この手数料について簡単に説明すると、
- 電話での国際線特典航空券発券時に必要になる手数料
- 金額は1冊の航空券につき税込み2,160円
- 対象はJAL国際線特典航空券とアメリカン航空、エールフランス航空、ブリティッシュ エアウェイズ、キャセイパシフィック航空、香港ドラゴン航空、カンタス航空のJMB提携社特典航空券
- 新規発券に加え、予約変更による航空券の書き換えも手数料負担の対象
- 電話で新規発券したり、一度でも電話での予約変更を行った後は電話以外での変更手続きは不可
- 2015年4月1日から手数料負担を実施
- 国内線特典航空券はすべて手数料負担の対象外
参考リンク:
国際線特典航空券発券手数料の導入について
(JALさんより)
こうしたルールの中で管理人が最も疑問に思っていたのは手数料負担が不要なケース。
というのも、原則としては電話での発券を行った場合、必ず2,160円の負担が必要なはずですが、免除されるいくつかの条件が設定されているからです。
その条件とは、 管理人が実際に発券や変更を行ったり、問い合わせてみた限りでは、
- JALホームページで発券できない提携社特典航空券の新規発券と予約変更
- ワンワールド特典航空券の新規発券と予約変更
- 差額が300円未満の国際線第一区間の予約変更
- 空港税の区分が同じ国際線第一区間の予約変更
- JALホームページで予約変更できない提携社特典航空券の予約変更
1つめと2つめは、JALさんの電話発券手数料案内ページにも記載されていますから、分かりやすい例外かもしれません。
しかし、問題なのは、3つめから5つめ。
それぞれについて、簡単に見ていくことにしましょう。
まず、3つめの、差額が300円未満の国際線第一区間の予約変更というのは、国際線第一区間の日付や便名が変わる予約変更を行った時に、燃油サーチャージや空港税などの請求金額が300円未満の増減であれば、2,160円の電話発券手数料不要で予約変更が行えるというものです。
逆に、燃油サーチャージの値上げや値下げ、さらには空港税などの請求金額が為替変動で300円以上高くなったり、安くなったりした場合は、2,160円の手数料が必要になるということになります。
次に、4つめの、空港税の区分が同じ国際線第一区間の予約変更というのは、空港税の請求区分が同じ予約変更では手数料が不要な一方、空港税の区分は変わってしまうような予約変更では手数料が必要になってしまうということです。
具体的には、羽田空港と成田空港の空港税は大人の場合で、
羽田空港:
旅客サービス施設使用料 2,570円
合計2,570円
成田空港:
旅客サービス施設使用料 2,090円
旅客保安サービス料 520円
合計2,610円
となっていて、合計金額の差額は300円未満ですが、空港税の区分は羽田空港が旅客サービス施設使用料のみ、成田空港は旅客サービス施設使用料と旅客保安サービス料の合計という形で扱いが異なっています。
参考リンク:
旅客サービス施設使用料、および旅客保安サービス料の変更について(2014年4月1日以降)
(JALさんより)
その結果、羽田空港出発便と成田空港出発便の間で予約変更した場合は、差額がどれだけ少ない場合でも、手数料は必要になってしまうので要注意です。
最後に5つめの、JALホームページで予約変更できない特典航空券の予約変更というのは、システム上の制限やシステム障害、エラーなどが理由でJALホームページで予約変更ができない特典航空券は手数料負担無しで電話での予約変更可能ということです。
具体的には、キャセイパシフィック航空や香港ドラゴン航空などのように、JALホームページで予約変更が元々できないJMB提携社特典航空券は分かりやすい例かもしれません。
参考リンク:
提携航空会社特典航空券予約 詳細
(JALさんより)
この他にも、本来は電話での予約変更で手数料が必要な特典航空券でも、システム障害などJALさんを含めた航空会社側の理由でJALホームページで予約変更ができないJMB提携社特典航空券も電話での発券手数料が無料になることがあります。
その場合、JALホームページ上では、予約システム上のトラブルが発生していることのみが案内されますから、どのような形での対応が行われているのかを知るためには、実際に電話で問い合わせる必要があるのも注意が必要ですね。
参考リンク:
JMB提携社特典航空券の予約サービスの一時停止について
(JALさんより)
確かに、新規の発券の時だけではなく、予約変更の時にも手数料が必要になる電話での手続きですが、繁忙期のファーストクラスやビジネスクラスを確実に確保する目的では、330日前の受付開始直後のタイミングでの電話予約がとても強力なツールになるのは間違いありません。
そうしたメリットを活かすためにも、デメリット部分にあたる手数料の細かなルールを知っておくのもなかなかおすすめだと思いますよ。
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