2016年5月29日日曜日

燃油サーチャージよりも大きな負担感?繁忙期の特典航空券利用がお得になる理由の1つ、特定日加算額とは何なのか


JALマイルをコツコツと貯めている管理人宅では、ゴールデンウィークや夏休み、冬休みなどの繁忙期の時期に国際線特典航空券を予約して、できるだけ1マイルの価値を高めた状態でマイルを利用しようとしています。

やはり、そうした繁忙期の時期には、有償の航空券価格自体が高額になりやすく、それと国際線特典航空券に必要なマイル数を比較した時の1マイルの価値も高いものになるからです。

では、なぜ繁忙期の時期は有償の航空券の価格が高くなるのかというと、 繁忙期を中心とした特定の時期に限って、特定日加算額という特別料金が加算されるからです。

具体例として、日本人にとって連休の旅行先として人気の高いハワイへの羽田空港発の2016年4月1日から2017年3月31日までの特定日加算額を見てみることにしましょう。

特定日加算額は片道ずつの計算になるのですが、エコノミークラス ダイナミックセイバー片道分では、
往路出発分
30,000円 
  • 2016年4月28日から5月4日
  • 2016年7月20日から8月9日
  • 2016年8月14日から8月25日
  • 2016年12月22日から12月27日

50,000円
  • 2016年8月10日から8月13日
  • 2016年12月28日から12月31日

復路出発日
20,000円
  • 2016年5月2日から5月7日
  • 2016年7月24日から8月13日
  • 2016年8月21日から8月29日
  • 2016年12月26日から12月31日
  • 2017年1月4日から1月8日

40,000円
  • 2016年8月14日から8月20日

45,000円
  • 2017年1月1日から1月3日
となっています。

参考リンク:
ハワイ行き エコノミークラス ダイナミックセイバー 運賃表
JALさんより)


ここで注意が必要なのは、特定日加算額は片道ずつ必要になりますから、繁忙期に往復で利用する場合、往路出発日と復路出発日のそれぞれに対応した金額の合計を負担するということです。

つまり、仮に最も特定日加算額が高い組み合わせの1つ、2016年12月28日出国、2017年1月2日帰国という旅程で予約する場合、通常の料金に加えて95,000円もの特定日加算額としての追加負担が必要になります。

これでは、330日前の予約受付開始直後のタイミングで最も安価なダイナミックセイバータイプFを確保しても、通常期の運賃75,000円よりも高額な95,000円が追加され、170,000円が航空券の価格としては最安ということになってしまいます。

ちなみに、海外旅行時の負担感の原因になっていた燃油サーチャージでさえ、最も高額な時で南米行きで往復76000円でしたから、特定日加算額はその金額をあっさり超えていますね。

管理人作成の関連記事:
JAL国際線燃油サーチャージ 激動の10年を振り返ってみる


また、同様にビジネスクラスでもハワイへの羽田空港発の2016年4月1日から2017年3月31日までの特定日加算額を見ると、出発日のみが基準になるなどの違いはあるものの、
ビジネスクラス ビジネスセイバー28往復分(往路出発日基準)
40,000円
  • 2016年7月1日から7月19日
  • 2016年8月27日から9月30日
  • 2016年12月11日から12月21日
  • 2017年3月10日から3月31日

80,000円
  • 2016年12月7日から12月10日
  • 2017年1月1日から1月4日

100,000円
  • 2016年7月20日から8月4日
  • 2016年8月21日から8月26日

280,000円
  • 2016年4月28日から5月4日
  • 2016年8月5日から8月20日
  • 2016年12月22日から12月31日
となっています。

参考リンク:

ハワイ行き ビジネスクラス JALビジネスセイバー28 運賃表 (2016年4月1日から9月30日分)
ハワイ行き ビジネスクラス JALビジネスセイバー28  運賃表(2016年10月1日から2017年3月31日分)
JALさんより) 


特に、ゴールデンウィークやお盆、年末年始の期間に追加で必要になる280,000円という特定日加算額金額は何かの間違いではないかと管理人自身も驚いてしまいました。

しかし、この金額は間違いではなく、JALビジネスセイバー28の最安で最も基本的な価格の230,000円以上の追加負担が必要という意味では、残念ながらエコノミークラスのダイナミックセイバーでの特定日加算額金額と割合的には同じようなものです。

しかし、同じ羽田空港発ハワイ行きのビジネスクラス航空券でも、2016年5月4日出発で購入した場合は510,000円、たった1日違うだけの5月5日に出発した場合は230,000円で、その価格差280,000円という数字には管理人自身、いろいろ考えてしまいます。


ちなみに、こうした特定日加算額金額は、すべての目的地で必要になるわけではありません。

具体的には、アジア各国やオセアニア、中東、ロシア、アフリカなどでは、特定日加算額金額自体が設定されていない場合や、通常の運賃とは別に期間限定の特別割引運賃を設定するなどして、旅行時期ごとの航空券価格をコントロールしている場合などもあります。

参考リンク:
ヨーロッパ行きエコノミークラス 国際線運賃表(特別割引運賃適用あり)
北米(アメリカ)行きエコノミークラス 国際線運賃表 (特別割引運賃適用あり)
ロシア行きエコノミークラス 国際線運賃表 (特別割引運賃適用なし)
中東行きエコノミークラス 国際線運賃表 (特別割引運賃適用なし)
JALさんより)


この辺りは、観光地として有名で繁忙期に特に人気の集中する目的地と、ビジネス利用がコンスタントに多いなどの理由で繁忙期の人気集中が少ない目的地とで、JALさん側としては特定日加算額金額の適用や運用を明確に使い分けているのかもしれませんね。

こういった状況ですから、マイルを使った特典航空券は特定日加算額金額が必要になる目的地と繁忙期の時期に利用するのがおすすめなのは間違いありません。

逆に、繁忙期の時期でも特定日加算額金額が不要で、通常時に比べて急激な航空券価格の上昇が発生しない目的地や時期の航空券を予約する時には、有償の航空券購入も高いお得度が期待できるかもしれないと管理人は考えています。



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