JALマイルの利用で最も身近なはずのJAL国内線特典航空券には、とても大きな落とし穴があります。
それは、国内線特典航空券の予約受付開始された直後のタイミングで申し込んだとしても、すでに空席がゼロになっている可能性があることです。
実際に、2ヶ月前の9時30分になった瞬間に空席を確保しようにも、すでに満席の無情な表示を確認するだけになることもあるほど。
なぜこうしたトラブルが国内線特典航空券予約で発生してしまうのかというと、国内線特典航空券の空席が、国際線特典航空券の一部として提供される空席と、枠を共有していることが大きな原因です。
さらに、運が悪いことに、国内線特典航空券の予約開始は2ヶ月前からようやく開始されるのですが、一方の国際線特典航空券の予約は330日前から受付が開始されてしまいます。
参考リンク:
JALグループ国内線特典航空券
JAL国際線特典航空券
(JALさんより)
そのため、ゴールデンウィークや夏休み、冬休みなどの繁忙期を中心に、人気のある便は国際線特典航空券利用者に一足以上も早く確保されてしまうのは避けられません。
この他にも、往復利用時限定のお帰り確約サービスや上級会員専用先行予約サービスなどによって、2ヶ月前のさらに2週間前から予約が可能になりますから、ようやく一般の予約が開始される2ヶ月前にはあまり魅力的ではない残された空席の中で争奪戦を行う必要があるということです。
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具体的な国内線特典航空券の予約スケジュールを説明すると、
330日前午前10時
- 国際線特典航空券の予約受付開始。
- 国際線特典航空券の乗り継ぎ用国内線用途や、JALさんと提携する一部航空会社のマイルを利用した特典航空券用途として、国内線の空席が確保可能に。
- JMBダイヤモンド会員とJGCプレミア会員対象の先行予約サービスで往復ともに確保可能に。
- お帰り確約サービスで往復利用時に復路のみ確保可能に。
- ようやく一般の国内線特典航空券予約受け付け開始
参考リンク:
国内線特典航空券 先行予約サービス
国内線特典航空券「お帰り確約サービス」
(JALさんより)
この時点で、人気の集まる繁忙期に国内線特典航空券を利用して便利な時間帯の便を確保することはなかなか難しいと納得できるはずです。
では、不利な状況で国内線特典航空券の予約に挑戦し続けなくてはいけないのかというと、実はそうではありません。
なぜなら海外発の国際線特典航空券という対策が存在するからです。
この海外発の国際線特典航空券を利用すると、日本発では認められていない日本国内での24時間以上の滞在(ストップオーバー)が可能になっていて、無料で追加可能な国内線区間を国内線特典航空券と同じような感覚で活用できます。
具体的には、
ソウル→東京→ソウル
という海外と日本国内の単純往復だけではなく、
ソウル→東京→沖縄→東京→ソウル
というように、日本国内の国内線区間を最大2区間まで無料で追加できるということです。
しかも、国内線を利用する
東京→沖縄→東京
の部分も、国際線の乗り継ぎ区間として扱われますから、330日前からの予約が可能です。
その結果、繁忙期の時期でも好きな時間帯の便をじっくり選びながら予約できるので、これも大きなメリットになるのは間違いありません。
また、通常の国際線特典航空券と同じように、利用開始前はもちろん、実際に一部の旅程の利用を開始してからも、発券から1年間の有効期限内で予約変更が可能ですから、自由度の部分でも国内線特典航空券とは比べ物にならないことが分かります。
それも、韓国のソウルを出発地とした海外発の国際線特典航空券の場合、通常期でも必要なのは15,000マイル、ディスカウント期間内に旅行を完結できる場合は11,000マイルのみで国際線2区間と国内線2区間を含めた旅行が楽しめてしまうことに。
一方の国内線特典航空券の場合、通常期は15,000マイル、ディスカウント期間は11,500マイルですから、この時点で海外発の国際線特典航空券には訳の分からないお得度がありますね。
参考リンク:
JALグループ国内線特典航空券 マイル早見表
JAL国際線特典航空券 マイル早見表
海外発も含めたJAL国際線特典航空券 マイル早見表(PDF注意)
(JALさんより)
管理人注:
海外発の国際線特典航空券には、
- 最終目的地が日本の海外発の国際線特典航空券
- 最終目的地が海外の海外発の国際線特典航空券
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ただし、海外発の国際線特典航空券を利用する時には少しだけ考えなくてはいけないポイントがあります。
それが、
- 海外の出発地への日本国内からの移動
- 海外の出発地への戻り方
つまり、海外の出発地への日本国内からの移動手段と、旅程の最終区間で海外の出発地にどのように戻るのかを決める必要があるということですね。
とは言え、日本周辺の東南アジアや東アジアの多くの都市には様々な格安航空会社(LCC)さんによる安価な片道航空券での渡航が容易になっています。
また、マイルを利用した片道特典航空券の利用もそれほどお得度が低いわけではありません。
さらに、海外の出発地にも必ず戻る必要があるわけではなく、あくまで最終区間のことですから、電話などでJALさんに連絡を取ってキャンセルしてしまうというのも選択肢としては選べます。
もちろん、次の快適な国内旅行のために、海外の出発地に戻って、そこから新しい海外発の国際線特典航空券に接続するというのも面白いですね。
それ以外にも、24時間以上の日本滞在を旅程のどの部分で組み込むのかで、旅の性格が変わってくるのですが、これについては別の記事で少し詳しく取り上げる予定です。
こうした注意点と言えるような部分は、海外発の国際線特典航空券のお得度と自由度と引き換えに、必要になる要注意ポイントなのかもしれないと管理人は考えるようにしています。
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