2015年12月12日土曜日
対象者限定のアップグレードディスカウントキャンペーンの改悪を2015年度版と2016年度版で比べてみる
最近は様々な航空会社によるマイルに関わるサービスの改悪が続出しているため、新年度のサービス発表に注意している管理人宅ですが、気になるニュースがJALさんから発表されました。
それが、JALホームページ限定アップグレード ディスカウントキャンペーンの必要マイル数の増加や利用可能路線の現象による改悪です。
このキャンペーンは、FLY ONステイタスという上級会員限定で利用可能なサービスという注意点はあるのですが、1マイルの価値がどのように変化しているのか、そしてJALさん側の上級会員を含めたマイル利用者に対する今後のスタンスを知る上では、重要な材料になると管理人自身感じています。
それでは、実際にどのような変更が行われたのか見ていくことにしましょう。
エコノミークラス → プレミアムエコノミ―クラス
・北米、ヨーロッパ
2015年:片道7,500マイル 往復15,000マイル
2016年:片道10,000マイル 往復20,000マイル
・ロシア、オセアニア
2015年:片道6,000マイル 往復12,000マイル
2016年:片道8,000マイル 往復16,000マイル
・アジア2
2015年:片道5,000マイル 往復10,000マイル
2016年:片道7,500マイル 往復15,000マイル
・アジア1
2015年:片道3,500マイル 往復7,000マイル
2016年:片道4,500マイル 往復9,000マイル
・グアム
2015年:片道3,500マイル 往復7,000マイル
2016年:利用対象外
エコノミークラス&プレミアムエコノミークラス → ビジネスクラス
・北米
2015年:片道15,000マイル 往復30,000マイル
2016年:片道15,000マイル 往復30,000マイル
・ヨーロッパ
2015年:片道17,500マイル 往復35,000マイル
2016年:片道17,000マイル 往復34,000マイル
・ロシア、オセアニア
2015年:片道10,000マイル 往復20,000マイル
2016年:片道15,000マイル 往復30,000マイル
・アジア2
2015年:片道8,750マイル 往復17,500マイル
2016年:片道12,000マイル 往復24,000マイル
・アジア1
2015年:片道5,000マイル 往復10,000マイル
2016年:片道6,000マイル 往復12,000マイル
・グアム
2015年:片道5,000マイル 往復10,000マイル
2016年:利用対象外
管理人注:
2016年度のビジネスクラスへのアップグレードでは、グアムに加えて、2015年度は利用できた都市のうち、
北米:ボストン、ニューヨーク
ヨーロッパ:ヘルシンキ
アジア2:クアラルンプール
のそれぞれが利用対象外に変更
ビジネスクラス → ファーストクラス
・北米
2015年:片道30,000マイル 往復60,000マイル
2016年:片道35,000マイル 往復70,000マイル
・ヨーロッパ
2015年:片道32,500マイル 往復65,000マイル
2016年:片道38,000マイル 往復76,000マイル
・オセアニア
2015年:片道22,500マイル 往復45,000マイル
2016年:片道27,000マイル 往復54,000マイル
・アジア2
2015年:片道20,000マイル 往復40,000マイル
2016年:片道25,000マイル 往復50,000マイル
管理人注:
2016年度のファーストクラスへのアップグレードでは、2015年度は利用できていた都市のうち、北米のシカゴ、ニューヨーク、ロサンゼルスは利用対象外に変更
参考リンク:
2015年度アップグレードディスカウントキャンペーン
2016年度アップグレードディスカウントキャンペーン
(JALさんより)
こうして2015年度と2016年度を比較してみると、 北米とヨーロッパ行きのエコノミークラスとプレミアムエコノミークラスからのビジネスクラスへのアップグレードを例外として、それ以外のすべての目的地では必要マイル数の増加が確認できます。
また、プレミアムエコノミーのグアム、ビジネスクラスのボストン、ニューヨーク、ヘルシンキ、クアラルンプール、ファーストクラスのシカゴ、ニューヨーク、ロサンゼルスは、新たに2016年度から対象外になってしまうことになりました 。
もちろん、ハワイのように2015年度からすでにキャンペーン利用の対象外になっている目的地もある以上、これまで利用できた目的地でも2016年度からは対象外になってしまうのも仕方のないことかもしれません。
しかし、逆に2016年度で新たに追加された目的地が、すべての目的地やクラスで存在しないことからも、このキャンペーンが改悪と縮小の傾向の中で運営されていると管理人自身考えています。
特に、ビジネスクラスとファーストクラスへの両方のアップグレードから消えたニューヨークは、日本からの距離が6,737マイルと長く、より多くのマイル数を必要とするヨーロッパのどの都市よりも遠くまで移動する象徴的な路線ですが、これすらアップグレード特典でお得に利用できなくなるわけですから。
管理人作成の関連記事:
JAL国際線特典航空券で予約可能な全目的地の距離、必要マイル数、燃油サーチャージを比べてみた
さて、2015年は、JAL国際線特典航空券とワンワールド特典航空券の上位クラス必要マイル数が大幅に増加し、それに続く形で2016年度もアップグレード ディスカウントキャンペーンの必要マイル数増加が決定している状況です。
ちなみに、これまでの状況から今後2017年度までに考えられる改悪として管理人が予想しているのは、
・JMB提携航空会社特典航空券の上位クラス
・JAL国際線特典航空券のエコノミークラス
の2つですが、さすがに2年連続で影響の大きな大改悪はJALさん側も避けると管理人自身考えているのですが、それは予想というよりも願望と言えるのかもしれません。
管理人作成の関連記事:
2人分のパリ行JAL国際線特典航空券ファーストクラスを2016年夏休み利用で予約するために管理人が実行した4つのこと
JAL国際線特典航空券予約受付開始の330日前午前10時に電話予約を行う時、なにが起こるのか
夏休みでもマイルを使った特典航空券を確実に予約したい時には必ず電話での予約をおすすめする理由
JAL国際線特典航空券で空席待ち(キャンセル待ち)が取れた時、どんなことが起こるのか
2015年10月1日以降に使えるJAL国際線特典航空券のキャンセル待ち(空席待ち)からの予約成功率を高める戦略
2人以上でJAL国際線特典航空券のキャンセル待ち(空席待ち)を利用する時に絶対忘れてはいけない航空券の分割とは何なのか
2人以上でJAL国際線特典航空券のキャンセル待ち(空席待ち)を利用していて1人分だけ先に空席が確保できてしまった時に何が起こるのか
JAL国際線特典航空券の空席待ちからの予約成功率を高めるために準備しておきたいこと
JAL国際線特典航空券のキャンセル待ち(空席待ち)を使いこなすために覚えておきたい4つの基本テクニック
JALマイルを利用した特典航空券の中でどれがキャンセル待ち(空席待ち)を利用できる航空券なのか
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