2016年4月22日金曜日

キャンセル待ち大幅改悪のJAL国際線特典航空券 今後の予約テクニックを考える

JAL国際線特典航空券では、2015年から2年連続で
2015年10月1日:
  • 未発券状態での直前期のキャンセル待ち有効期限を最大7日間に制限
2015年11月1日:
  • JAL国際線特典航空券とワンワールド特典航空券のファーストクラスとビジネスクラスの必要マイル数が最大33%増加 
2016年9月1日:
  • 国際線アップグレード特典の必要マイル数が最大25%増加
2016年11月1日:
  • キャンセル待ち可能枠数が50%減少
  • 発券完了状態でのキャンセル待ち利用を全面廃止
  • 国際線特典航空券の国内線区間の途中降機を全面廃止
というような形での大幅な改悪が行われています。

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特に影響が大きいと管理人が感じているのがキャンセル待ちの制限です。

なぜなら段階的に改悪されているとはいえ、最終的には2016年11月1日以降、90日未満の直前期のキャンセル待ちの有効期限は一律最大で7日間に制限されるからです。

そのため、 有効期限切れでキャンセル待ち自体が取り消しされた後の再申し込みの手続きの繰り返しが必要になるだけではなく、せっかく確保したキャンセル待ちの列の順番も一度リセットされてしまうのは避けられません。

また、キャンセル待ち可能な枠数も半分に制限され、これまでは可能だった座席を確保した状態での予約変更目的のキャンセル待ちも不可になったことで、JAL国際線特典航空券の持つ予約変更の自由度や魅力は大きく目減りしてしまいました。


そうなるのは気になるのは今現在発表されている最終的な改悪が終わった後のJAL国際線特典航空券の予約テクニックです。

もちろん、管理人自身も、330日前の予約といったこれまでも活用してきたテクニックが全く不要になるとは思っていません。

しかし、それぞれの役割や期待値、使い方は大きく変化することになるはずです。

それではその辺りも含め、少し具体的に見ていくことにしましょう。


まず、改悪前も改悪後も最も確実性が高く、JAL国際線特典航空券の予約が確保できるのは、予約受付開始された直後のタイミングで予約手続きを行うということに変わりはありません。

具体的には、日本時間の330日前の午前10時に電話で申し込むという方法です。

確かに、国際線予約の窓口に電話で申し込む場合、発券や往路の予約変更を行う度に航空券1冊につき2,160円の発券手数料が必要になったり、一年近く前に旅行の日程を確定する必要があるなど、デメリットが存在するのも事実です。

参考リンク:
JAL国際線特典航空券
JAL国際線特典航空券予約申し込み期限
JAL国際線 330日前計算機
国際線特典航空券発券手数料の導入について
JALさんより)


しかし、発券料については、繁忙期のファーストクラスやビジネスクラスなどの上位クラスを複数人で確保する場合などは、事実上、予約受付開始された直後のタイミングに電話での申し込みが必須になっていますから、必要経費として考える必要があります。

また、万が一、後になって旅行できないことが確定しても、特典航空券の場合、払戻手数料は3,100円、または3,100マイルと通常のキャンセル手数料よりもずっとリーズナブルになっていますから、思い切って予約してしまうというのも意外におすすめかもしれません。

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次に、活用を考えたい選択肢はJMB提携航空会社特典航空券です。

このJMB提携航空会社特典航空券は、以前からキャンセル待ちを利用できない特典航空券でしたから、改悪でJAL国際線特典航空券の予約確実性が低下した今、相対的に価値は上昇しています。

また、提携航空会社が運航する経由便まで視野にいれると、同じロンドン行きでも一例として、
ブリティッシュ・エアウェイズ:
  • 東京→ロンドン(直行便)
キャセイパシフィック:
  • 東京→香港→ロンドン
エールフランス:
  • 東京→パリ→ロンドン
というように、 選択可能な便の幅は大きく広がりますから、JAL国際線特典航空券とのボリューム感の違いに驚く方もいらっしゃるはず。

ちなみに、JALさんのホームページからの空席確認はシステムの制限でとても手間が必要なものの、ブリティッシュ・エアウェイズさんやカンタス航空さんのホームページからは、より快適に幅広い空席情報を提供しています。

そのため、空席確認はブリティッシュ・エアウェイズさんなどのホームページ上で行い、その情報を元にJALさんのホームページなどからピンポイントで予約を行うというのも現実的な活用方法と言えるかもしれませんね。

ただし、JMB提携航空会社特典航空券も全ての方に手放しでおすすめできる特典航空券ではありません。

というのも、最寄り空港が主要な国際空港ではなく、JAL国際線特典航空券利用時には、無料で追加されていた乗り継ぎ用国内線を必ず活用していたという場合、そうした優遇のないJMB提携航空会社特典航空券では、国内の移動を自分自身で用意する必要があります。

そうした利用ではとても割高になってしまう可能性があることだけには要注意ですね。

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また、手間や労力が必要なものの、キャンセル待ち手続きを繰り返したり、直前期の空席情報をコツコツと定期的に確認することも、今後は想像以上に重要なテクニックになるはずです。

というのも、キャンセル待ちが改悪されるということは、キャンセル待ち利用者の利便性が厳しく制限されるデメリットがある一方で、特典航空券の空席の流動性が上昇するメリットもあるからです。

具体的には、改悪前までは往路だけ確保し復路がキャンセル待ちという場合でも、往路出発の7日前まではマイルの残高さえ十分ならば往路は確保され続け、結局キャンセル待ちが取り消されて確保されていた往路分が開放された時には出発まで6日しか残っていないというケースが発生していたと管理人は考えています。

そのため、出発1週間前などに特典航空券の空席状況を確認してみると、意外なまでに空席が残っているのが確認できるものの、そういった直前期にはホテルなどの宿泊費も高騰していたり、仕事などのスケジュール調整が難しいなどの理由で、せっかくのチャンスを活用できなかったという方も多かったはず。

逆に、改悪後はより早い時期で確保されていた予約も開放され、多くのキャンセル待ち希望者に次々とチャンスが与えられる機会が増える可能性も高くなります。

そのため、とりあえず直前期のキャンセル待ちの手続きは、7日間の有効期限切れで取り消しが行われた後も、コツコツと何度も繰り返し手続きし続けるのがおすすめです。

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また、すでに往復の便で予約を確保している場合、今回の改悪でついにキャンセル待ちの利用自体が制限されるようになってしまいますが、それでも定期的に空席情報を確認してみるのは、改善した流動性を活用し、より良い条件の旅程へ予約変更実現には重要なテクニックになるのは間違いありません。


管理人としては、これまで同様に330日前の予約受付開始直後の予約をメインのテクニックにしながらも、それ以外のテクニックも補助的に活用して、キャンセル待ち改悪後のJAL国際線特典航空券をこれまでと同じように楽しみ続けたいと考えています。




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