2016年4月18日月曜日

JAL国際線特典航空券の2016年11月からのキャンセル待ち改悪はどんな悪影響をもたらしたのか

JALマイルを利用する数多くの特典航空券の中で、JAL国際線特典航空券は唯一キャンセル待ち(空席待ち)ができる航空券としてとても貴重な存在です。

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しかし、残念ながら、そのJAL国際線特典航空券のキャンセル待ちで2016年11月1日から改悪の実施が予定されています。

この改悪について簡単に説明すると、
  • キャンセル待ち可能な便数が大きく減少してしまう改悪
  • 2016年10月31日までは片道につき最大2便、往復で合計4便。確保済みの便がある場合も片道につき追加で1便キャンセル待ち可能
  • 2016年11月1日からは片道につき最大1便、往復で合計2便。確保済みの便がある場合は往路と復路それぞれの旅程でのキャンセル待ちは不可
といったところでしょうか。

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参考リンク:
JAL国際線特典航空券  重要なお知らせ
空席待ちのお預かり旅程数の制限変更
JALさんより)


この改悪の影響については、キャンセル待ち可能な枠数がこれまで最大4便から最大2便まで減少することで、キャンセル待ちの選択肢や自由度が大きく低下するのは分かりやすい変化の1つかもしれません。

しかし、それ以上に大きな影響を受けるのが予約変更を前提にしたキャンセル待ちだと管理人は考えています。

というのも、往復のいずれかのみ確保できた状態のキャンセル待ち状態の方はもちろん、すでに往復の両方を確保し発券を完了した方も、すでに確保した便よりもより良い日程の便に予約変更を行いたい場合に、
改悪前:
すでに確保している便に加え、1便キャンセル待ちも追加可能。キャンセル待ちが確保できた後は、一定の猶予期間が与えられ、すでに確保している便とキャンセル待ちで確保できた便からどちらか1つに予約変更可能
改悪後:
すでに確保している便がある場合、キャンセル待ちは不可。キャンセル待ちへの参加自体できずに、キャンセル待ちが解消された後に空席が残っている場合のみ予約変更可能
といった大きな違いが生まれてしまうからです。

また、改悪後、確保している便がある場合はキャンセル待ちが利用できないというのは、空席確保の順番待ちで不利というだけではなく、2015年10月1日からすでに実施されている直前期のキャンセル待ち有効期限改悪の対策に、発券からのキャンセル待ちが全く利用できなくなるという点でも、その被害は大きなものです。

管理人作成の関連記事:
JAL国際線特典航空券の2種類の異なるキャンセル待ち有効期限に注意が必要な理由

直前期のJAL国際線特典航空券のキャンセル待ち成功確率を改善するための対策とそのデメリット


この対策は、出発まで89日以内という直前期の便に対して、発券前のキャンセル待ちでは最大7日間、発券後のキャンセル待ちでは出発4日前の午前12時までといった形で有効期限の違いがあったことを活用したものですが、これも2016年11月1日以降は完全に利用できなくなります。


さらに、それ以外にも、キャンセル待ち利用できないということは、希望する便に空席が発生していないかどうかを基本的に自分自身でJALホームページなどに何度も何度もアクセスして確認し続ける必要があるということも忘れるべきではありません。

そのため、キャンセル待ちが利用できた時のような、手続きを終えた後は吉報を待つだけという手軽さは大きく失われてしまいます。


ちなみに、マイルにとても大きな余裕のある場合などを中心に、すでに確保した便のある予約とは別の航空券としてもう一つキャンセル待ち専用の予約を追加し、これまでと同じキャンセル待ちの使い勝手を確保する対応策を考える方もいらっしゃるかもしれませんが、この方法は全くおすすめできません。

なぜならこの対策では、必要マイル数自体は2倍になり、すでに往復の便を確保して発券済み航空券のキャンセルでは3,100円、または3,100マイルの払戻手数料が必要になるなどの分かりやすいデメリットの他に、重複予約による全部または一部のキャンセルが行われてしまうという致命的な欠点があるからです。

参考リンク:
JALグループ便予約時のお願い 重複予約
国際運送約款 会社が行う予約の取消
JALさんより)


つまり、これらの状況を踏まえると、JAL国際線特典航空券のキャンセル待ちは、2015年10月1日の改悪で最も重要な直前のキャンセル待ち有効期限が制限されるようになり、2016年11月1日の改悪で有効期限用の解決策自体を活用不能になってしまったとても厳しい状況ということになりますね。

次回以降の記事では、今回も含めた2015年度からのこうした一連の改悪が行われた理由とその狙いと、それに対して管理人が考える現実的な対策をまとめてみたいと思います。




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