2016年5月31日火曜日

JAL国際線特典航空券とJMB提携航空会社特典航空券の330日前予約争奪戦戦略に大きな影響を与える3つの制限


JALマイルを利用した国際線特典航空券の中でも、必要マイル数のお得度と使いやすさのバランスから、管理人宅で愛用しているJAL国際線特典航空券とJMB提携航空会社特典航空券は似ているようで意外に大きな違いが存在しています。

管理人作成の関連記事:
JALマイルで利用可能な3つの国際線特典航空券はどのように使い分けるべきなのか

関東在住のJALマイルユーザーはお得にヨーロッパ周遊ができる提携航空会社特典航空券もおすすめだと考える理由

参考リンク:
JAL国際線特典航空券
JMB提携航空会社特典航空券
JALさんより)


分かりやすいところでは、1つの旅程で予約できる便の種類や便数、必要マイル数などですが、それ以上に管理人が注目しているのが、330日前の予約受付開始直後の争奪戦での違いです。

具体的には、JAL国際線特典航空券と比べた時、JMB提携航空会社特典航空券には、 
1、お得な片道予約不可
2、往復で別々のクラスの利用不可
3、キャンセル待ち利用不可
という3つの制限が存在しています。


まず、1つめの、お得な片道予約不可というのは、JAL国際線特典航空券の場合、通常の往復に必要な半分のマイル数で片道利用が可能ですが、JMB提携航空会社特典航空券では片道利用だからといって必要マイル数が半分というような優遇はないということです。

つまり、JAL国際線特典航空券では当然のように活用できる、往路と復路のそれぞれの330日前の争奪戦開始直後に片道ずつ予約を確保するテクニックがJMB提携航空会社特典航空券では手軽に利用できません。

具体的に、東京からの片道距離が6,214マイルになるロンドンまで、JAL国際線特典航空券とJMB提携航空会社特典航空券の直行便で予約した時に、片道ずつの予約と往復予約のそれぞれで必要になるマイル数をエコノミークラスで見てみると、
JAL国際線特典航空券
往復予約:55,000マイル
片道ずつ予約:27,500+27,500=55,000マイル

JMB提携航空会社特典航空券
往復予約:55,000マイル
片道ずつ予約:39,000+39,000=78,000マイル
というような形になりますから、その差は23,000マイル。

ビジネスクラスやファーストクラスではその差はもっと大きなものになりますから、330日前の片道予約で得られるメリットと引き換えとは言え、必要マイル数の増加は無視できないレベルですね。

参考リンク:
JAL国際線特典航空券 マイル早見表
JMB提携航空会社特典航空券 マイル早見表
JALさんより)


この辺りは、出発地と目的地のエリアの組み合わせによって必要マイル数が決まるJAL国際線特典航空券に対して、特典航空券で旅行する総旅程距離の合計で必要マイル数が細かく増減してしまうJMB提携航空会社特典航空券の特性上仕方のない部分なのかもしれません。


次に、2つめの、往復で別々のクラスの利用不可というのも、JAL国際線特典航空券とJMB提携航空会社特典航空券を比べた時に、予約の自由度が低下する原因の1つです。

というのも、JAL国際線特典航空券では往路と復路で別々のクラスでの予約の確保が可能なのですが、JMB提携航空会社特典航空券ではすべての旅程を同じクラスで予約することが基本になっています。

その結果、JAL国際線特典航空券では、第一希望として考えていたファーストクラスでの往復を確保できなかった場合でも、往路はファーストクラス、復路はビジネスクラスというように、争奪戦の激しさや空席状況に合わせて臨機応変な予約が可能になるのは大きなメリットです。

また、今現在ためているマイル数の関係で、片道だけでもファーストクラスやビジネスクラスを利用したい時にも、JAL国際線特典航空券の場合、必要マイル数が割高になることもなく、利用しやすい選択肢になります。 

一方のJMB提携航空会社特典航空券では、希望するクラスのすべての旅程で空席に余裕があることが必要です。

そうした制限もありますから、とにかく今ある空席で、異なるクラスの組み合わせでも、できるだけ良い条件の予約を確保したいという用途にはあまり向いていないことがわかります。

特に、330日前の予約受付開始直後のタイミングで、往復で日帰りの予約を確保してから、復路が330日前になったタイミングで予約変更を活用して希望する旅程を確保する場合でも、復路への変更時に希望するクラスの空席が存在することが必要になります。

そのため、万が一争奪戦に敗れてしまった時には、往路も含めてキャンセルしかなくなるなど、選択肢の幅は限られてしまうデメリットは意外に大きなものになってしまいますね。


ただし、JMB提携航空会社特典航空券では、1つの目的地へ様々な提携航空会社の経由便を駆使して様々なルートでの旅程を利用可能という特長も持っています。

そのため、JAL国際線特典航空券と同じようなシンプルな直行便での往復にこだわりがなく、経由便(乗継便)も選べる場合は、多少の遠回りも含めて、なんとか空席を確保出来るだけのケースも意外に多いのがJMB提携航空会社特典航空券という印象を管理人自身、感じています。

