべきだと管理人自身感じています。


確かに、お得度を考えると意外に複雑な燃油サーチャージ金額の変更ですが、2015年2月1日からの値下げだけではなく、今後訪れる2015年4月1日からの燃油サーチャージ金額のさらなる値下げによって、JALさんのマイルを利用した特典航空券航空券を含め、国際線航空券が手軽に利用可能になることは間違いありませんから、あれこれ旅行プランを検討してみるというのも楽しいと思いますよ。




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