それが、羽田空港昼間時間帯発着枠配分の決定です。
この決定について簡単に説明すると、
- 羽田空港のアメリカ便発着枠の配分に関する決定
- 適用は2016年10月末からの予定
- 現行のJALとANAに2枠ずつ配分の深夜枠はすべて昼間枠へ移行
- 新規に割り当てられる2枠はすべてANAに配分
- 新規配分分の内訳は、昼間1枠、深夜1枠の合計2枠
- 羽田空港を昼間に発着できる便は東海岸へのアクセス面で有利
参考リンク:
日米路線に係る羽田空港国際線発着枠の配分(2016年4月26日発表)
(国土交通省さんより)
管理人として衝撃的だったのは新規に配分される2枠すべてがANAさんに与えられ、JALさんには1枠も与えられなかったことです。
もちろん、2010年1月19日の経営破綻を経たJALさんに対して、ANAさんの優遇はしょうがないと思う部分もあります。
しかし、これまでも羽田空港の発着枠が拡張される度に繰り返されてきた光景に、JALさんを中心にワンワールドを好んで選択している管理人としてはとても残念に感じてしまうのも事実。
この辺りは、こうした不公平感を感じるJALさんへの制限が解除される2017年4月以降に期待するしかないのかもしれませんね。
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それはともかく、管理人として今最も気になっているのが、今回の発着枠配分の結果、管理人も含めJALマイルを貯めて特典航空券を活用している利用者にどんな影響があるのかということです。
管理人が今現在考えている影響は、
1、羽田深夜便の出発時刻の変更
2、羽田空港と成田空港の出発便の入れ替えや運休
3、特典航空券として予約可能な座席の大幅増なし
の3つです。
まず、1つめの、羽田深夜便の出発時刻の変更というのは、今回の配分がJALさんにとって、実際はこれまで羽田空港の深夜便として運航していた枠を昼間便として運航するように移動させれただけだからです。
そのため、これまで羽田空港の深夜便として予約を受け付けてきた2016年10月末以降の便は完全になくなり、少なくとも時間変更が必要になります。
また、2つめの、羽田空港と成田空港の出発便の入れ替えや運休というのは、今現在JALさんが運行している羽田深夜便を成田空港へ発着便に切り替えや、逆に成田空港発着便を羽田昼間便に切り替え、そして、場合によっては成田便と合わせる形での運休も考えられるということです。
というのも、今現在、JALさんではアメリカ発着羽田深夜便としてサンフランシスコとホノルルの2便を運行しているのですが、今回の切り替えでそれらの便をそのまま移行させるのではなく、羽田昼間便としてより高収益が見込まれるニューヨークを中心とした東海岸地域への羽田からの運航に切り替える可能性もあるからです。
もし仮にそうなると、深夜便としての維持が不可能なサンフランシスコとホノルルは成田空港への切り替えや運休が行われるのは避けられません。
参考リンク:
JAL国際線 時刻表一覧
(JALさんより)
最後に、3つめの、特典航空券として予約可能な座席の大幅増なしというのは、今回の発着枠配分では、新規配分される枠のすべてがANAさんに配分される関係で、JALさんとして運航する便が増加するわけではないことが原因です。
そのため、新たな特典航空券としての提供が開始される座席は増えず、330日前の予約受付開始日直後のように自由度の高い状態での予約は難しいはずです。
ただし、2016年10月末以降の正式な時刻表が発表された後は、出発時刻の変更や出発空港の変更などの影響によって予約を維持できない方がキャンセルや予約変更するなどして、じわりじわりと空席状況が改善する可能性もあります。
ちなみに、そうしたスケジュール変更に関する連絡は一般的には上級会員から通常会員、旅行会社経由での一般予約者というような順番で電話やメールなどを利用しながら順次行われますから、そうした影響で空席発生も時間をかけて少しずつと考えています。
また、航空会社が原因の変更の場合、振り替え便としてJALさんが運航する前日や翌日以降への予約変更がまず提案され、それが難しい場合、無料でのキャンセルも可能なことが伝えられるはずです。
しかし、予定していたスケジュールに間に合わないなどの事情があり、2016年10月末以降の出発時間や出発空港が発表された直後にこちらから素早く連絡をとった場合などは、JALさん側からまた少し違った対応を提案される可能性も高くなります。
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そのため、万が一、今回の羽田空港昼間時間帯発着枠配分でそうした事態に巻き込まれてしまった場合は、早め早めの行動を強くおすすめしたいと、管理人自身のこれまでの経験から考えています。
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