この辺りは、その時の状況でJAL国際線特典航空券とJMB提携航空会社特典航空券の使い分けが必要になる戦略の重要部分の1つと言えるかもしれません。


最後に、3つめの、キャンセル待ち利用不可というのも、JAL国際線特典航空券では利用できるにも関わらず、JMB提携航空会社特典航空券では全く利用できない、キャンセル待ちへの大きな制限になります。

ちなみに、このキャンセル待ち(空席待ち)は、予約手続きを行う時点で空席がないフライトを対象に、空席が発生した時に優先的に予約できるようにするためのJAL国際線特典航空券限定で提供される便利なサービスなのですが、手続き完了後は空席確保の連絡を待つだけという手軽さはかなり快適で魅力的なものです。

一方のJMB提携航空会社特典航空券では、このキャンセル待ちが利用できないため、空席なしの便の予約を確保するためには、他の利用者の方がキャンセルしたタイミングに空席状況を確認している必要があります。

結果、何度も何度も空席状況を確認し続ける根気が必要なのはもちろん、空席が発生するタイミングにぴったり遭遇するなどの頑張りようのない運の要素がとても重要になってしまうのは避けられません。

そう考えると、330日の争奪戦で希望していた予約が確保できなかった時に、キャンセル待ちを利用して今後の空席発生を期待しながら待つことができるJAL国際線特典航空券に対して、今後の空席の発生を期待せずに、とにかく多く提供されている選択肢の中から今予約できる旅程を確保するJMB提携航空会社特典航空券というように、2つの特典航空券の予約戦略の方向性は大きく異なるはずです。




管理人作成のJAL国際線特典航空券予約テクニック関連の記事:
快適さはビジネスクラス未満プレミアムエコノミー以上?管理人が国際線非常口座席をおすすめする理由
(2013年8月10日)

夏休みでもマイルを使った特典航空券を確実に予約したい時には必ず電話での予約をおすすめする理由
(2014年9月19日)

マイルを使った出発当日の空港でのアップグレードは国際線特典航空券の予約戦略にどんな変化を生み出すのか
(2015年1月6日)

プレミアムなのにエコノミークラスより人気なし?JAL国際線特典航空券のプレミアムエコノミーは本当に損なのか
(2015年1月20日)

JALマイルを使った特典航空券の払い戻し手数料はキャンセル前に有効期限切れの失効マイルで支払うことはできるのか
(2015年6月26日)

JAL国際線特典航空券予約受付開始の330日前午前10時に電話予約を行う時、なにが起こるのか
(2015年9月14日)

2人分のパリ行JAL国際線特典航空券ファーストクラスを2016年夏休み利用で予約するために管理人が実行した4つのこと
(2015年9月16日)

手数料を支払ってもJAL国際線特典航空券を電話で予約する3つのメリット
(2015年11月4日)

人気のあるJAL国際線特典航空券の争奪戦には電話で予約以外考えられない2つのメリット
(2015年12月22日)

JAL国際線特典航空券で電話での問い合わせ時に利用可能なお気に入りの無料サービス
(2015年12月26日)

改悪前に発券済みのJAL国際線特典航空券を2016年4月の燃油サーチャージ廃止後に予約変更した時、大幅に増加した必要マイルは請求されてしまうのか
(2016年1月15日)

JALマイルを利用した特典航空券予約で争奪戦に巻き込まれずに手続きできる貴重な2つのチャンス
(2016年3月8日)

電話でのJAL特典航空券争奪戦対策に事前準備しておきたいJMB 携帯電話番号登録サービス
(2016年3月11日)

JAL特典航空券を予約受付開始のタイミングで電話予約するメリットとデメリット
(2016年3月12日)

JAL国際線で希望の座席を指定するために少しだけ頑張りたい3つのタイミング
(2016年4月11日)

キャンセル待ち大幅改悪のJAL国際線特典航空券 今後の予約テクニックを考える
(2016年4月22日)

有給無しでも5連休な2017年ゴールデンウィーク JAL国際線特典航空券予約争奪戦はいつから開始されるのか
(2016年4月25日)

JAL国際線特典航空券の電話発券手数料2,160円が免除される5つの条件
(2016年5月15日)

335日前からのJAL特典航空券 すべての手続きスケジュールをまとめてみた
(2016年5月24日)

2017年ゴールデンウィークのJAL国際線特典航空券争奪戦に参加してみた
(2016年6月9日)

2016年9月まで6ヶ月連続のJAL国際線燃油サーチャージ廃止と2017年夏休み国際線特典航空券予約戦略の重要な関係
(2016年6月11日)

JALホームページを利用したJAL国際線特典航空券予約の争奪戦を勝ち抜くための具体的な5つのテクニック
(2016年6月13日)

330日前の午前10時に手続きを開始してもJAL国際線特典航空券が予約できない理由
(2016年6月14日)

0 件のコメント:

コメントを投稿