コツコツと毎日の生活の中でJALマイルを貯めている管理人宅ですが、せっかく貯めたマイルを効率良く1マイルの価値を高い状態で利用するために、特典航空券の予約に必要なマイル数の変化には特に注目するようにしています。
そんな中、JALさんが2016年度のJAL国際線特典航空券を対象にした、ディスカウントマイルとJALカード割引という2つのキャンペーンの詳細を発表しました。
この2つのキャンペーンについて簡単に説明すると、
- JAL国際線特典航空券のエコノミークラスとプレミアムエコノミーの予約が対象のキャンペーン
- JALカード会員はディスカウントマイル割引からさらに1,000マイル引き
- 割引対象期間は基本的にオフシーズンのみで連休などは除外
- 夏期のA期間と冬期のB期間の2つを設定
- 対象期間は目的地ごとに大きく異なる
- 国際線への乗り継ぎ目的での国内線も無料追加可能
- JALホームページからのみ予約可能。電話での申し込みは不可
- 予約のキャンセル待ち(空席待ち)は不可
- 予約変更は不可。変更を希望する場合、3,100円または3,100マイルの手数料を支払っての払戻が必要
- キャンペーン期間内での旅程完了が必要
参考リンク:
ディスカウントマイルキャンペーン
JALカード割引キャンペーン
JAL国際線特典航空券 マイル早見表
(JALさんより)
さて、ディスカウントマイルとJALカード割引が昨年に続いて継続される中で、管理人が特に気になったポイントがいくつか存在しています。
それが、
1、対象路線の限定
2、対象期間の調整
3、割引マイル数の調整
の3つです。
今回の記事ではそれぞれを見ていくことにしましょう。
まず、1つめの、対象路線の限定は、2016年度から新たに開始されることになったキャンペーンの制限で、純粋な改悪といえるポイントです。
具体的には、キャンペーンの対象として利用可能な路線からアクセスの良好な羽田空港発着のものを除外し、搭乗率対策なのか人気度がそれほど高いものにはならない、成田空港や地方空港発着の路線のみとすることが、
韓国
アジア1
アジア2
の合計3つのゾーンに対して行われることになりました。
ちなみに、こうしたキャンペーンはこれまでも突発的にテコ入れとして開催されてきましたが、そうした姿勢をはっきりと翌年のキャンペーンの開催前から示しているという意味で、管理人としても興味深いと感じています。
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次に、2つめの、対象期間の調整も、目的地の人気度や繁忙期によって戦略的に行われているのか、かなり特徴的な期間設定になっていることが分かります。
具体的にそれぞれの目的地を見てみると、
韓国:
B期間が2ヶ月延長
アジア1:
A期間とB期間の両方が短縮
グアム:
ディスカウントマイルは廃止。
JALカード割引はA期間と新設のB期間の利用が可能
アジア2:
B期間を廃止
オセアニア:
変更なし
ロシア:
ほぼ変更なし
(カレンダーの関係での数日の誤差のみ)
ヨーロッパ:
ほぼ変更なし
(カレンダーの関係での数日の誤差のみ)
ハワイ:
ディスカウントマイルは廃止。
JALカード割引はA期間とB期間の両方がそれぞれ1ヶ月ずつ延長
北米:
B期間が約1ヶ月間短縮
となっていて、韓国路線の純粋な改善以外は、期間の短縮やディスカウントマイルそのものの廃止が目立つ結果になりました。
最後に、3つめの、割引マイル数の調整も、目的地や利用するクラスによってかなり細かく行われています。
具体的に見てみると、
韓国:
エコノミークラスに変更なし
(プレミアムエコノミーの運航はなし)
アジア1:
エコノミークラスは変更なし
プレミアムエコノミーが割引対象外に変更され、改悪
グアム:
ディスカウントマイルは廃止でJALカード割引の1,000マイル引きのみ。
結果、2015年度はディスカウントマイルで18,000マイル、JALカード割引で17,000マイルで利用可能だったものが、2016年度はJALカード割引での19,000マイルのみになり、改悪。
(プレミアムエコノミーの運航はなし)
アジア2:
エコノミークラスのディスカウントマイルが2015年度はA期間30,000マイル、B期間25,000マイルだったものが、2016年度は一律25,000マイルに改善。
プレミアムエコノミーのディスカウントマイルも2015年度の45,000マイルから2016年度の40,000マイルに改善
オセアニア:
エコノミークラスのディスカウントマイルが2015年度の30,000マイルから2016年度の35,000マイルに改悪
プレミアムエコノミーも2015年度の40,000マイルから2016年度の45,000マイルになり、改悪
ロシア:
エコノミークラスは変更なし
プレミアムエコノミーが新たに割引対象に追加され、改善
ヨーロッパ:
エコノミークラスのディスカウントマイルが2015年度はA期間45,000マイル、B期間38,000マイルだったものが、2016年度は一律40,000マイルになり、改善と改悪の両方。
プレミアムエコノミーは割引き後の必要マイル数に変更なし
ハワイ:
ディスカウントマイルは廃止でJALカード割引の1,000マイル引きのみ。
結果、2015年度はディスカウントマイルで35,000マイル、JALカード割引で34,000マイルで利用可能だったものが、2016年度はJALカード割引での39,000マイルのみになり、改悪。
(プレミアムエコノミーの運航はあるものの、キャンペーンの利用対象外)
北米:
エコノミークラスのディスカウントマイルが2015年度はA期間45,000マイル、B期間38,000マイルだったものが、2016年度は一律40,000マイルになり、改善と改悪の両方。
(プレミアムエコノミーの運航はあるものの、キャンペーンの利用対象外)
という状況です。
こうして目的地ごとの改善と改悪の状況を見てみると、キャンペーンを行わなくても十分な利用者を見込める地域と、様々な事情で渡航需要自体が下火になっているような地域とのはっきりとした差を感じますね。
そのため、2015年度から追加され、引き続き継続されてしまった予約変更不可の制限と合わせて、ディスカウントマイルとJALカード割引での本当にお得なマイル活用というのは、毎年なかなか難しくなっているというのが管理人の正直な感想です。
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それでも、明日から新たに国際線特典航空券としての予約受付が開始される330日先の2016年11月2日以降の旅程をディスカウントマイルやJALカード割引を活用した必要マイル数で確保するというのも、1マイルの価値を高いものにする戦略としてはなかなかお得な選択肢だと思いますよ。
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